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デ・クラシケルで土壇場で引き分けに持ち込む

日曜午後に行われたエールディヴィジ第10節 デ・カイプでのデ・クラシケルでフェイエノールトは規定時間最後の1分にようやく素晴らしパフォーマンスが報われた。ロナルド・クーマン率いるチームは2度のビハインドを背負ったものの、最後にグラツィアーノ・ペッレが火中から引き分けを拾うゴールで2-2。ジャン・パウル・ボエチウスがデビューを果たし、フェイエノールトの最初のゴールを決めて自らそのデビューを飾った。

 

デ・クラシケルの前半はボエチウスのハーフになった。ロナルド・クーマンがスタメン出場させたことに誰もが驚いたこのFWは、トップチームのトレーニングに参加した1週間の最後をデ・カイプでのアヤックス戦でデビュー戦ゴールという夢のような形で締めくくった。それだけでなく、彼は自分が前半ピッチ上で最も危険な存在であることを証明していた。

 

このユース代表は最近のトップチームのトレーニング参加と月曜のヨング・フェイエノールト/エクセルシオールでのプレーが認められての大抜擢。クーマンもスタンドから観ていたその試合でボエチウスはピッチ上で最高の選手だった。ファルケノールトでもこのアタッカーのアクションが、監督に彼をアヤックス戦でスタメンでデビューさせるだけの信頼を得させたに違いないだろう。

 

ボエチウスはその両肩にかかるプレッシャーにまるで苦しんでいないように見え、いつも通りユースでやっているかのように伸び伸びとプレー。そのパフォーマンスを約30分に見事なゴールで自ら飾った。ヴェスリー・フェルフークとグラツィアーノ・ペッレの美しい連携から、フェルフークのレクス・インマルスへの測ったようなクロス。その流れたボールをファーポストで待ち構えていたボエチウスがゴール左隅に突き刺した。

 

このゴールでフェイエノールトは同点に。先制点を決めたのは昨シーズンのデ・カイプでのデ・クラシケルと同様にクリスティアンエリクセン。10分過ぎにライアン・バベルからノーマークのままボールを受けると左足でゴール逆隅に流し混んだ。

 

フェイエノールトは同点ゴール後はHTまで力強いプレーを見せたが、後半のスタートは不注意なプレーに。その結果、HT明け直後に不必要なFKのチャンスを与え、再びリードを許してしまう。エリクセンが蹴ったボールをフリーになったシーム・デ・ヨングが触ってゴール隅に決まった。

 

その後次第に、しかし着実に主導権を取り戻していったフェイエノールトだが、大きなチャンスを作れるようになったのは試合終了15分前にニコラス・モイサンデルが2枚目のイエローカードを受けてピッチを追い出され、プレーイメージが全く変わってから。アヤックスの監督 フランク・デ・ブールはピッチにエクストラDF(ミチェル・ダイクス)を投入、監督 ロナルド・クーマンはエクストラFWとしてアナス・アシャバールを選んだ。

 

終盤フェイエノールトのスリリングな一か八かの攻撃は、ロスタイム直前最後の1分にペッレの同点ゴールによって報われる。ペナルティ・エリア内でボールを胸に受けたスピッツは、振り向きながらの強烈なシュートを見事に決めた。

 

このゴールはデ・カイプに大音量のハリケーンを巻き起こしただけでなく、フェイエノールトにもっと良い結果への期待も抱かせることに。ロスタイムに再びペッレが決勝ゴールにあと一歩と迫る。途中出場 ルーベン・スハーケンのクロスを強烈なヘディングシュート、しかしゴールを守るケネス・フェルメールによって惜しくも防がれてしまった。

 

Feyenoord – Ajax 2-2

Scoreverloop:

12’ 0-1 Eriksen

28’ 1-1 Boëtius

48’ 1-2 De Jong

90’ 2-2 Pellè

 

Scheidsrechter: Nijhuis

 

Geel: Immers, De Vrij, Martins Indi (Feyenoord) De Jong (020)

 

Rood: Moisander (020, 2x geel, 76’)

 

Opstellingen:

Feyenoord: Lamprou; Janmaat, De Vrij (69’ Nelom), Mathijsen (79’ Achahbar), Martins Indi; Leerdam, Immers, Clasie; Verhoek (60’ Schaken), Pellè en Boëtius.

