フェイエノールトはリーグ戦開始前最後のテストを成功裏に終えたと振り返ることができるだろう。PEC ズヴォレとのアウエーゲームを1週間後に控え、チームは快晴のデ･カイプでスペインのGetafe FCに3-1の勝利。フェイエノールトは試合全体を通して優勢で、レクス･インマルス、ヴェスリー･フェルフーク、Getafe GKのオウンゴールで点差を広げた。
この日曜午後の試合開始時の11人は昨シーズンのリーグ戦最後のNAC ブレダ戦(1-0)のスタメンと全く同じだった。これはキープレイヤーを誰も失わず、しかし即戦力も補強できなかったフェイエノールトのプレシーズンをそのまま物語っているだろう。
そのため、ロナルド･クーマンのチームが最後の練習試合にどういうスタメンにするかを問題にしていた、伝統のシーズン･オープニングゲームに集まったサポーターたちにとっても驚きはほどんど無かったはず。プレシーズンここまでの練習試合でフェイエノールトはアマチュアクラブ相手には好印象を残していたが、その後のFC ドルトレヒト戦(1-1)とHellas Verona戦(1-0負け)では勝てていなかった。
Getafe戦でクーマンはまずスタメン11人にチャンスを与えると、チームは素晴らしい立ち上がりを見せる。二日前にヘラクレス･アルメロに1-0で敗れていたGetafeを追いかけ回し、見事なコンビネーション･プレーで圧倒。HTまでフェイエノールトはかなりのチャンスを作り、Getafeは素早いカウンターで危険なシーンを1回作っただけだった。
HT時の1-0リードは完全に妥当なものであり、そのゴールはレクス･インマルスの足によって生まれた。20分過ぎにトニー･フィレーナの送った美しい浮き球パスに飛び出したこのMFは、ボールを上手くコントロールしてGKをかわし、あとは押し込むだけでよかった。
後半開始直後のフェイエノールトの2点目はおそらく今シーズン最も記憶に残るゴールの一つとして刻まれるだろう。GK Moyáと1対1になったペッレが強烈なシュートを放つもGKの体に。フェイエノールトのスピッツ同様にGKもボールを見失い、その後気づいた時にはボールは自分のゴールラインを割っていた。
これで十分な点差を得たフェイエノールトだったが、クーマンのチームはそれを長く味わうことはできず、3分後にはGavilanがスパンヤールデンの追い上げのゴール。この10番は前線から落とされたボールにダイレクトで強烈なミドルシュートでムルデルを破った。
両チームとも多くの交代がプレーレベルに影響を与えた最後の30分間もフェイエノールトが優勢であり、精力的に攻撃をしかけ続けたて残り15分で3点目。このゴールは完全に途中出場 セク･シセとヴェスリー･フェルフークのコンビで生まれたもの。前者が左サイドからパスを送り、後者がそのクロスをファーポストに突き刺した。
Feyenoord – Getafe CF 3-1
Scoreverloop:
19’ 1-0 Immers
49’ 2-0 Moyá (e.d.)
52’ 2-1 Gavilan
76’ 3-1 Verhoek
Scheidsrechter: Nijhuis
Geel: Sarabia, Miku (Getafe CF)
Opstellingen:
Feyenoord: Mulder; Janmaat (85’ Van Deelen), De Vrij (46’ Nelom), Mathijsen, Martins Indi; Clasie (85’Sleegers), Immers (72’ Singh), Vilhena (63’ Vormer); Schaken (63’ Verhoek), Pellè (79’ Te Vrede) en Goossens (71’ Cissé).
Getafe CF: Moyá; Valera, Lopo Garcia, Rafael, Roberto Lago; Michel (71’ Borja), Xavi Torres (71’ Moquera Oliver), Lafita; Pablo Sarabia (67’ Alvaro), Gavilán (67’ Escudero) en Colunga.
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20130728_getafe_verslag
ロナルド･クーマン
「これは普通の結果。相手は短期間で多くの試合をこなしているし、準備期間はほとんど無かった。我々はプレシーズン終盤でリーグ戦に向けて準備がより進んでるのだからね」
「前半はもっとフリーマンを見つけられたはず。中盤は決して良くなかった。インマルスが奥に行きすぎたことで組み立てが上手く行かず、そのせいでまたすぐにロングボールを蹴っていた。後半はたくさん交代するまではその点は良くなった」
「Mikuのスレーヘルスへのファールは十二分にレッドカードに値した酷いもの」
「スタメンに近い選手はシン、フェルフーク、シセ、マヌとたくさんいる。リーグ戦に向けて多くの可能性を持てたのは良いこと。もちろん我々は欧州でも勝ち進みたいし、そのためには昨シーズンよりも多くの選手が必要になるからね。必要であれば試合ごとに選手を選ぶし、一つのスタメンに固執することはしない。その点で我々はこの数年とは違ったアプローチを取っていく」
「今日の試合にはこの1週間と同じように満足しているよ。もちろんもっと良くしなければならいが、今日も疲労と暑さのなかでやらなければならなかった。概ね満足できる。選手たちはフィットしているし、リーグ戦への準備はできている」
「PEC戦が普通に勝てるということは決して無い。良いスタートを切るのが目標だが、それは十分難しいこと」
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20130728_get_koeman
http://www.fr12.nl/nieuws/23087-koeman-tevreden-een-gewone-uitslag.html
Mikuのファールは酷かったですねぇ。ジョーイが骨折とかしなくて良かったです･･･。
で、試合はだいぶコンディションができあがってきた印象でクラーシもトニーも力強いプレーを見せてくれて今シーズンはなかなか期待できそう。組み立てがもう少し上手く行ってサイドでも連携で崩せるようになれば結構良いセンまで行くような気がほんのりとします。
スタメンはやっぱりこの11人で決まりな気がしますが、問題の左サイドはマヌの出場停止明け待ちでまぁ良いとして、左バックはブルーノとネロムを相手によって使い分ける感じになるかどうか。ここはいろんなバランスが難しいところ。
やはりキーポイントは組み立てとフィニッシュまでの崩しのヴァリエーション。そしてクラーシとトニーがコンスタントに高いパフォーマンスを出せるかどうかですね･･･
