フェイエノールトは日曜に1991年以来となるVVVフェンロ相手のアウエーゲーム勝利を挙げた。前半半ばまでにホームチームが妥当な2-0のリードという展開でこの結果は期待できないものと思われたが、HT直前にレクス・インマルスがPKを決めて1点返すと、後半フェイエノールトはVVVを圧倒、ヴェスリー・フェルフークとグラツィアーノ・ペッレのゴールで2-3とぎゃぅてんした。ジョン・ホーセンスが途中出場でフェイエノールト・デビューを飾っている。
この1週間、フェイエノールトがフェンロで最後に勝ったのが1991年という事実について質問されて、この見逃せない数字について納得のいく理由が考えられないと応えていた選手たち。クーマンもVVV相手のアウエーゲームに向けてやり方を変えることはしないと決めてデ・クールへ向かった。
その結果フェイエノールトは簡単な試合を期待ししないように注意していたにも関わらず、20分であまりで2-0のビハインドを背負ってしまった。フェイエノールトをフェンロで20年間勝たせなかった摩訶不思議な力が再びチームに降りかかったかのように、チームは全く説得力に欠けるスタート。ボールを持った時に雑で、VVVに攻撃の手を探る余裕を与えてしまう。前半半ばにスコアボードに表示された2-0という数字は決して不当なものではなかった。
20分直前にオザン・トゥルクがペナルティ・エリア際からの強烈なFK。低い弾道でコスタス・ランプルーを破って先制すると、2分後にはDF フース・ヨッペンがオーバーラップ、そのままゴール隅に突き刺して2-0とした。
ベンチで頭を揺らしながらじっと見つめていた監督 ロナルド・クーマンは30分を待たずにギオン・フェルナンデスを下げてジョン・ホーセンスを投入。N.E.C.から来たMFは左サイドに入り、フェイエノールトでの公式デビュー。
この采配が効果を発揮し、フェイエノールトは前半最後の15分で次第に本来のプレーを始めたが、チームはウチェ・ヌウォフォルtの1対1を救ったランプルーにも感謝すべきだろう。ナイジェリア人スピッツがチャンスを逃したことで、その後反対側のゴールに得点が生まれる。前半ロスタイムにレクス・インマルスがPKを獲得、それを自らしっかりと蹴り込んだ。
これによって期待はずれの前半からいくらか良い気分でHTに入れたフェイエノールトは後半刺激を得てロッカールームから出てきた。VVVがそれをよく理解したのは、GK ニキ・マエンパがこの試合2回目の失点を喫した後だった。このゴールは文字通りにも、比喩的にも天からの贈り物。ホーセンスのハイクロスがホームチームのDF陣のミスジャッジを招き、ファーポストに走り込んだフェルフークは簡単に蹴り込むだけだった。
この同点ゴールがフェイエノールトの力強い時間帯のスタートポイントになり、50分過ぎに妥当なリードを奪う。多くの選手が参加した完璧な攻撃から、フェルフークのお膳立て万端のクロスがペッレへ。このスピッツが見事なヘディングを決め、フェイエノールトはデ・カイプでのデ・クラシケルの前週に見事な、しかし苦しんだ末の勝利をフェンロで収めた。
VVV-Venlo – Feyenoord 2-3
Scoreverloop:
19’ 1-0 Türk
21’ 2-0 Joppen
45’ 2-1 Immers (strafschop)
47’ 2-2 Verhoek
63’ 2-3 Pellè
Scheidsrechter: Kuipers
Geel: Pellè, Goossens (Feyenoord),Van Haaren, Vorstermans, Meeuwis (VVV-Venlo)
Opstellingen:
VVV-Venlo: Mäenpää; Joppen, Seip, Vorstermans, Leiwakabessy; Van Haaren, Meeuwis, Türk (74’ Cullen); Otsu, Nwofor (80’ Bergkamp) en Wildschut (62’ Linssen).
Feyenoord: Lamprou; Janmaat, Mathijsen, Martins Indi, Nelom; Leerdam, Immers, Clasie; Verhoek (79’ Elabdellaoui), Pellè en Fernandez (28’ Goossens).
