フェイエノールトは土曜の午後に2012/2013シーズンのプレシーズン最初の練習試合をスポルトクラブ・フェイエノールト相手に行い、0-3で勝利した。ロナルド・クーマンのチームは伝統ある兄弟対決の大部分で優勢だったものの、期待されたような大量得点を決める事はできず。レクス・インマルス、ダリル・ヤンマート、ハルメート・シンがフェイエノールトでの非公式デビューを果たした。他の3人の新加入選手 ルート・フォルメル、ジョン・ホーセンス、ミチェル・テ・フレーデは用心のため出場しなかった。
ファルケノールトのピッチに登場したニューカマーたちの中で、最も注目を集めたのはハルメート・シン。ノルウェー・リーグの中盤からトップフィットでフェイエノールトに移ったこのMFは風貌だけでなく、プレースタイルの面でもカリム・エル・アマーディの後継者として見られている。シンは迷い無く自分のプレーに入ると、持っている能力を存分に発揮。危険なミドルシュートも何本か見せた。
前半、シンは自らのフィニッシュだけで満足することなくチームメイトへの貢献でも大きな働きをする。ただ前半だけで10以上のチャンスを創り出したものの、決まったのはアナス・アシャバールのゴール一つだけだった。15分ほどにヨルディ・クラーシの強烈なシュートがGKに当たったリバウンドに反応したスピッツが押し込んで0-1。
多少の不運もあってHTまでに十分なリードを奪うことができなかったフェイエノールト。逆に先制した5分後にはスポルトクラブのスピッツ Joel Bijlowに同点のチャンスを与えたが、Bijlowはボールをコントロールするのに時間をかけすぎてしまい、エルヴィン・ムルデルとの1対1に敗れた。
後半は常時全員がボールの後ろでプレーするスポルトクラブのプレーコンセプトのために試合のテンポが目に見えて落ちる。これによってロナルド・クーマンのチームはほとんど攻撃に出るためのスペースを与えて貰えなかった。
フェイエノールトが活かそうとしたスペースをその瞬間にスポルトクラブが消してくる展開が延々と続く。終了20分前にトニー・フィリェナを起点に素早いカウンターを仕掛けると、パスを受けたギオン・フェルナンデスからエルヴィス・マヌへ素晴らしいクロス。マヌはファーポスト フリーでヘディングを決めてようやく0-2。
この兄弟対決に向けて2回の練習をしてきたスポルトクラブだが、終盤には失望からしだいに力強さを失い、今一度フェイエノールトに突かれることになる。終了10分前にギオン・フェルナンデスが至近距離から決めて最終スコア0-3。
Sportclub Feyenoord – Feyenoord 0-3
Scoreverloop:
14’ 0-1 Achahbar
72’ 0-2 Manu
79’ 0-3 Fernandez
Scheidsrechter: Van den Heuvel
Opstelling Feyenoord:
Eerste helft: Mulder; Janmaat, De Vrij, Kongolo, Nelom; Singh, Immers, Clasie; Cabral, Achahbar en Cissé.
Tweede helft: Lamprou; Leerdam, Schenkeveld, Steenvoorden, Martins Indi; Singh, Vilhena, Mokotjo; Schaken, Fernandez en Manu.
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120707_scfeyenoord_verslag
ロナルド・クーマン
「姿勢は良かった。ただもっとゴールを決めないといけない」
「ハルメートのクオリティは我々は分かっていたが、試合でもそれを見せてくれたのは嬉しい事。今日は彼がスペースを見つけられる目を持ち、どうすべきか分かっていることを何度も見られた。これはクオリティ。彼の第一印象は非常にポジティヴだが、あまりにも早く喝采を上げるべきではない」
フェイエノールトは月曜から27選手でエルメロでのトレーニングキャンプに入る。
「新しい選手たちはフェイエノールトでプレーしたいという意欲に溢れているし、昨シーズンの成績に並びたいと思っている。我々はあらゆる面で成長しているよ」
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120707_scfeyenoord_reactie_koeman