フェイエノールトは木曜夜のEL-POラウンド第2試合において、ロスタイムのエルヴィス･マヌのゴールによって2008年以来初めてのELグループステージ進出を決めた。フレッド･ルテンのチームはデ･カイプでHT明け間もなくに3-0の快適なリードを奪うも、そこから悪夢のシナリオに。Zorya Luhanskが3-3に追いついた事であわや敗退と思われたが、途中出場 マヌがロスタイムに救世主となった。
フェイエノールトは前半、今シーズンのここまでの試合で見れなかった効率の良さを見せる。チームは最初の45分間で4回の大チャンスを作り、その2つを決めた。特に最初の30分間、チームはウクライナからの訪問者たちに対して優勢に立っていたため、この2得点でフェイエノールトはピッチ上の力関係をスコアにも反映させることがきた。
デ･カイプで口火を切ったゴールがミチェル･テ･フレーデによって決まったのはもう驚くには値しない。このスピッツは15分過ぎにこぼれてきたボールを、今シーズン公式戦5得点と同様にしっかりとネットに叩き込んだ。
先週のキエフでの1-1の結果により、Zoryaがデ･カイプで少なくとも1点は必要という事実はこの失点でも変わらず。このチームは前半2回、その得点に近づいたが、どちらもフェイエノールトgが上手くしのいだ。試合序盤にはエルヴィン･ムルデルがPrince Segbefiaの至近距離からのヘディングをセーブ、前半半ばにはRuslan Malinovskyiのゴールがバーに阻まれた。
一方フェイエノールトはわずか数分後にピッチの反対側でより運に恵まれる。トニー･フィレーナの上げたボールをテレンス･コンゴロがヘディングでフリーのスハーケンへ。走り込んだこのFWがシュートしたボールはGKの脇を抜けてゴール逆住へ。これにより30分を前に点差は2点に開いた。
後半早々にスハーケンのクロスをMaxym Bilyyがヘディングで自分のゴールに入れた事で3-0としたあと、ヘット･レヒューンが落ち着いて椅子にもたれていられなかったことは、フェイエノールトは自分たちを責めなければいけない。後半のチームのプレーは前半より明らかに低調になり、Zoryaに試合に戻るチャンスを与えてしまった。後半10分過ぎにはPylyp BudkivskyiがFKを決め、その20分後にはBilyyがCKから自身のその前のミスを帳消しにする追い上げのゴール。
これにより終盤ナーバスになってしまったフェイエノールトはもはや相手のゴールを防ぐことができず。この認識はチームのプレーにも影響を与え、攻めるか守るかに別れてバラバラになってしまった。さらに10分後には遠目からのDmytro Malinovskyiのシュートがフェイエノールトをほぼ敗退に追い込んだ。
フェイエノールトはこれを受けてアナス･アチャバールとエルヴィス･マヌの投入でアレス･オフ･ニーツの戦術へ。ロスタイム深くにマヌが相手を背負いながら素晴らしいアクションと、同じく素晴らしいフィニッシュでこの戦術を成功させ、デ･カイプにとてつもなく大きな安堵をもたらした。そしてこの安堵感は数分後に主審 Kenn Hansenが最後の笛を吹いたことでさらに大きなものにとなった。
Feyenoord – FC Zorya Luhansk 4-3
Scoreverloop:
18’ 1-0 Te Vrede
26’ 2-0 Schaken
49’ 3-0 Bilyy (e.d.)
55’ 3-1 Budkivskyi
71’ 3-2 Bilyy
80’ 3-3 Malinovskyi
90+3’ 4-3 Manu
Scheidsrechter: Hansen (Den)
Geel: Basaçikoglu, Te Vrede (Feyenoord)
Opstellingen:
Feyenoord: Mulder; Wilkshire, Van Beek, Mathijsen (84’ Manu), Kongolo; Clasie (84’ Achahbar), Immers, Vilhena; Schaken, Te Vrede en Basaçikoglu (78’ Nelom).
FC Zorya Luhansk: Shevchenko; Chaikovs’ky (79’ Grytsai), Bilyy, Andrii, Ignyatijevic (72’ Pysko); Kamenyukam Khomchenovskyy, Malinovsky, Karavaev; Budkivskyi en Segfebia (66’ Ljubenovic).
