日曜午後に行われたエールディヴィジ第16節、フェイエノールト戦はsc ヘーレンフェーンとのアウエーゲームで勝利を手にした。この勝利の土台となったのは最初の15分間であり、そこでジャン・パウル・ボエチウスとレクス・インマルスのゴールによって0-2とリード。ホームチームは前半ロスタイムにケニー・オティグバのゴールによって差を詰めたが、監督 ロナルド・クーマンのチームは後半も見事に凌ぎ切り、1-2でロッテルダムに貴重な3ptsを持ち帰った。
ロナルド・クーマンはフリースラントへの試合に向けた金曜の会見で、今一度フットボール選手にとって自信が重要なものであることを語っていた。監督はこの1週間のトレーニングで、PSVエンデ力強いパフォーマンスを見せ、美しいゴールも決めたジャン・パウル・ボエチウスの好調ぶりを目にしていた。
たこの才能溢れるFWは9月に復帰して以来苦しい時機を過ごしていたが、アベ・レンストラ・スタディオンではトレーニングと同様に自信を持って臨め、それを試合開始9分で証明。GK クリストファー・ノルトフェルトとグラツィアーノ・ペッレの勝負に決着が付かなかった後にこぼれたボールを、ボエチウスは左足によって卓越したタッチでがら空きのゴールへ。ゴールで夢のようなスタートをフリースラントで切ったフェイエノールトだが、数分後にはさらに素晴らしい展開に。ルーベン・スハーケンの力強いプレーから、ダリル・ヤンマートのパスをペナルティエリア内で受けたレクス・インマルスが躊躇することなくゴール逆隅に突き刺して0-2。
それは力強く、集中力を持った試合のスタートで、15分の間でそのプレーに相応しい快適なリードを得たフェイエノールト。sc ヘーレンフェーンの組み立ては早い段階で乱され、中盤の競り合いでも大部分フェイエノールトが勝利していた。さらにリードを広げることもできたが、ブルーノ・マルティンス・インディのオーバーラップからトニー・フィレーナのシュートは枠の上に。
ホームチームが前半終盤までにエルヴィン・ムルデルの前に脅威を見せたのは1回だけであり、フェイエノールトは安心して後半に2点差を持ち込めるかと思われた。しかしロスタイムにDF ケニー・オティグバがラジフ・ファン・ラ・パラのクロスをヘディングで決め、ロッテルダマースにとっては手痛い追い上げのゴールに。HT明け直後にはさらに痛い一撃を食らいかけたが、ムルデルがフィンボガソンとの1対1でシュートをつま先に当てて追いつかれることを防いだ。
この大チャンスはsc ヘーレンフェーンにとっては競り合いにさらにエネルギーを注ぐ要因となり、ピッチのいたる所で激しいフットボール・ファイトが起き、その中で両チームに決定機が。特にインマルスが70分すぎに試合を決めかけたが、彼のシュートは至近距離でGK ノルトフェルトに防がれた。反対側でもビラル・バサチコグルが危険な存在となり、ゴール右から強烈なシュートを放ったが、これもムルデルが素晴らしいセーブ。
フェイエノールトが苛々の募る終盤を経験するのは今シーズン初めての事ではなく、チームはその時間帯を懸命に生き残らなければならなかったが、ホームチームが最後の数分は日和見主義的なプレーになったことでロッテルダマースの守備は見事に凌ぎきった。フィンボガソンのシュートが横に逸れたのが最後の危険なシーンとなり、フェイエノールトは勝利を手にロッテルダムへ。
Sc Heerenveen – Feyenoord 1-2
Scoreverloop:
9’ 0-1 Boëtius
16’ 0-2 Immers
45+ 2 1-2 Otigba
Scheidsrechter: Kuipers
Geel: Van Anholt (sc Heerenveen), Clasie, Van Beek (Feyenoord)
Opstellingen:
Sc Heerenveen: Nordfeldt; Otigba, Dijks, Kruiswijk, Van Anholt; De Roon, Van den Berg, Eikrem (86’ Ziyech); Van la Parra (60’ Wildschut), Finnbogason en Basacikoglu (82’ Slagveer).
