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CL予選から誇りと失望の敗退

フェイエノールトはCLのPOラウンドへ進むことはできなかった。火曜夜にDinamo Kievとのリターンゲームに臨んだチームはこの日非常に力強いプレーを見せたが、ただ一つチャンスを決める事だけができなかった。先週のKievで2-1で敗れていたために1-0の勝利が必要だったフェイエノールトはロスタイム最後にDinamo Kievにゴールを決められたため0-1で敗退。EL本大会出場を賭けてのPOへ進むことになる。

 

前半半ばまでにDinamo Kiev相手に最低でも1点は決めるべきだったとフェイエノールトは自分たちを責めなければならない。この試合の序盤で先制できればCLのPOラウンドへ向けて可能性は大きく高まっていただろう。そのためのチャンスはフェイエノールトに十分あったが、しかしそれを決める事ができなかった。

 

立ち上がりのDinamo Kievの抵抗の少なさにフェイエノールト自身も驚いただろう。前日に監督 クーマンはビジターが引いてカウンターを狙ってくるだろうと予想していたが、実際にはこのウクライナのチームはDFラインの裏にスペースを作り、プレーの質も悪く、レヒューンのサポートを得たフェイエノールトに圧倒されていたようだった。

 

15分過ぎには先週Kievでフェイエノールト唯一のゴールを決めたルーベン・スハーケンに再び大チャンス。ダリル・ヤンマートの完璧なクロスをゴールの目の前フリーでヘディングシュートも、GK Maksym Kovalにセーブされてしまう。

 

その5分後にはフェイエノールトに突然降って沸いた大チャンス。Dinamo KievのDFが自分たちのスローインに全く反応できず、意図せずにフェイエノールトにとっての絶好のスルーパスに。ギオン・フェルナンデスとセク・シセがフリーでゴールに迫ったが、2人の間でコミュニケーションが取れずに結局シセのシュートが枠を逸れて終わってしまう。

 

前半Dinamo Kievが押し返してくることはほとんど無く、GK エルヴィン・ムルデルが本当に試されたのはIdeye Brownのシュート1回のみ。Kievでの決勝点をあげたスピッツのシュートをムルデルは素晴らしい反応で止めて見せた。

 

フェイエノールトが前半に作ったのと同程度の大きなチャンスが後半にも最低一つレクス・インマルスにあっただろう。右サイドからのハイクロスの対応に苦戦していたDinamo KievのDF陣が再びインマルスにシュートを許したが、ジャンピングボレーで狙った至近距離からの強烈なシュートも身を投げ出したGK Kovalの体に弾かれてしまった。彼自身もどうやってシュートを止めたか分からなかっただろう。

 

このチャンスがこの試合のフェイエノールトのプレーを象徴することになってしまった。Dinamo Kievをムルデルの守るゴールから遠ざけ、自分たちのFW陣のスピードを活かしてチャンスを作る事はできていたが、唯一ゴールだけが決められなかった。

 

そのためクーマンは残り15分で攻撃に全てを賭けるために中盤にルート・フォルメルを加えてインマルスを第2スピッツへ移し、DF ミケル・ネロムに替えてMF ハルメート・シンを投入。満員のデ・カイプの観衆の後押しを受けてフェイエノールトはDinamo Kievのゴールに迫り続けたが、ビジターが築いた壁を打ち破ることはできなかった。

 

ロスタイムの最後の1分でDinamo Kievに後半唯一のチャンスを決められたことで敗退はさらに辛いものに。もはや2人のDFだけで守っていたフェイエノールトに対し、ビジターはBrownのシュートで決定打。

 

Feyenoord – Dinamo Kiev 0-1

90’+5 0-1 Brown

 

Scheidsrechter: Gautier (Fra)

 

Geel: Martins Indi, Schaken, Cissé (Feyenoord), Vukojevic, Koval, Ninkovic (Dinamo Kiev)

 

Opstellingen:

Feyenoord: Mulder; Janmaat (76’ Vormer), De Vrij, Martins Indi, Nelom (86’ Singh); Leerdam, Immers, Clasie; Schaken, Fernandez (67’ Cabral) en Cissé.

