土曜夜のエールディヴィジ第13節、フェイエノールトは苦しみながらもイェンス･トールンストラとルーベン･スハーケンの終盤のゴールでFC ドルドレヒトに2-0と勝利。ここからSevilla FC、PSVと対戦する重要な1週間の始まりに、フェイエノールトはこの試合を非常に重要と見なしていたが、ただチャンスを決めることだけがなかなかできなかった。後半相手が一人少なくなってから、ようやくフェイエノールトは解き放たれたようにビジターチームのゴール前に駆け出し始め、ピッチ上の力関係をやっとスコアに反映させることができた。
フェイエノールトとFC ドルドレヒトの力関係は試合前からこれ以上ないほど明確な数字ではっきりしていた。フェイエノールトはエールディヴィジにおいて297分間ゴールを許しておらず、ドルドレヒトとほぼ同じ長さの287分間ゴールを決めていなかった。さらにフェイエノールトは6試合無敗、スハーペンコッペンは6連敗中。
この数字を見てデ･カイプに集まったサポーターの期待は少なくとも裏切られた。フェイエノールトは特に序盤にビジターチームのアキレス腱を見つけてドルドレヒトのDFライン裏のスペースを利用していたように思えたが、3回のオフサイドで効率の悪さを見せてしまった。
フェイエノールトの先制は時間の問題と思えた時間帯、しかし早々のゴールの期待が叶わないということが徐々に明らかに。6連敗のFC ドルドレヒトは後半に入るとデ･カイプで1ptを持ち帰れるという、サプライズと言える結果を信じる気持ちを明らかに強めていた。
一方でこの日のフェイエノールトには特にFW陣がフォームを欠いており、大部分で優勢ながらチャンスの数は限られていた。ピッチ上の様相が変わったのはようやく残り15分になってから。マルフィン･ペールスマンがイェンス･トールンストラへの後方からのタックルでレッドカードを受けたことで数的優位を得ると、ルテンはエクストラ･アタッカーとしてルーベン･スハーケンを投入。
終盤は強力なGK フィリップ･クルトの守るゴール前への一方通行となり、全ての希望はたった1回でもボールがラインを通過することにあった。それが実現したのはようやく残り4分。途中出場 ビラル･バサチコグルのクロスをドルドレヒトがクリアできず、トールンストラが至近距離からボールを蹴り込んだ。点差は残り数秒でルーベン･スハーケンが浮かせたボールでごGKを抜くハイセンスなゴールを決めて2点に。こうして3ptを手にできたが、木曜のSevilla FCとの欧州戦のことを考えればこの内容で美化はできない結果だ。
Feyenoord – FC Dordrecht 2-0
Scoreverloop:
86’ 1-0 Toornstra
90+4’ 2-0 Schaken
Scheidsrechter: Wiedemeijer
Geel: Van Beek (Feyenoord), Meulens, Kurto, Koolwijk (FC Dordrecht)
Rood: Peersman (FC Dordrecht, 72’)
Opstellingen:
Feyenoord: Vermeer; Karsdorp (82’ Te Vrede), Van Beek, Kongolo, Nelom; El Ahmadi (75’ Schaken), Immers, Vilhena; Toornstra, Kazim-Richards en Boëtius (68’ Basaçikoglu).
FC Dordrecht: Kurto; Fortes, Troost-Ekong, Peersman, Lima; Ojo, Van Haaren, Gosens (76’ Koolwijk); Meulens (60’ Van Overeem), Ten Voorde en Danso (56’ Pisas).