Feyenoord: Mulder; Janmaat, Van Beek, Mathijsen, Martins Indi; Clasie (88' Kongolo), Immers, Vilhena (80’ Bakkal); Schaken (73’ Verhoek), Pellè en Boëtius.
http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/wedstrijden/sc-heerenveen-feyenoord-eredivisie-2013-2014/verslag
ロナルド・クーマン
「最初の30分間我々はとても良いフットボールをしていた。もっとゴールを決めることもできた」
「我々はゴールから離れた所でプレッシャーをかけたかったし、それは前半上手くいっていた。そこで2得点もきめた。何も問題は無かったのに、HT直前に失点してしまった。前半ロスタイム0-2ならボールを打ち落とすことに全力を尽くさなければいけない。我々はオティグバに上がってくるだけの時間を与えてしまった。あのミスは無くさないと」
「HTにはロッカールームで雷を落としたよ。あの失点はもちろんタイミングが悪かったし、みんな悔やんでいた。希望を取り戻したヘーレンフェーンが後半全く違う姿を見せるのは分かっていたからね」
「後半はあらゆる可能性があった。レクス・インマルスの勝負を決めることもできたが、同点に追いつかれてもおかしくなかった。我々は前半にかなりの力を費やしていたし、終盤には限界まで消耗しての生き残りになったのは奇妙だとは思わない」
「土曜の結果で上位に残るには今日3ptsを取るしかないと分かっていた。だからこの勝利は非常に大きいし、苦しかった後半の展開があっても相応しい勝利だと思う。これは素晴らしいチーム・パフォーマンスであり、ウィンターストップまでの残り2試合に多くの展望を与えてくれるものだ。あとはホームゲーム2試合だす、そこを上手くやれれば上位に残れる」
「ムルデルはファンタスティックなセーブだった。フィンボガソンのシュートを足に当てたのは彼に『Casillasみたいだ』と言ったよ。
でも今日の結果はチームとしてのパフォーマンス」
「ヨリスは自分のやるべき事を分かっていると私はいつも言っている。彼は非常に高いレベルを維持しているし、彼の経験は若いチームにとって大きな価値がある。もし彼がこのレベルを維持し続ければ、間違いなくWKへ参加できるだろう」
「トニーのプレーには大きな推進力があるが、彼の役割には見通しを続け、上手くポジションプレーをすることが必要。その点で彼にはまだまだ学ばなければならない事が多い」
http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/koeman-cruciale-overwinning
http://www.fr12.nl/nieuws/24373-koeman-dankt-mulder-maar-het-is-een-teamprest.html
netwerk.to/f/30723
netwerk.to/f/30726
ヨリス・マタイセン
「いまはこの勝利を喜んでいい」
「僕らは自分たちにで不必要に難しくしてしまった。前半0-3にできなかったし、ヘーレンフェーンに追い上げを許してしまった。おかげでリスクを背負うことになったけど、3ptsしっかり取れてとても良い気分だよ」
エルヴィン・ムルデル
「足に当てたシーンはしっかり待つことができた。監督には『Casillasセーブ』と言われたよ。もちろんそういう比較は嬉しいけど、僕は何より3pts取れたのが嬉しい。この流れをウィンターストップまで続けないとね」
http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/mathijsen-zege-geeft-lekker-gevoel
ジャン・パウル・ボエチウス
「上手く決まってくれたね。最初はGKの横にスペースがあるか見たんだけど、突然浮かそうと思いついたんだ。リスクはあったけど上手くいった」
「何度か良いものを見せられたけど、試合が進むつれてミスが出てきたし、まだまだ練習しないと」
「うぃんたまで取れるだけの勝ち点を取らなければいけないのはみんな分かっている。sc ヘーレンフェーンとは接近していたけど、これで差を付けられた。コップローパーの近くにいれば素晴らしい事が起きる可能性もある」
http://www.fr12.nl/nieuws/24374-zelfkritische-botius-bij-momenten-laat-ik-leu.html
ヨルディ・クラーシ
「これはとても大きい勝利。ようやく良い流れを引き寄せられた。前半30分間は僕らが支配していたし、とてもやりやすかった。その後下がってしまって、とても悪いタイミングで失点してしまったのが残念」
「なぜある時からヘーレンフェーンの優勢になったのか、僕には分からない。その原因を見つけるのは難しいね」
「フィンボガソンのボールを弾きだしたエルヴィンは賞讃に値するよ。今日は彼が僕らを救ってくれた」
http://www.fr12.nl/nieuws/24375-ook-clasie-looft-mulder-eindelijk-trekken-we.html
前半は珍しく快勝ムードでしたが、まぁやはり楽に勝てないというお約束・・・。先週の流れを引き継いで素晴らしいスタートから2得点し、3点目のチャンスもありましたが、効率は良かったですね。なのに前半終盤から下がり始めてオティグバにするすると上がりを許してコロッと失点。スフェンにも問題はあったけれど、いくらなんでもあんな簡単にやられるのはチームとして問題が。
後半は雑になりながらどちらもチャンスがありましたが、まぁエルヴィン様々。素晴らしいセーブでした。フィンボガソンの調子がまだまだだったのが大きかったですが・・・。
なにはともあれ珍しく最後までしっかり凌ぎ切って3pts。これでまぁ年内は問題無くいけるかな・・・。ボエチウスが好調なのでそろそろスハーケンとトニーの調子も上がってきて欲しいもの。