存在感が無い、ミスが多すぎるなど批判を浴びながら、今や誰もが認めるフェイエノールトの背番号1となり、日曜に5回目のデ・クラシケルに臨むエルヴィン・ムルデル。このGKに6人のトップキーパーと比べる形で自身の立場を測ってもらった。
Petr Cech
「彼は落ち着きがあり、狼狽することがない。その点では僕に似ていると思う。僕もゴールまでとての落ち着いているし、時々落ち着きすぎることもあるくらい。だから僕はもっと自己主張できると思う。ユースでは時々『眠っている瞬間』があったからね。守備のコーチングにそんなに熱心じゃなかったし、試合に100%集中できていなかったんだ。だから注意不足で相手からの裏へのボールに対して反応が遅れることが時々あった。今ではかなり良くなたし、GKコーチのパトリック・ローデワイクスと一緒にさらに改善しようとしている。味方DFとの連携はもっと良くしていかないといけないし、それができれば試合にしっかり集中し続けられるようになる」
Gianluigi Buffon
「彼はいつもとても存在感がある。それは最高のクオリティだよ。『俺はここにいるぞ、今日は全部のボールを止めてやる』っていうオーラを出しているんだ。この点ではBuffonがベスト。スピッツに少しでも不安を与えるために存在感は非常に重要。多少成長で伸ばせる部分はあるけど、大部分は持って生まれたものだろう。僕には存在感が無いと多くの人に言われたけど、最終的には自分がボールを止めるかどうかの問題。今シーズンはとても上手くやれていると思う。Buffonは半袖を着続けているけど、僕は長袖2枚を合わせる方が好きだ。夏でもね。単純にそっちの方が気分がいいんだ。それに強烈なシュートを受けた時に剥き出しだと腕を痛める事もある」
Iker Casillas
「彼の監督は良くないよね。僕にとっては世界最高のGK。最近もコスタス・ランプルーにYouTube動画を見せられたよ。時々見たモノを信じられない。フットボール・ファンとして僕もスペイン・リーグを見るのは好きだけど、Casillasがベンチに座っていたらReal Madridの死からすぐにチャンネルを変える。マリオ・ベーンのもとでも僕はベンチに座らされたことはあった。あの時は何日か寝付きが悪かったけど、その後彼が間違っていたことを証明するために全力を尽くした。失望の時期のおかげでもっとハードワークするようになったから、あれは僕にとってはプラスでもあった。でも今ロナルド・クーマンからあらゆる信頼を貰えているのは幸運だ」
Joe Hart
「彼のことはジョン・グイデッティと良く話をしていたよ。マンチェスター・シティで彼はHartのことをよく知っているし、いつも絶賛していた。トレーニングの時にいろんな方法でシュートしてみたけど、ほとんど入らなかったってね。Hartが代表でプレーするようになって、イングランドはついにまたハイレベルのGKを手に入れたと思う。まだ25歳だし、昨シーズンのシティのカンピューンヤールでのその重要性といったら・・・。僕にとってはフェイエノールトでカンピューンになるのが夢。昨シーズンは全てが上手く行って最終的にその目標を目指せるまでになった。2位になってあと一歩だったね。僕にとってもこれまでで最高のシーズンだった。前シーズン10位だったのに、初めて34試合全て出場してすぐ2位。それは今も誇りに思っている」
Victor Valdes
「確かに彼もヴェレルトキーパーだけど、順位的には最後かな。あれだけ良いチームのゴール前にいるとなかなかボールが来ないから判断できない。僕のフェイエノールトでの最初の試合もそれで苦労したよ。1試合でボールに触ったのが8回も無かったかな。僕の意見では、Valdesはフットボールで全てを解決するためにあまりにリスクを負いすぎていると思うけど、それは多分監督の意向なんだろう。彼がバルセロナで全てを勝ち取っているのを見れば、明らかに素晴らしい仕事をしている」
Erwin Mulder
「まぁ最後はこう来ると思ってたよ。自分がトップキーパーになれるかどうか?いつかそうなれるようにとにかくハードワークするしかない。もうすでにフェイエノールト1で70試合近くやったけど、まだ23歳。だから少なくとも正しい道を進んでいると言えるだろう。でもトップに到達できるかどうかは多くの要因による。僕は全力を尽くすだけだ。ただ今の目標はウィンターストップ前の良い試合をシーズン後半戦も続けていくこと。こうやって一歩一歩進んでいけば、素晴らしい景色が見えてくると思う」
http://www.fr12.nl/nieuws/20913-mulder----ik-ben-op-de-goede-weg--.html