フェイエノールトは日曜にアヤックス相手の10年ぶりのアウエー勝利をつかむ絶好のチャンスを逃してしまった。フレッド・ルテンのチームはアムステルダム・アレナで試合の大部分を支配し、大チャンスをいくつも作ったが、自分たちに報いることはできず。アヤックスもゴールを決めることはなく、デ・クラシケルは歴史上2回目の0-0で終わった。
前半は昨年9月に行われたアヤックス相手のホームゲームの前半とほぼ同じシナリオに。フェイエノールトは再び試合を完全にコントロールするも、唯一作ったチャンスをゴールに繋げることだけができなかった。
デ・カイプでのデ・クラシケルとの大きな違いは、その時はアヤックスが試合序盤にリカルド・ファン・ラインのFKから先制していたということだ。あの試合でのアムステルダマースはそれ以外ほとんど得点するチャンスらしきものも無かったが、今回のホームチームはHTまで危険なシーンを作ることさえもできなかった。それは主にフェイエノールトの素晴らしい守備面のパフォーマンスのおかげであり、チームはボールを失った際には非常に組織だったプレーをし、ピッチ全面で競り合いの大部分に勝てていた。
フェイエノールトが自分たちを責められるとしたら、その優位をリードに結びつけられなかったことだ。それは不運のせいとも言える。HT5分前にはジャン・パウル・ボエチウスのシュートがライン上にいたアレク・ミリクの頭にクリアされた。さらにこの時間までにコリン・カジム・リチャーズには前半最大のチャンスがあった。ボールの方向が変わったことでこのスピッツはヤスパール・シレセンと1対1になったものの、そこからの勝負はGKの勝利に。
アヤックスはシクトルソン投入もほとんど変化は無く、パンチ力の無さも露呈させたことで、後半は中盤のチェスゲームに。アヤックスは守備面の組織が前半より上手く機能し、フェイエノールトは次第に奥行きを作るのに苦しんでいった。その結果、チームは時たまハンドボール・ゲームのようなロンド・プレーでペナルティエリアまで侵入するものの、そこから相手ゴールにプレッシャーをかけるチャンスにはほとんど至らず。
唯一それに成功するかと思われたのは残り10数分。イェンス・トールンストラが右サイドからシレセンの上を越える完璧なクロス。ボエチウスがヘディングで狙ったが、ボールはカジム・リチャーズの足に当たりゴールの枠内には飛ばなかった。さらにその前には主審 ナイハイスがボエチウスの突破を掴み倒したファン・ラインのファールを見逃す失敗も。
こうしてフェイエノールトはいくつもチャンスがあったにも関わらず2005年以来のアムステルダムでの勝利を得る希望を逃してしまった。チームは試合終盤にはリカルド・キスナがケネト・フェルメールのゴールに迫ったことで警戒も必要になったが、至近距離からのシュートをフェルメールが見事にセーブ。これがアムステルダマースの最後の武器となり、フェイエノールトもまたそれ以上危険なシーンは創れず。この結果デ・クラシケルは1978年以来の無得点での引き分けに終わった。
020 – Feyenoord 0-0
Scheidsrechter: Nijhuis
Geel: Kongolo, Boëtius (Feyenoord)
Opstellingen:
Feyenoord: Vermeer; Wilkshire, Van Beek, Kongolo, Nelom; El Ahmadi (83’ Vilhena), Immers, Clasie; Toornstra, Kazim-Richards en Boëtius (88’ Basaçikoglu).
Ajax: Cillessen; Van Rhijn, Van der Hoorn, Moisander, Boilesen (81’ Viergever); Bazoer (65’ Zimling), Serero, Andersen; Schöne, Milik (46’ Sigthorsson) en Kishna.
http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/wedstrijden/ajax-feyenoord-eredivisie-20142015-/verslag
フレッド・ルテン
「我々はホームの時と同じようにアヤックスに対抗し、かなり支配した。必要なだけのチャンスを作り、ほとんどチャンスを与えなかった。3ptsを持ち帰ってもおかしくなかったはず。我々のプレーとチャンスの割合を見れば、引き分けという結果には酷い気分だ。もちろん我々はこのプレーをさらに続けることはできる。我々はビッグゲームで相手を意のままにできることがポテンシャルを示している。しかし今の私は酷い気分しかしない」
「私はフラストレーションを溜めやすい人間ではないが、この悲しみを癒すには数日かかるだろう。今夜は東部へ行くよ。ずっと車の中にいた方が多少は気分転換になるかもしれない。その後は我々は再び先へ進み、次の試合へ集中しなければならない」
「不運かクオリティか、それに正しい答えを出すのは非常に難しい。我々は勝利に相応しかったし、自分たちに報いなければいけなかったのにボールが入ろうとしてくれなかった。しかしまたすぐにボールは入ってくれると確信しているよ」
http://www.fr12.nl/nieuws/30086-fred-rutten-gefrustreerd-ik-heb-echt-een-klot.html
http://www.fr12.nl/nieuws/30088-pech-of-kwaliteit-moeilijk-om-daar-op-te-antw.html
http://feyenoord.netwerk.to/nieuws/artikel/33881__.php
ヨルディ・クラーシ
