フェイエノールトはロスタイム深くのゴールによりアヤックスとのベーカー戦に1-0で勝利した。DF ヨエル・フェルトマンが試合終了の笛直前にボールを自陣のゴールに入れ、フェイエノールトはこの勝利でベーカー・トーナメントのベスト16へ進出。
フェイエノールトは最初の15分間で自分たちのリズムを作ることがなかなかできず。ファン・ブロンクホルストのチームはスタディオン入場をスタンド北側の感動的なバナーで迎えられるも、その後の序盤で劣勢に立たされた。
デ・カイプの素晴らしい芝の上でアヤックスがフェイエノールトよりスムーズに連携を見せたが、ホームチームも多くのファイトとハードワークで失点することなくHTを迎えることができた。典型的なのはエルジェロ・エリアのプレーだろう。フェイエノールトは前半この左バイテンを上手く使うことがほとんどできなかったが、エリアは何度も守備面の印象的なアクションで存在感を発揮していた。
そしてケネト・フェルメールの力に依るところも大きい。このGKは前半ほとんど試されることのなかったものの、唯一GKと1対1になったフィクトール・フィッシェルのシュートをストップ。アヤックスのそれ以外の攻撃はほとんどが遠目からのシュートに終わっていた。
HT明けのフェイエノールトは明らかにフットボールにより自信を見せ、次第に、しかし着実に相手にプレッシャーをかけられるようになった。コンビネーションから相手ペナルティエリアに到達することが多くなるも、しかし最後の部分が雑すぎた。残り15分でテレンス・コンゴロのクロスをミヒル・クラーメルが落としてシモン・グスタフソンがとてつもない大チャンスを得るも、このスウェーデン人MFのシュートは大きく浮いてしまう。
終盤もフェイエノールトが攻勢を続けてアヤックスはほとんど防戦一方に。そして試合が延長に入るかと思われたまさにその時、突然勝負がついた。エリアが左サイドでFKを得ると、カリム・エル・アマーディの蹴ったクロスはファーポストでフェイエノールダーたちともつれたアヤックスのDF ヨエル・フェルトマンにあたって自陣ゴールへ。試合再開直後に主審 ポル・ファン・ブーケルが続けて笛を吹き、2012年1月以来のアヤックス戦勝利とベーカー戦での主要なライバルを減らせたことで、デ・カイプは一大フェストとなった。
Feyenoord – Ajax 1-0
Scoreverloop:
90+5’ 1-0 Veltman (e.d.)
Scheidsrechter: Van Boekel
Geel: Van Beek, El Ahmadi (Feyenoord), Van der Hoorn, Younes (Ajax)
Opstellingen:
Feyenoord: Vermeer; Karsdorp, Van Beek, Van der Heijen, Kongolo; El Ahmadi, Gustafson, Vilhena; Kuyt, Kramer en Elia.
Ajax: Boer (76’ Cillessen); Tete, Veltman, Van der Hoorn, Dijks; Gudelj, Bazoer, Sinkgraven (90+6’ Milik); Schöne (76’ Serero), Fischer en Younes.
http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/uitslagen/feyenoord-ajax-2015-2016-beker/verslag
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「この勝利はチームの自信とスピリットにとても大きない勢いを与えてくれる。私は監督として嬉しいし、このチームに喜んでいるし、クラブに関わる全ての人々にとって嬉しいこと」
「フットボール・ゲーム以上の試合だった。前半はアヤックスにボールをキープされて苦労し、思っていたようなプレーはできなかった。後方からの組み立てに勇敢さを示せず、選手たちはポジションから飛び出せなかった。そこをHTに修正でき、映像も役立った」
「後半は良くなってバトルに持ち込めた。特に最後の30分かはより試合に入ることができた。このチームは多くのやり方で試合に勝つことができる。フットボールが上手くいかない時も、我々はスピリットやパワーで試合に勝てる。そして最後の1分でボールが入ってくれた瞬間は喜びが爆発したよ。あれでもう試合が決まったと分かったからね」
「スタメンの入れ替えは試合展開を予想してのこと。ファイト・ゲームになるのは分かっていた。特に中盤はね。そうなると我々にはトニーというクオリティを持った選手がいる。彼のプレーにはひたむき過ぎるところがあるし、こいう試合では実際自分の仕事以上のものが必要。だがスタディオンのこういう雰囲気では前へと叫ばれるのもよく分かる。そういう時に感情に支配されないようにしないといけないし、我々はそれを上手くやれた」
http://www.fr12.nl/nieuws/34143-gio-dit-is-meer-dan-een-voetbalwedstrijd.html
ディルク・カイト
「僕らは勝つために全力を尽くそうとしたし、それを実践するところを見せられた。後半はより楽観的にプレーして、アヤックスはそれに苦しんでいた。揉み合いが何度か起きたけど、この試合には付き物。僕らが勝ったということは、それも役だったということ」
