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デ・クラシケルで不必要な敗戦

日曜午後に行われたエールディヴィジ第26節、フェイエノールトはコップローパー アヤックス相手に少なくとも1ptは取るチャンスを逃した。監督 ロナルド・クーマンのチームはデ・カイプでのデ・クラシケルにおいて特に試合前半は優勢に立ったが、あまりに簡単に与えた2失点によって1-2で敗戦。グラツィアーノ・ペッレの見事なゴールでフェイエノールトは前半アヤックス相手に先制するも、アヤックスがコルバイン・シクトルソンとジョエル・フェルトマンのゴールで逆転した。

 

HTスコアボードが同点だったのは雑然とした前半ピッチ上の力関係を適切に示したものではなかった。確かにフェイエノールトのプレーはアヤックス同様に落ち着きが無かったが、それでもフェイエノールトはファイティング・スピリットを土台に優勢に立っていた。

 

フェイエノールトは前半の大部分においてコンビネーション・フットボールでボールをチーム内にキープすることに苦労していたが、30分過ぎの先制ゴールは見事なポジションプレーの結果。ジャン・パウル・ボエチウスがスルーパスで左サイドにフリーでブルーノ・マルティンス・インディを走らせると、そこからこのDFが正確なクロス。ペッレのヘディングであわせたボールはGK ヤスパール・シレセンを破ってファーサイドのネットを揺らした。

 

この時間までフェイエノールトは多くのチャンスは作れていなかったが、同じ事はビジターチームにも 当てはまる。彼らには特に前戦に打撃力が無く、出場停止から戻ったブルーノ・マルティンス・インディがヨリス・マタイセンを犠牲にスタメンに入ったフェイエノールトのDF陣は前半、比較的楽な午後を過ごしていた。少なくともHT前残り1分までは。しかしその瞬間にアヤックスが何も無い所から同点に。リカルド・キスナがボールを持って最終ラインを突破すると、そのクロスを途中出場 コルバイン・シクトルソンがDF二人の間から足を出してエルヴィン・ムルデルを破った。

 

HT明けもチャンスは両サイドともほとんど無し。フェイエノールトはゆっくりと、しかし着実にピッチ上を支配していったが、かなり下がったアヤックスのDF陣を崩すには創造力の一服に欠けた。

 

アヤックスは順位表を頭に思い浮かべ、おそらく同点で納得していただろう。しかし残り15分あまりに、後半最初のチャンスの内の一つで始めてリードを奪う。このアムステルダマースのゴールもまた完全に空から降ってきたもの。ダリル・ヤンマートが簡単にCKを与えると、そのクロスをフェイエノールトはかき出すことができず、DF ジョエル・フェルトマンはゴール前至近距離からこぼれ球を押し込むだけだった。

 

フェイエノールトは終盤 ミチェル・テ・フレーデをエクストラ・スピッツとしてチームに投入し、明らかなロングボール攻勢で同点に追いつこうとしたが、もはや大きな得点の気配は生まれず。こうしてデ・クラシケルでの不必要な敗戦を喫した。

 

Feyenoord – 020 1-2

Scoreverloop:

30’ 1-0 Pellè

45’ 1-1 Sigthorsson

72’ 2-1 Veltman

 

Scheidsrechter: Kuipers

 

Geel: Clasie, Te Vrede (Feyenoord), Veltman (Ajax)

 

Opstellingen:

Feyenoord: Mulder; Janmaat, De Vrij, Kongolo, Martins Indi; Clasie (78’ Vormer), Immers, Vilhena; Schaken (76’ Te Vrede), Pellè en Boëtius (86’ Goossens).

020: Cillessen; Van Rhijn, Veltman, Moisander, Blind; Klaassen, Poulsen, Serero (64’ Duarte); Bojan (38’ Sigthorsson), De Jong en Kishna (79’ De Sa).