020: Vermeer; Van Rhijn, Alderweireld, Moisander, Blind; Poulsen, Schöne (78’ Dijks), Eriksen; Sana (46’ Sulejmani), De Jong en Babel (89’ Enoh).

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20121028_verslag_ajax

 

ロナルド・クーマン

「少なくとも我々は1ptは得る権利があった。しかし勝利に相応しかったチームを一つ決めるとしたら、それは我々だろう。チャンスの数で判断すれば我々の方がアヤックスよりも勝利に相応しかった」

「しかし1ptでも納得できる。アヤックスが優っていた部分もあった。ただ彼らには無かったような大きなチャンスを我々は逃してしまった」

 

「我々はもっと競り合いの場面を作りたかったが、それがほとんどできなかった。アヤックスが先制してから我々は試合に入って行けた。同点にした後が我々が思い描いていた通りの展開だった。あの時間は我々が最も危険なチームだった」

「後半の出だし、あの時間帯は我々の組織が機能していなかった。あの失点でアヤックスに試合をコントロールされたが、我々もいろいろな状況で試合に戻っていった」

 

「ボエチウスは前半最も危険で決定的な存在だったと思う。デビュー戦であることを考えればファンタスティックなこと。大きな賞讃に値する。彼を選んだのは怪我から戻ったばかりの選手が多かったのと、我々のプログラムを観ての選択。私はスピードのある選手をウィンガーに使いたかった。トレーニングとこれまで観ていたボエチウスがプレーした試合から、彼が他の選手に無いクオリティを持っているのはハッキリ分かっていたんだ。私は大好きだよ」

「ボエチウスはセレクションに残る。このレベルであれだけのモノを見せたのだからA1に戻すのは愚かだろう」

 

「ペッレはチームにとって非常に重要な存在だった。非常に優秀なターゲットマンであり、今日は全くボールを失わなかった。他の選手が危険なプレーをできるようにしていた。彼が今シーズン15得点決めてくれればファンタスティックなこと。だから私は彼への批判については全く理解できない。彼のこの数年の数字は決して説得力があるものではないが、我々にとっては非常に重要な選手なんだ」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20121028_reactie_koeman_ajax

 

ステファン・デ・フライ

「同点にできたけど、僕らの方がベター・チャンスがいくつもあった。3-2にするペッレの至近距離のヘディングが決まらなかったのは残念」

「この結果は自信になる。2度のビハインドを追いついたんだから僕らは粘り強さを見せた」

 

グラツィアーノ・ペッレ

「上手くボールをガードして、振り向きながらゴールを決められる。これは僕のクオリティの一つ。決まった時は最高の気分だった。スタディオンの歓喜も信じられないほど。自分がサポーターをあんなに喜ばすことができて誇りに思う。試合全体を通して素晴らしい雰囲気を作ってくれた。ロスタイムに3-2にできたらもっと良かったんだけどね。残念ながらGKに上手く防がれてしまった。あれは決めなければいけなかった。頭にはしっかり当てられたけど、隅を狙うべきだった。2-1で負けるよりは引き分けの方が良いのは確かだけど、僕はいつだって勝ちたいからね」

 

「この重要な試合で僕らはベスト・チャンスをいくつも作った。特に終盤は相手にプレッシャーをかけ続けてサイドからのクロスで危険なシーンを作っていた。また一方では2度のビハインドを追いついた、それは見事。僕はいつだって勝ちたいけど、いつだって負けるよりは引き分けの方が良い」

 

「僕はスタディオンに女性ファンがもっと増えて欲しい。だからシャツを脱いだんだよ」

 

 

ジャン・パウル・ボエチウス

「夢が叶った。アヤックス戦でプレーできると言われた時の気分は最高だったよ。ゴールを決められてさらに素晴らしいデビューになった。試合に出られるだけでも凄いことだからね。子供の頃からの夢だったんだ」