「引き分けは悲劇。試合を観た誰もが同じ結論を出すだろう。勝利を目指した、勝利に相応しいチームは僕らだけだった。アヤックスは全く何も見せていなかったし、彼らが自分たちの観客からブーイングを受けていたのは僕らの力を物語るもの。でもこれだけ優勢なら自分たちに報いなければいけない。フットボールはとても良かったけど、シュートを決めなければ何も得られないんだ。それができていれば2-0にできていた。この0-0はとてつもなく残念。クラシケルに相応しいプレーをしていたのは僕らの側だけだった。アヤックスがチャンスを作ったのはやっと残り数分になってからだ」
「僕らは早めのプレッシャーをかけ、ボールを持った時も力強かった。チームには賞讃を受けるのに値するけど、それはフットボールで重要な事じゃない。最終的に重要なのは勝ち点だけであり、僕らは1ptしか取れなかった。この試合でそれはあまりに少なすぎる」
「今日の試合はデ・カイプでの前回のクラシケルとほとんど同じシナリオだった。終盤彼らにまだ1回チャンスが来た時は『そりゃないよな?』と思ったよ。僕らは2回とも90分間優勢だったのに勝てなかった。どうしてこういう事が起きてしまうのか僕には分からない。とにかく凄く残念だ」
「今後はもう順位表を見るべきじゃないし、上位について話をするべきでもない。差が大きい、それは明らかだ。僕らは自分たちのことを見つめて残りの全試合で勝ち点を取っていくことに集中しないといけない」
http://www.fr12.nl/nieuws/30085-emotionele-jordy-clasie-de-frustratie-zit-hee.html
ジャン・パウル・ボエチウス
「この引き分けは負けた気分。とてもフラストレーションが溜まる。ここで勇敢にプレーするという狙いは間違いなく成功していた。僕らは自分たちの方が強いと感じていたし、自信を持ってプレーしていた。それは僕らのプレーにも見えたはず。どの数字も僕らの方が上だと思う。結果以外はね。とても辛いけど、今日のプレーから自信を得てこれからの数週間に向かわなくちゃいけない」
「ミリクの頭にボールが当たったのは彼にとって狙ったと言うより運。とんでもない不運だ。信じられないよ。後半のファーでヘディングした時は正確にコリンを狙ったんだ。いや、彼を責めていないよ。チームメイトの精にするのは何の意味もないこと」
「あれはファールだった。リカルドも後で僕にそれを認めたよ。とても残念だけど、それでも誰のせいにもできない。大いに優勢だったのに僕らが得点できなかったのはもの凄いフラストレーションだ」
コリン・カジム・リチャーズ
「もちろん僕らは失望している。この試合は勝たなければいけなかった。そうならなかったのだからガッカリ。僕自身にも大チャンスはあったし、決めなければいけなかったけど、シレセンが上手くセーブした。選択ミス?それは後から言えること。僕はあの一瞬に選択をして、彼はそれを防いだ」
「試合中に彼の好セーブに祝福を贈ったよ。僕はみんなにリスペクトを払っている。でもみんなが限度があるんだ。彼は話をしすぎるね。そしていつも間違った人物と話をしていたようだ。彼のプレーは『赤ちゃんごっこ』だ。試合中はそれに構わないようにした。でも試合後は別。かかってこいだ。僕は28歳で家に子供も二人いる。ああいうふざけた真似は僕ならしない」
http://www.fr12.nl/nieuws/30091-kazim-ergert-zich-aan-cillessen-hij-speelt-ba.html
ケネト・フェルメール
「僕の母親についてのシュプレヒコールはあったけど、それほど気にしてないよ。ブーイングが来るのは分かっていた。まぁ彼らには言いたいことを言わせておこう。僕はいま素晴らしいクラブにいるし、プレーを楽しんでいる」
「この引き分けは僕らにとっては失望なのは間違いない。僕らはデ・カイプでの試合同様に支配していた。唯一のプラスポイントは負けなかったこと。今はとにかく前を見て次の試合に勝たないといけない」
http://www.fr12.nl/nieuws/30087-spreekkoren-richting-vermeer-het-doet-me-niet.html
イェンス・トールンストラ
「決められなかった自分たちを責めるべき。僕らは明らかに試合していた。なのに得点できなかった試合はこれが初めてじゃない。今日の相手は自分たちだったんだ。もし僕らが得たチャンスがアヤックスの側にあったら彼らはゴールを決めていただろう」
「アヤックスが負けなくて安堵していたことが僕らの力を物語っている。僕らはここで支配していた。アヤックスは僕らを怖れていたように思えたよ。僕らは絶対に勝たなくちゃいけなかった」
http://www.fr12.nl/nieuws/30096-toornstra-het-leek-wel-of-ajax-bang-was-voor.html
悲劇的です。相手は予想を上回って酷かったですが、このレベルの相手に2試合無得点はいくらなんでも・・・ 残念ですがまたしばらくカジム叩きが続く怖れがあります。
デ・カイプでの試合ほど早めのプレッシャーは掛けてませんでしたが、まぁ相手が下手なのでいくらでもボールは獲れました。ただやはりデ・カイプでやった時ほど縦への勢いはなく、まぁボールを持った時の落ち着きとフットボール面の自信が増してるのは分かりますが、今の状況でこのテンポなどやはりゴールへ近づけるシーンが少なくなってしまうのが大いなる悩み。チームとしてさらに上に行くにはどうしてもクリエイティヴィティが足りないので、残念亜ガラ今シーズンの限界点でしょうか。
クラーシは今日も素晴らしい活躍でした。試合後のインタビューを見れば彼がどれだけの気持ちで臨んでいたかは痛いほど分かります・・・。来夏どうなるか分からないことを考えればこの試合は勝たせてあげたかった・・・
現状020はかなり酷いですが、もう自力ではどうにもならないので後は残り試合を勝ち続けて何とか2位が転がり込んでくる淡い期待を持ちましょうか・・・