 

http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/wedstrijden/feyenoord-ajax-netherlands-eredivisie-2013-2014/verslag

 

ロナルド・クーマン

「低調なスタートで何度もボールを失っていた。その後積極的にプレーできるようになって良くなって行き、何もかも上手くいっていたのに、HT直前にああいうことが起きる。あってはならない事。ああいう形で失点するのが我々の足りない所だ。後半も我々は最初の20分間はアヤックスに上手くプレッシャーをかけていたが、また何も無い所から失点した。CKのボールがゴールエリアに落ちて詰められる。ああいう瞬間が今シーズンを象徴している」

 

「我々は敗戦には相応しく無かったが、こうなってしまったのが今の我々がもっと高い位置にいない理由。今シーズンを分析すれば、今日のような失点が多すぎる。1-2の後は我々のプレーには説得力が無くなり、もう本当にアヤックスを苦しめる事はできなくなった」

 

「ペッレの肘打ちは見ていないが、話は聞いた。それが本当なら、我々は何かしらアクションを起こすだろう」

 

http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/koeman-%E2%80%98we-verdienden-het-niet-om-te-verliezen%E2%80%99

 

グラツィアーノ・ペッレ

試合後ヤン・ヨースト・ファン・ハンゲレンの「ロッテルダムの人々がもっと期待していたのが想像できる?フェイエノールトの『かかってこいというメンタリティ』は?」との挑発的な質問に

「あなたはどこのクラブを応援してるんだ?アヤックスだろ。その顔を見れば分かる」

「まぁ好きなように質問すればいい。僕らは勝てなかったそ、それにはガッカリしている。でも僕らは間違いなく勝とうとしたし、試合に勝つために全力を尽くしたんだ。あなたの方がよく分かっているなら、来週はあなたが僕らがどうすれば試合に勝てたか説明してくれ」

 

https://www.youtube.com/watch?v=TnkFfPUxf5o

http://www.fr-fans.nl/nieuws/pelle-ik-kan-aan-je-gezicht-zien-dat-je-voor-ajax-bent-10883/

 

ダリル・ヤンマート

「この試合の落とし方はとても拙い。みんながっくりしている。僕らはアヤックスにプレッシャーをかけたかったし、まだ慣れなかった序盤以降は上手くいっていた。前半の大部分は試合をコントロールして先制も相応しかった。でも何も無い所から追いつかれた。あれもHT直前の全く馬鹿げた瞬間。あれでアヤックスに希望を持たせてしまった」

 

「後半の失点シーンはリスクを冒したくなかったからヘディングでゴールラインの外にボールを出したんだ。それ以降も彼らにはそれほどチャンスは無かったし、僕らの方が優勢だと感じていた。それが良い結果に繋がらなくて残念。大きな失望だ。これからの数週間は4位以上を守るために全力を尽くさなければならない」

 

「リカルド・キスナは変な奴だと思う。ちょっとCristiano Ronaldoみたいだ。後半も彼はピッチ上でとてもゆっくり動いていた。普通にやればいいと思う。基本的には良いフットボール選手だけど、振る舞いはちょっと挑発的だ」

 

http://www.fr-fans.nl/nieuws/janmaat-hier-is-iedereen-kapot-van-10884/

http://feyenoord.netwerk.to/nieuws/artikel/31355__.php

 

 

結局いつもどおりの展開というか、いつも以上に低レベルでパッションのかけらも感じられないがっかりな試合。相手も疲労困憊で低レベルなプレーだったのに、それを全く圧倒できないこのチームのメンタルの弱さは悲劇的です・・・。

 

戦術的には適度に早めのプレッシャーをかけて相手のDF陣にロングボールを蹴らせる事は成功していたものの、特にDF陣のスペースカバーが甘くチームとしてはプレッシャーがかかっていない状況。まぁ敵味方ピッチ上のほぼ全員が本来のレベルを下回ってたので議論にできないほどgdgdな試合でした。

 

このチームへの希望がかなり失せてきて来シーズンの新チームが待ち遠しい気分になっているものの、監督をJPに替えるお金ももったいない状況、なんとか4位以内では終わって欲しいですが、PO行きの可能性も十分ありますね~