http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/wedstrijden/feyenoord-fc-dordrecht-eredivisie-20142015/verslag
フレッド･ルテン
「こういう試合もある。今は3ptsが何より重要。試合の入りは推進力があって良かったし、最初の30分間では良いモノがたくさん見れたし、エンターテイメント性もあった。前半でいくつかチャンスがあったのに、ゴール前での選択が悪かった。そして我々はボールテンポを維持できなかった」
「レッドカードが果たした役割は小さい。あれが決定的役割だったとは私は思わない。時には10人相手の方が難しい事はあるからね。ただ私にとってはあれで攻撃的交代をするのが簡単になった」
「我々はもっと美しい試合を何度かしてきたし、今日も少なくとも後半も我々はフットボールを続けた。ターニングポイントを待っていたが、それが80分目にようやく来た。ターニングポイントがもっと早く来れば良かっただろうが、今日勝てたことが何より重要」
http://www.fr12.nl/nieuws/29217-akkefietje-kazim-en-vilhena-als-er-geen-emoti.html
レクス･インマルス
「多分レッドカードがターニングポイントだっただろう。僕らの最初の15分間のプレーはそれなりに良かった。5回GKと1対1になったし、1回はオフサイドじゃなかったと思う。でもボールテンポが低すぎた。そうじゃなければ前半にゴールが決まっていたはず」
「最終的には3pts取れたのが何より重要。時にはゴールを決めるのに7，80分かかることもある。これから素晴らしい1週間が始まるんだ。これが本当のテストになる」
イェンス･トールンストラ
「デ･カイプでの初ゴールを決めるのにこれ以上のベスト･タイミングは選べなかったね。後半も少なくともチャンスは十分あったけれど、ボールが入ろうとしてくれなかった。運も必要だけど、それが無かったね。チャンスを作れているのはポジティヴな事。ただそれをモノにするのにあまりに時間がかかりすぎた」
「一人少なくなった相手をサイドから崩すために、ルーベン･スハーケンの投入が良かった。彼はかなりスピードがあるし、僕らに必要だった良いクロスを上げてくれた。終了直前にやっとゴールを決められて良かったよ。安堵感が大きかったし、素晴らしい気分だったね」
ルーベン･スハーケン
「長く離れていたからピッチに入った瞬間は少しナーバスだったよ。ちょっと慣れが必要だったけど、すぐに内気さを捨てられてアクションを起こそうとすることができた。自分でゴールも決められたのもいっそう嬉しい。あの瞬間は感情が爆発したし、子供のように嬉しいよ。もちろん勝てたことにもね」
「僕はこの数シーズンほぼ全試合プレーしていたし、ベンチからも外れたのはショックだった。でも確かにシーズン序盤の僕はかなり苦しんでいた。貢献できないのは辛かったけど、こういうのもフットボールには付きもの。フットボールは厳しい仕事だからね。僕は誰の責任にもするつもりはないし、最後まで一生懸命自分の仕事をやり続ける。そうすれば頭を上げてここを去る事ができる。僕はこのクラブが大好きだし、敗者としてお別れを言いたくないんだ」
「ある時に僕はノブを回せたんだ。ハードトレーニングを続け、ここ最近はクラブにまたポジティヴな気持ちで来れるようになった。その前にはテクニカル･スタッフから賞讃も貰えたしね。僕は戦い続けるし、今日もう一度自分の力を見せられて嬉しいよ。僕らにとって重要な週だから、当然いっそう嬉しい。僕はフィットしているし、自分がまだチームにとって価値ある存在ということは分かっている」
「僕は今の状況でもまだこのクラブを楽しんでいる。ここを去りたいという気持ちは無いよ。クラブのために全力を尽くすつもりだし、ここで自分のお金のために働きたい。でもクラブが予算の面で僕を手放したいなら、いつでも話はする」
http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/schaken-%E2%80%98ik-was-als-een-kind-zo-blij%E2%80%99
http://www.fr12.nl/nieuws/29221-schaken-emotioneel-ik-houd-van-deze-club-wil.html
予想以上に苦労しましたが、何とか無事に3pts. クラーシがいればもっと楽ではあったでしょうが、如何せんチャンスを決められないので、やはり前に根本的に無理があるか･･･ そういう点でもベンチからも消えていたスハーケンの活躍は嬉しいですし、好調なバイテンスペーラーがいないので、この連戦で突然スタメンに戻っても驚きませんが、どうなるか。
