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クラーシが苦しい試合を勝利に導く

日曜に行われたエールディヴィジ第24節、フェイエノールトはヨルディ・クラーシのゴールによってFC フローニンゲンに1-0で勝利した。ロナルド・クーマンのチームは特に後半開始15分間の大きなチャンスを逃したことでフローニンゲンに粘らせてしまい、デ・カイプは最後の笛が鳴るまで緊張感のある試合となった。終了直前にフローニンゲンのDF ヨハン・カペルホフが2枚目のイエローカードで退場している。

 

エルヴィン・ムルデルがバックパスを扱う場面が多かったことが、前半のプレー内容を反映している。FC フローニンゲンは攻撃面でほとんど賭けに出ることはなく、その代わりにフェイエノールトフットボールをさせないようにプレッシャーをかけてきた。ボールを持ったフェイエノールトのプレーも低調で、前半のデ・カイプでは素晴らしい攻撃はほとんど見られなかった。

 

それでもフェイエノールトの前半は1点しか決められなかった、と言える。わずか1分で出場停止から戻ったジョン・グイデッティが先制点に近づくも、決定的なポジションでボールを上手く扱えず。10分後にはグイデッティの強烈なFKで狙ったが、GK ルシアーノ・ダ・シルヴァに素晴らしいセーブをされた。

 

ゴール左に逸れたヨルディ・クラーシのシュートを除けば、前半のフェイエノールトに大きなチャンスは残っていなかったが、そのクラーシが前半終了間際に先制点をあげてフェイエノールトを解放する。このゴールは完全に彼の忍耐力の賜物であり、2度失うかと思われたボールをキープし、決定的なアクションによって相手選手との競り合いに勝利した。中盤からドリブルで持ち上がったクラーシはペナルティ・エリア外からのシュートでゴール右隅を打ち抜き、フェイエノールダーとしてデ・カイプでの初めてのゴールを決めて見せた。

 

後半のフェイエノールトは開始15分でフローニンゲンにトドメを刺すことができず、説得力のないプレーを続けていたビジターにデ・カイプで良い結果を出すという希望を残させてしまう。フェイエノールトはカリム・エル・アマーディとバッカルに2点目を奪うチャンスがいくつもありながら、フローニンゲンを突き放すことができなかった。

 

1-0のビハインドで負けを確定していなかったフローニンゲンはスク・ヒュン・ユンをエクストラ・アタッカーとして投入、残り30分から攻撃的なプレーに出て、結果としてレアンドロ・バクーナが2回同点ゴールに近づく。最初のシュートは横にずれたが、その5分後にはポストを直撃。

 

デ・カイプは最後まで非常に緊迫感のある試合となったが、終盤ヨハン・カペルホフの2枚目退場のおかげでフェイエノールトはようやく息を抜くことができた。10人となったフローニンゲンはもはや拳を握ることはできず、フェイエノールトは苦戦の末に3ptsを手にした。

 

Feyenoord – FC Groningen 1-0

Scoreverloop:

44’ 1-0 Clasie

Scheidsrechter: Van Hulten

 

Geel: Schaken, Mokotjo (Feyenoord), Texeira, Luciano (FC Groningen)

 

Rood: Kappelhof (88’ 2x geel, FC Groningen)

 

Opstellingen:

Feyenoord: Mulder; Leerdam (63’ Mokotjo), Vlaar, Martins Indi, Nelom; El Ahmadi, Bakkal (79’ De Vrij), Clasie; Schaken, Guidetti en Cabral (73’ Manu).

FC Groningen: Luciano; Kappelhof, Van Dijk, Ivens (80’ Jones), Johansson; Kieftenbeld (57’ Suk), Andersson, Sparv; Bacuna, Texeira en Tadic.

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120304_verslag_groningen

 

ロナルド・クーマン

「最高の日、最高の試合でなかったのは確か。我々は2-0にするのに失敗してフローニンゲンに希望を残してしまった。しかし我々は2週間前にRKC相手にできなかったことをやってみせた。タフな試合で1-0で勝つことができたんだ」

 

「前半は我々が良く、1-0にできた。後半最初の15分でもう1点決めるべきだったが、それができずに緊張感をずっと残してしまった。あの時間帯のプレーは雑だったが、我々はチームとして1点差を守りきった。勝利を逃したRKC戦と比べれば、我々はまた一歩前へ進んだ。このチームはまだまだ成長している」

 

クラーシはコントローラーとしてすでに大きな価値がある選手。だが彼が前に出てゴールを決められる瞬間を見極められるようになれば、我々にとってはさらに嬉しい事。彼はもっと攻撃の最後に関わろうとしているし、得点を決められるポジションに出ようとしている。そうやって今日は素晴らしいゴールを決めた。彼の成長はファンタスティックだ」

 

「ケルフィンは良くなかったし、あまりに安易なプレーをしていた。例えばドゥサン・タディッチへのロングボールを防ぐのに十分時間とスペースがあったにも関わらず、難しい状況になるまで相手を待っていた。さらにボールを持った時も何度も失っていた」

 

 

「10試合残して昨シーズの勝ち点に並んだという事実は今のフェイエノールトについてを物語っているが、私は勝ち点だけを観てはいない。実際我々はまだほとんど何も手にしていない。少なくとも5位は死守する」

 

「個人としてもチームとしても我々は成長している。例えば10月後半に我々はフローニンゲンに6-0で負けた。今との差は明らか。組織は良くなったし、レベルも上がり、スピードが増して自分たちのプレーを推し進めることが出来るようになった。そして今日は多くのスペースを与えてくれない難しい試合でも勝つことができた。この成長を続けていなければいけない」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120304_reactie_koeman_groningen

 

ヨルディ・クラーシ

「デ・カイプでの初ゴールに3ptsも取れてとても満足しているよ。後半は良くなかったけど、僕らは勝利に相応しかった。決勝点を決められて嬉しいね」

 

「最初のフリーでのチャンスも落ち着いて決めるべきだった。その後でゴールを決められてラッキー。ボールが上手く飛んでくれた」

 

フローニンゲンは後半よりプレッシャーをかけて前へ出てきた。それで僕らはチームとして苦しんだんだ。それは学ばないといけない」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120403_clasie

 

 

決して良い試合ではなかったものの、今日も中盤の勝利。エル・アマーディ、クラーシは攻守に素晴らしいプレーでした。特に前半は積極的に奥行きを出そうとしていて、前半エル・アマーディが一番シュートを打っていたのでは。この二人のゴールが出てくるとチームとしてさらに前進できます。クラーシは本当にスペシャルなゴールでした。後半はチャンスを逃し、終盤完全にコントロールを失ってましたが、「みんな代表疲れがあった」とエル・アマーディ。この辺りはまだまだですね。来シーズン欧州で揉まれないと・・・。

 

現状大きな懸案事項は最近ずっとパッとしない両SBとなかなか見せ場を作れないカブラル。ネロムは代わりがブルーノしかいないのでしょうがないですが、カブラルは気を抜くとマヌに追い抜かれる怖れもあります。

 

順位は6位のままですがヘーレンフェーンと1pt差に。EL枠争いは非常に熾烈で困ったもんです。次節は来週日曜にデ・カイプでユトレヒト戦。ホーム連戦の最後なのでいつも通りユトレヒトは凹って気持ちよくエンスヘデへ向かいたいところ。