http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/wedstrijden/feyenoord-fc-zorya-luhansk/verslag
フレッド･ルテン
「みんなと全く同じ感想だよ。とても言葉にはできない。しかし私はかすかな希望を持っていたし、試合の最後でまだ何かをやれると思っていた。信じられない、ファンタスティックな気分だよ。デ･カイプ全体を安堵感が包んでいる。ボールボーイから、スタッフ、ベンチの控え選手、そして何といってもヘット･レヒューン。鳥肌が立ったよ。特に今夜のヘット･レヒューンには大きな感動をもらった」
「クラブ全体が欧州に行く事を切望していたんだ。だからフェイエノールト内の全ての人々のため、そしてクラブを心に温かく抱いている人々のために、私はとても嬉しい。いまはこの結果を喜ぼう。しかしまたすぐに前を見なければいけない。日曜にはトゥエンテ戦が待っているからね」
「我々は大きな自身を持ってスタートしたし、HTは2-0でリード。しかしおかしな夜になるかもしれないという予感はしていた。3-0にすれば普通は試合は終わり。しかし3-1になってからは突然全く違うフェイエノールトになってしまった。我々はまだチームとしてまとまっていたが、突然個人のミスが出始め、チームとしてもバラバラになって、そこからさらに2失点。Zoryaのシュートは全て入るんじゃないかと思えたよ」
「3-0になった時点で何の問題も無かったんだ。我々がやっているのは欧州戦。3-0のマージンを失う事などあってはならない。しかし3-3にされた後も立て直せた選手たちを誇りに思うよ。これは先週の日曜には無かったもの。まぁこういう試合は毎週は経験したくないね･･･」
「エルヴィスとアナスは二人とも積極的にプレーし、試合を対等に戻す力になってくれた。ロスタイムのエルヴィスのゴールはフロート･クラッセなもの」
「クラブには非常に大きなプレッシャーがあった。これから欧州で得られる経験は若い選手たちにとってとても大きな意味がある」
「マタイセンの交代は間違い。コンゴロを代えるつもりだったが、第4審判が番号を間違えた。初めての経験だったよ」
http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/rutten-%E2%80%98kippenvel-van-deze-ontlading%E2%80%99
http://www.fr-fans.nl/nieuws/rutten-het-is-niet-te-beschrijven-de-ontlading-van-de-hele-kuip-13129/
エルヴィス･マヌ
「これはフットボール選手なら一度は経験したいと夢に見る出来事。僕のシュートが決まってスタディオンが爆発した。最高だよ！信じられないくらいホッとしたね！」
「アナスがゴール前20mくらいのところで中に入ってきたのが見えて、良いパスを出してくれた。僕らがユースで長年一緒にプレーしてきて、目を瞑ってもお互いが感じられるのが、あれを見れば分かるだろう。僕はすぐに背後のDF2人を見て、反転してシュートしようと思ったんだ。その後の出来事は言葉にできない。僕のこれまでの経験で最も特別な瞬間の一つだよ。人生最高の瞬間かもしれないけど、まだこれからもっと経験することはあるかもしれないからね」
「どうしてあんなに悪くなるのか僕には分からない。後半もスタートは良かったし、すぐに3-0にした。そこから試合に鍵をかけたように思えたけど、彼らが強さを取り戻していき、僕らはチームが不安定になってしまった。どうしてだろう？駄目かもと思ったよ。そこから取り戻せて幸運だった」
「スタディオンの安堵感でフェイエノールトのみんなが欧州戦を熱望していたのを本当に感じられたよ。フェイエノールトはフロート･クラブだし、欧州にあるべきクラブだ。だからそこに到達できたのはチーム全体にとってファンタスティックなこと。グループステージの試合から僕ら若手は多くの事を学べるだろう。とても楽しみだよ。でもまずは何よりも今夜の出来事を楽しもう」
「いまはこの結果を楽しむべきだけど、日曜にはまたトゥエンテ戦。だからすぐにボタンをかけ直さないと」
http://www.fr12.nl/nieuws/27672-held-manu-ontlading-was-niet-te-beschrijven.html
ルーベン･スハーケン
「僕らは数年歳をとった。3-3にされて倒れ込んでもおかしくなかったけど、運良くグループステージに到達できた」
http://www.fr12.nl/nieuws/27671-schaken-we-zijn-een-paar-jaar-ouder-geworden.html
いや～、死ぬかと思いました･･･ これまでの不運の数年間が遂に報われたかと思うような展開から3-0にして、これで大丈夫だろうと思ったところから怒濤の展開。まぁ3-1になった時点で結構やばい感じはしてましたが、毎度毎度ちょっと勘弁して欲しいところ。最後はさすがのマヌがやってくれましたが。
前半は非常に良い内容で危ないシーンも確かにありましたが、PK＆一発退場の危機に好ジャッジでアドバイスしてくれた線審がお見事。そしてトップパフォーマンスを見せたスハーケンと、妙にゴールを決め続けるミチェル。なんか風格が出てきたような気もしないでもないですが、気のせいかもしれません。
後半がたがたになったのが困りものですが、今日はとにかく3-3からチームをもう一度奮い立たせたヘット･レヒューンと、マヌの功績。いろいろ苦しみましたが、ついにまた欧州の舞台に戻れました。クラーシが残留明言しないのが困りものですが、まぁこれで多分大丈夫でしょう。