「スタメンでデビューするということは昨日聞いていた。いや、緊張はしなかったよ。良く眠れた。

今日のプレーでみんな僕の名前を覚えてくれるだろうね」

「僕は右サイドでも左サイドでも中盤でもプレーできる。右利きでスピードがあり、アクションを起こせる選手」

「64分から足が重くなってちょっと痙攣していた。でもこういう試合だからやり続けたんだ」

「試合結果には複雑。だいたい80分間くらいはビハインドを背負っていたからゴールはとても貴重だったし、そういう意味では1ptでもとれて嬉しい。でも3ptsだって獲れたはず」

「今はただ辛抱強くやっていかないといけない。あまり多くを期待してはいけないし、次のチャンスが来るのを待たないとね」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20121028_reactie_boetius_pelle

 

ヴェスリー・フェルフーク

「レヒューンはとてもユニークな存在。オランダのサポーターは批判的なことで知られてるけど、レヒューンは0-1の時も1-2の時も声を出し続けてくれた」

 

 

注目のスタメンはまさかのボエチウス。まだ万全では無いステファンとスハーケン 二人を一緒に使うのはリスクが高い、ということでの大抜擢でしたが、素晴らしいプレーをしてくれました。前半はほとんどボールを失うことなく決定的なパスも2本。中盤でもプレーできるということで、素晴らしいタレントな気がします。後半大きくパフォーマンスが落ちたのは疲労か、相手に読まれ出したか・・・。今後も途中出場でいろいろ出番は来るのではないでしょうか。

 

試合の流れとしてはやはり偽スピッツできたエリクセンをなかなかカバーできずにポジションチェンジに翻弄された序盤→同点ゴールからさらに決定機を作って圧倒したHTまで→低調な出だしで余計な失点をした後半開始直後→攻めに出るもなかなかフットボールにならない時間帯→10人相手に圧倒するもやはりフットボールにならない終盤→土壇場追いついてさらにたたみかけたが勝てなかったロスタイム・・・。相手にボールを持たれた時間帯もそれほどチャンスは作られなかったので2失点は残念。作ったチャンスを考えてもフェルフークかレクスのベストチャンスどちからか決めてれば十二分に勝てたはずの試合です。というかデ・カイプでのデ・クラシケルで1ptで満足なんて・・・ 相手もそれほど良い仕上がりでもなく、こちらもトップパフォーマンスでは無かったですが、普通にやれば勝てたレベルだっただけに残念無念としか言いようがないですね。

 

特にラスト15分間相手が10人だったのにも関わらずなかなかチャンスを作れなかったことは悲しい。みんなハードワークをしているのは素晴らしい事だけれど、それはフェイエノールトなら当たり前のことであり、もうちょっとフットボールしてくれないだろうかと。別に最後の所はペッレにクロス入れて落としたところをレクスかアナス、でも良いのだけれど、クラーシ、レールダム、レクスの中盤はまだかなり問題があります。クラーシのできればそろそろトニーにチャンスが欲しいところ。

 

失点シーンは1点目はバベルに誰もついていけず、フリーで走り込んできたエリクセンに対して一瞬のコミュニケーションミスでステファンもダリルもカバーできず。せめてダリルが進路塞いで欲しかった。ステファンはちょっと試合勘が戻ってないシーンがいくつかありましたね。それでもいるだけで大分違ったので来週には前のレベルに近づいてくれると良いですが。

2失点はレクスが余計な血迷ったファールで与えたFKからニアに数人走り込まれてどうにもならず。デ・ヨングには蹴る直前ブルーノがついてましたが、完全に出遅れました。まぁ数人フリーでニアに入られてるのでこれはチームとして完全な失敗。

 

試合結果を別にすればボエチウスが素晴らしいデビューを飾り、ペッレがスピッツとして90分間見事なプレーを見せてゴールも決め、とまぁ悪くは無いんですが・・・。とりあえず来週はエンスヘデでトゥエンテとのトッパーです。フェルは離脱中ですがカスタイニョスとかいう子がいますね。いまのトゥエンテなら普通に勝てる気がするような気も。