日曜午後に行われた今シーズン最終節でフェイエノールトはNAC ブレダに1-0で勝利しエールディヴィジ3位を確定、ヨーロッパ・リーグのプレーオフ・ラウンドに進んだ。唯一のゴールを決めたのは60分過ぎにグラツィアーノ・ペッレで、今シーズンを計27ゴールで締めくくった。NAC戦勝利によってフェイエノールトは2012-2013シーズンをデ・カイプでは無敗で終えており、これは1996-1997シーズン以来。ミチェル・テ・フレーデが途中出場でフェイエノールトでのデビューを果たしている。
3位を目指す上でHTに二つの良いニュースがあった。前半のフェイエノールトはほとんどチャンスを創れないまでも容易にNAC ブレダを圧倒していただけでなく、直接のライバルであるフィテッセがVVV-フェンロ相手にホームでビハインドを背負っていた。
前半の不鮮明はプレーはフェイエノールトとしてはあまり満足できないもの。クーマンのチームはピッチを支配していたが、数回針でつつく程度のチャンスしか作れなかった。唯一30分過ぎにCKからボールがGK テン・ラウウェラーウを抜いてゴールかと思われたが、ライン上でDFにクリアされてしまった。
同じような状況から60分過ぎにこの試合唯一のゴール。再びジョン・ホーセンスの蹴ったCKでボールはフリーのペッレへ。このスピッツは強烈なヘディングでGKを抜いたが、ボールはティム・ヒリセンによって掻き出された。線審がラインを割っていたと認め、協議の末に主審がゴールを認定。シーズン最終節でイタリアから両親を招いていたペッレにとって今シーズンのリーグ通算27得点目となった。
リードを得たことでもうアルネムでの結果は関係無くなったフェイエノールト。後半開始直後にNACに大チャンスを与えていただけに、このゴールの価値はさらに大きかった。ステファン・デ・フライがほぼ最後尾でアントニー・ルールリングにボールを奪われ、リック・テン・フォールデがエルヴィン・ムルデルと1対1に。しかしこのGKが良い反応を見せてこの対決に勝利した。
最後の15分はフェイエノールトに大量ゴールを決められるだけのチャンスがあった。そうならなかった事をNACはGK テン・ラウウェラーウに感謝するしかないだろう。レクス・インマルス、ルーベン・スハーケン、途中出場 ヴェスリー・フェルフークがGKに迫りあと僅かでゴール。終了直前にはルート・フォルメルのFKが壁を越えてバーを叩いた。
デ・カイプでもうゴールは生まれなかったが、試合終了の笛の前にヘット・レヒューンからもう一度大きな拍手が起きる。ロスタイムにロナルド・クーマンはペッレを拍手を受けさせるために交代。デビューのテ・フレーデと交代したイタリア人スピッツはフェイエノールトが3位で終えた今シーズンに大きな功績を残した。
Feyenoord – NAC Breda 1-0
Scoreverloop:
60’ 1-0 Pellè
Scheidsrechter: Janssen
Geel: Vilhena, Pellè (Feyenoord), De Roover (NAC Breda)
Opstellingen:
Feyenoord: Mulder; Janmaat, De Vrij, Mathijsen, Martins Indi; Clasie, Immers, Vilhena (74’ Vormer); Schaken, Pellè (90’ Te Vrede) en Goossens (64’ Verhoek).
NAC Breda: Ten Rouwelaar; De Roover (65’ Gommeren), Botteghin, Luijckx, Van der Weg; Buijs (75’ Seuntjens), Gilissen, Gudelj; Ten Voorde, Lurling en Hooi.
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20130512_verslag_feynac
ロナルド・クーマン
「難しい試合だった。NACはかなりボールを持っていたが、かなり下がってプレーをしていた。それで試合のテンポがなかなか上げられなかった。我々には全力で勝利を目指すスピリットがあったし、後半はより気迫が出た。今シーズンなぜもっと良い結果を出せなかったかは見ての通りだ。もっとゴールを決めるべきだったし、終盤は何度も大チャンスがあった。4-0か5-0で勝つべき試合だ」
「最終的には3位に満足しているし、誇りに思う。このグループから本当のチームを作り出す事ができ、今日までデ・カイプで28試合連続無敗。我々は今シーズン最大限の結果を出したと感じている」
「私がグラツィアーノにしてあげれる、あれがせめてものこと。彼はゴールを決める以外にもターゲットマンとして今シーズンの我々にとって非常に重要な存在だった」
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20130512_reactie_koeman
ステファン・デ・フライ
「今シーズンの僕らのパフォーマンスを誇りに思う。キープレイヤーが4人受けたにも関わらず、昨年の2位の後で期待はとても高かった。新しいチームで長く首位争いに加わったし、もっと上もいけたかもしれない。でも3位はとても良い結果。今日このポジションを確保できてとても喜んでいるよ」
グラツィアーノ・ペッレ
「インターネットでチェックしたけど、『ペッレのゴールで1-0』となっていた。だから入ってたんじゃないかな。映像ではハッキリしないけど、僕は入っていたと思う。審判としては難しい判断だっただろう。彼らはゴールを認めた方が良いと考えたと思うよ。もしも決まっていたのにそれを認めなかったら大問題だからね」
「デ・カイプでの試合は両親にとっても感動的な体験になったはず。難しい試合だったけど勝利でシーズンを綺麗に締めくくる事ができた。若いチームで3位はとても良い成績。チームメイトを誇りに思うよ。みんなで喜びたい」
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20130512_nac_reactie_devrij_pelle
試合自体は今シーズンの良くない面を象徴した内容で、まぁゴールシーン含めてギャグみたいなもの。ペッレへのスタンディングオベーション以外にあまり見るべきものも無かったですが、それでもデ・カイプで無敗のままシーズンを終える事ができたのが今シーズン一番の成果。
3位でELのPOに進めますし、多少は夏休みも長くなり、グループステージに進めれば借金もかなり減らせるはず・・・。
今シーズンも安定感に欠けたチームの中でペッレは本当にお疲れさまでした。まさか27ゴールも決めるとは誰も思っていなかったでしょうに・・・。