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FWの補強を目指すフェイエノールト 「グイデッティへのドアは常に開いている」

チームリーダーとなるべきステファン・デ・フライとヨルディ・クラーシとの契約を延長し、今のところ具体的な話が出ていないブルーノ・マルティンス・インディとダリル・ヤンマートもメガ・オファーが無ければ残留濃厚のフェイエノールト。この夏も移籍金を払うための財源は捻出しない予定で、補強の可能性は今のところレンタルに限られるなど本当にオランダのトップに戻るための道のりは依然厳しく、移籍市場が閉じるまでシーズンの目標を設定することは無い姿勢だ。ただファンの多くはカンピューンスハップとコールシンゲルの期待を持っており、クラブも昨シーズン問題だった得点力向上のため、前線に決定力のあるエクストラFWをなんとか獲得しようとしている。

 

前線のポジションの内、最も補強のプライオリティが高いのが左サイド。本来のスタメン選手 ジャン・パウル・ボエチウスが膝の半月板損傷の怪我からのリハビリ途中でシーズンスタートに間に合わず、プレシーズンで好結果を出しているエルヴィス・マヌも出場停止が4試合残っているため、去就未定のセク・シセと本来MFのジョン・ホーセンスを計算に入れても序盤の厳しい対戦プログラムを乗り切るために突破力と決定力のある本物のサイドプレイヤーは是非欲しい状況だ。そのためにフェイエノールトが狙っているのがLiverpoolのウサマ・アサイディかArsenalのリオ・ミヤイチのレンタル。共にエールディヴィジでのプレー経験があり、特にアサイディのクオリティに疑問の余地はないが、それぞれクラブのアジア遠征のために交渉を行えるのは8月に入ってから。テクニカル・ディレクター マルティン・ファン。・へールは「二人ともフェイエノールトに来たがっているのは良いサインだが、それは多くの選手に当てはまること。アサイディかリオを獲得できるチャンスがあるとしても、両クラブの方針がはっきりする8月末になるだろう」とコメントしている。

 

フェイエノールトのもう一つの懸案事項が"プランB"ことグラツィアーノ・ペッレの代役である。昨シーズンのフリースラントで上位争いから脱落することになった大きな要因の一つがペッレの代役不在であり、このプレシーズンにミチェル・テ・フレーデが成長の跡を見せて大量ゴールを記録しているもののトップレベルでは未だ未知数、未来の9番であるアナス・アチャバールも今のところ成長のためのレンタル先を探している状況だ。ファン・へールは攻撃の起点となれるタイプのスピッツを求めているが、今のところ具体的な名前は出てきていない。デ・カイプのアイドルであるディルク・カイトは依然Fenerbahçeとの契約を残しているため構想には入らず、もう一人のアイドル ジョン・グイデッティもManchester Cityで復活のシーズンを期しているところだ。ただ若いグイデッティに対しては『思いがけないチャンス』が舞い降りるケースをファン・へールも排除していない。「本当のところ我々のプランには入っていないが、そのチャンスが来ればもちろん飛びつく。ジョンの心は今も我々と繋がっているし、ジョンのためにデ・カイプのドアは常に開かれているよ。ただしはっきり言っておきたいのは、ジョンとは今も連絡を取っているが、我々は彼を獲得するための具体的な試みは何一つしていないということだ」

 

2年前にジョン・グイデッティ、1年前にグラツィアーノ・ペッレのレンタルを移籍市場最終日に劇的に成功してきたファン・へールはこうも語っている。「どちらも我々にとって無理に思えた選手だったがなんとかなった。今年もそうなるかもしれないし、最後の瞬間までやるしかない。工夫は必要だがね」