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20121021_verslag_vvv
ロナルド・クーマン
「最初の20分、自分がこの数日間何を言い、何をしてきたか考えていた。実際それは全くチームに現れていなかった。我々が見せてしまった試合はフェイエノールトに相応しく無かった。最初の20分は恥ずべきものであり、コレクティヴな失敗。HTにあれほど怒ったことはないよ」
ギオン・フェルナンデスの早々の交代について
「もちろんあれだけ早い時間帯に代えられた選手は悲しいだろう。しかし私はギオンのようにチーム全員に感じて欲しかった。代えるべき選手はもっといたからね。代えられるなら11人全員を代えていた」
デビュー戦のジョン・ホーセンスについて
「私はとにかく彼のプレーに魅了されているんだ。彼はボールを常に正しい場所へ動かせる選手。そういう選手は多くは無い。彼にとっても同点ゴールをアシストできたことを含め、素晴らしいデビューだった」
レクス・インマルスの得たPKについて
「彼へのファールを取ったのは厳しい罰だと思ったが、我々にとってはあれが試合に戻るチャンスを与えてくれた」
「後半はフットボールが良くなったし、我々の方が優勢だった。二つのナイスゴールで勝利することができた。今日は全く上手くいっていなかったと結論づけるしかないが、我々にとっては重要な3pts」
「来週は全く別物のはず。アヤックス相手にモチベーションを上げる必要がないのは良いこと」
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20121021_koeman_reactie
ヨルディ・クラーシ
「前半は本当に酷かったと思う。怖ろしく弱々しく試合に入ってしまった。2-0はそのせい。後半は多少良くなった。ボールを持った時に良くなった。2-3で勝ててまだ良かったよ」
「すねを蹴られてかなり痛かった。いまはいくらか良くなったよ。でも3ptsを取れたことの方がずっと重要」
ジョン・ホーセンス
「難しい試合だったけど、最終的な結果は満足できるもの。僕のデビューとしては素晴らしいシナリオ。この勝利でデ・クラシケルはさらに価値あるのになった。勝てば彼らを抜いて上位に残れる。」
「トレーニングで監督が評価してくれてたのはもちろん良いサインだったよ。トレーニングでチーム内の自分の居場所を作っていかないといけない。試合でアシストという重要な仕事をするのはいつだって嬉しい」
「このためにやってきた。嬉しいよ。リハビリは何度も苦しい時期があったけれど、きっと良くなると思ってやってきた。フェイエノールトでのデビューを想像するのが僕にとってファイトし続けるための刺激だったんだ」
「15分くらいの出場のつもりだったから。思ってたのとは全く違ったけどね。何ヶ月も怪我でプレーできなかったから難しいデビューだった。探り探りだったよ」
「サポーターが当然いまからデ・クラシケルのことで頭がいっぱいなのは知っているけど、僕はこの試合の二日前に完全回復したばかりだからね。もちろんフェイエノールトでのデ・カイプでの最初の試合をデ・クラシケルでやれたらそれは夢のシナリオだろう。でもいまはあまりその事を考えないようにしたい」
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20121021_goossens_reactie
ヴェスリー・フェルフーク
「今日は僕がまだまだやれるということを見せるチャンスだた。それは間違いなく上手くいった。でも振り返って100%満足はまだできない。まだまだだ。今日はまた一歩前進できたから、これを続けていかないといけない」
「当然来週のデ・クラシケルも出れることを期待してるけど、それを決めるのは僕じゃない」
毎回毎回、いい加減今回は大丈夫だろうと思いつつ同じ結果を繰り返してましたが、ようやくフェンロで21年ぶりの勝利。ちょっと長すぎ・・・
もうみんな分かってるはずなのにまた事故みたいな失点で2-0ビハインドとか間抜けすぎますが、そこからよく逆転しました。昨日のP$Vといい普通にやれば当然できて当たり前ではあるのですがね~。なんなんでしょうね、ほんと
ギオンは本当にガッカリでしたが、長期離脱から戻ったばかりのホーセンスが早速デビューで素晴らしいプレーを見せてくれたことは非常に嬉しい材料。ボールを扱うテクニックとそれを活かせるだけの競り合いの強さも戦術眼も経験もあり、ゴールへ向かう勇気も持ち合わせた良い選手です。来週スタメンで出れると助かりますね~。懸案だった左サイドがこれで落ち着くと良いですが。
クラーシ、ブルーノを含めて代表組が全員gdgdの出来でしたが、フェルフークがついに仕事をし、ペッレも十二分に存在感を見せていろいろ噛み合ってきた感はあります。デ・クラシケルでどういう組み合わせになるか分かりませんが、期待して1週間過ごせそうで良かった良かった。