Dinamo Kiev: Koval; Da Silva, Mykhalyk, Betao, Popov; Vukojevic, Ninkovic (90’ Garmash), Veloso; Gusev (81’ Milevsky), Brown en Yarmolenko.

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120807_kiev_verslag

 

EL POラウンドのドローは今週金曜の13.30から行われ、フェイエノールトはノーシード組に。試合は8月の23日と30日。

 

ロナルド・クーマン

「今日の我々はファンタスティックなプレーだった。我々が見せたプレーのレベルを私は誇りに思う。Dinamo Kievのようなクラブ相手に我々は多くのチャンスを作った。何もかも全てが上手く行っていたが、ただゴールだけが足りなかった。この2試合で見れば我々はもっと良い結果を得るに値したはず」

 

「3,4回決定機はあったし、それを決めるべきだった。特にシセとフェルナンデスが抜け出した状況は決めなければいけなかった。決定的な瞬間で視野が無くなる。それはクオリティの欠如だ。昨シーズン我々の前線には常に嗅覚と冷静さを備えた選手がいた。フェルナンデスにはまだ時々落ち着きがない。しかし彼は違った方法で重要な存在になれる選手でもある」

 

「私は我々がDinamo Kievをよろめかせられるとは予想して無かった。それについては我々は誇って良いだろう。Dinamo Kiev相手に95分間このレベルのプレーができたのだから、リーグ戦スタートへ向けて大きな勇気を与えてくれる。それにすでにトップゲームを二つこなしたことになるし、練習試合ではシミュレートできないこともあるからね。FC ユトレヒト戦へ向けて準備はできた」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120807_kiev_koeman

 

レクス・インマルス

「僕らは試合全体を通して相手より良いチームだった。何も手にできずに終わってしまったのはとても辛い」

「後半のあのシーンは素晴らしい攻撃で、決まらなかったのが信じられない。GKも自分がどうやって止めたか分からないだろう。僕らは試合全体を通して一つのチャンスも与えていなかったのに、彼らは最後の最後に唯一のチャンスを決めた。それが彼らの経験と言うことだろう」

「僕らがこのレベルで見せたプレーのレベルには満足できる」

 

ヨルディ・クラーシ

「チームとして僕らがやったプレーは誇りに思う。ほとんど一つのチャンスも与えなかったし、多くのチャンスを作った。でもそれだけにこの試合勝てなかったのが格別に辛い」

 

ルーベン・スハーケン

「特にあのヘディングシュートを止めた時の相手GKのセーブは素晴らしかった。僕らが唯一自分たちを責められる点があるとすれば、チャンスを決められなかった事。それができていれば間違いなく負けてなかった」

「僕らは良い選手がたくさんいるし、このチームには大きなクオリティがあるのは間違いない。この試合は自信になる。みんなリーグ戦への準備もできているよ」

 

ルート・フォルメル

「先週同様、今日も僕らは良いプレーをした。アウエーゲームの後も僕らは好調だったけど、チャンスを作ったのにそれを決められなかったのが残念。こうなったらELでなるべく行けるところまでいかないと」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120807_reactie_spelers

 

 

プレーは本当に素晴らしかったです。ほとんどケチの付けようがありません。特にステファンの力強さとリーダーシップ、そして中盤でのクラーシの存在感は感動的なほどでした。他の選手もみんな揃ってトップフォームで、ブルーノは力強かったし、レールダムの攻守にわたる躍動感は嬉しいサプライズ。「Dinamo Kievに勝つにはチームとしてトップフォームでなければならない」という条件は完全に満たしていました。

 

まぁゴールを決められなければどうしようもないです。本当に残念。ここでせめてEL本大会の枠は確定させたかったですが、後はもうELのPOを勝ち抜くだけ。相手はどこになるやら・・・。

 

ただ一つ改めて感じたことは、このチームに果たしてマタイセンの経験とリーダシップが必要だろうか・・・?もちろんあと2枚獲れるならそれに越したことはありませんが、『最後のピース』があるとしたら、それはただ一つエヒテ・スピッツなはず。『蛇足』にならなければ良いですが