「ボールは彼の左くるぶしに当たってゴールに入っていったと思う。あれで何もかも全て緊張から解放されたよ。ファンタスティックだ」
「アヤックスに勝つということはここではとても多くの意味を持つ。僕が以前いた時に2回勝ってからはクラシケルでの勝利はそれほど無かったから、これは格別に素晴らしいこと」
「この勝利は特にヘット・レヒューンのためにとても嬉しいよ。彼らはずっとこの日を楽しみにしていたし、とても多くの時間をかけて大きくて素晴らしいバナーを作ってくれた。サポーターはこの勝利に相応しい存在。そして僕ら選手たちも必死に戦った。だからこの解放感を一緒に味わえるのはみんなにとって素晴らしいこと。それにベーカー・トーナメントで勝ち上がれたしね」
http://www.fr12.nl/nieuws/34134-dirk-kuyt-dit-is-geweldig-vooral-voor-de-supp.html
スフェン・ファン・ベーク
「ファイトゲームになったのは個人的にも楽しかったよ。ファンタスティックな結果。フェイエノールト内のみんながこの試合を楽しみにしたと思うし、それを最後の1分で勝てたのはファンタスティックだ。みんなの感情が解き放たれた。周りのみんなを見ているとファンタスティックだよ。これは大きな勢いをくれる」
「前半は僕ら守備陣の連結が上手くいかず、そのせいで中盤のスペースが広がり過ぎてしまった。後半はより1対1のプレーを増やし、それで前にプレッシャーを多くかけられるようになって、粘りが戻ってきた」
http://www.fr12.nl/nieuws/34138-van-beek-keek-juichend-om-zich-heen-fantastis.html
リック・カルスドルプ
「この試合は他の試合とは別物。そういわない人は嘘つきだ。120%でやらなければいけない。自分たちのデ・カイプで、ヘット・レヒューンに支えられて最後の1分で勝てたのはファンタスティックなこと。前半は彼らが優勢だったけど、後半はゴールを決めようとしたのは僕らだけだった。こうやった勝てたのは格別に嬉しい」
「怪我は安静にしていたよ。日曜の試合でももうプレーできると思っていたけど、でもやらなくて良かったかもね。まだちょっと痛みが残っていたんだ。でももう全然普段通りだよ」
http://www.fr12.nl/nieuws/34136-karsdorp-winnen-op-deze-manier-is-extra-lekke.html
エルジェロ・エリア
「このFKでゴールが決まると確信していたから、必死に腕を挙げたよ。みんなに向かって『これを決めて、お終いだ!』と叫んだんだ」
「後半の僕らは前半よりずっと上手くやっていた。僕らは本当のファイト・フットボールをやったんだ。最終的にボールが入って、アヤックスを敗退させたことが分かった時は背中に鳥肌が立ったよ。最高だ」
「僕らはアヤックスのような強い相手との試合の入りに慣れが必要だった。でもこれで彼らのプレーが分かったからね。1週間半後も今日のようなファイト・フットボールになるよ」
http://www.fr12.nl/nieuws/34139-elia-ik-schreeuwde-deze-gaat-erin-het-is-klaa.html
カリム・エル・アマーディ
「特に最後の数秒の出来事を見れば格別に嬉しい。前半はアヤックスは優勢だったけど、後半は僕らが優勢で、50/50の試合だった」
「試合全体を通じてvdハイデンのFKはゴールか外へ向かっていくボールだったから、最後のFKは僕が蹴ると言ったんだ。その結果を見て彼も喜んでいたよ」
「今年の僕らはなにか形のあるものをつかもうとしている。そのために毎試合、リーグ戦同様全力でやらないといけない。今シーズン フローニゲンがELに出ているように、これは最も楽な道。幸運なドローらなすぐに到達できるかもしれないし、ベーカーを勝ち取れることを願っているよ」
http://www.fr12.nl/nieuws/34144-we-zijn-dit-jaar-bezig-met-iets-tastbaars-te.html
フェルトマン(笑)がやってくれました!!!
ま~、なかなか大変な試合でした。久々に両チーム好調のトップゲームになるのではという一部の期待を豪快に裏切る低調なクラシケルだったのは確か。前半は前にプレッシャーをかけられずに常に出遅れ、DF陣も下がって受ける相手選手に全くついて行けず、ちょっと頭の痛くなる内容。後半はまずDF陣が前に出て相手の起点を潰せるようになったことでかなり良くなり、次第にフットボールも改善されて、普通ならシモンが決めて気持ち良く勝負がついていたところですが…
今日は怪我明けリックがユネスにてこずってほとんど攻め上がれなかった分、コンゴロとエリアの左サイドからかなり良いシーンを作ってました。まぁエリアもテーテに結構抑えられてましたが。
デ・クラシケル勝利は非常にめでたいと言いつつも、今回は1週間半後にエールディヴィジでのデ・クラシケルが待ってますので、良かった点、悪かった点をしっかり分析して改めてしっかり試合に入って欲しいところ。特にクラーメルは攻守にもっと貢献できるはず。ヤナーリーは無いスピードはしょうがないので勇気と決断力の問題か…
何はともあれ、ダブルに向けて順調にフラグが立ちつつあります。ドローを楽しみにしつつ、またリーグ戦でしっかり勝ち点を積んでいってくださいねと。