Mijn Feyenoord

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ついに約束を守り始めたエル・アマーディ

フローニンゲン戦での大敗、ゴー・アヘッド・イーグルス戦でのベーカー戦敗退、そしてNEC戦でのホームゲーム敗戦と苦しい三連敗がチーム内に尾を引いてたフェイエノールト。しかし先週土曜、それに対して「目を覚ませ!」とベルを鳴らしたのはカリム・エル・アマーディだった。「頭を下げる必要は無い。僕らはフェイエノールダーとして胸を張って前へ進まなければならないんだ」

 

有言実行。次の日のフィテッセ戦でエル・アマーディは自らの言葉をプレーで示して見せた。26歳のMFはフィテッセ相手に頭を上げ、胸を張り、滑らかなタッチでフットボール。ポジションプレーの操作者、設計者となり、その結果フェイエノールトフィテッセを彼らのスタジアムで粉砕した。

 

フェイエノールトの監督 ロナルド・クーマンは自身のMFの晴れ晴れしいパフォーマンスにも驚いてはいない。

「カリムは今シーズン、私の最もコンスタントな選手。彼はチームのフォームに影響されないんだ」とクーマンは試合後に話したが、実際それはこれまでなら意外な言葉だった。

 

優雅にボールを扱うテクニックを持ったMFの彼だが、フェイエノールトでのこれまでの3シーズンは苦戦続き。2008年夏に大きな期待と共に移籍金亜500万ユーロで移籍したが、レヒューンによって愛し、抱きしめられる事は一度もなく、フェイエノールトフットボールからは最早望まれない選手とまでなっていた。

 

日曜のロナルド・クーマンによる賛辞は、その前任者 マリオ・ベーンのもとではエル・アマーディは決して受けた事はなかった。ベーンは昨シーズン序盤に、エル・アマーディのトレーニングとプレースタイルに満足できず、何試合か彼をベンチ外にまで追放、その後この監督と選手との関係が改善される事は無かった。

 

迷いの生まれたエル・アマーディは哀愁を帯びた目で、自らのFC トゥエンテ時代のDVDを繰り返し完勝。本当に素晴らしいフットボールをしていた以前の自分を取り戻そうとした。かつて描いたキャリアプランでは、夢の国 スペインでのフットボールを思い描いていたが、当時のフェイエノールトで死への道をさまよっていた。

 

今年1月には彼はドバイのAl Ahliへレンタルにまで出された。石油とドルのための砂漠のフットボール。普通なら30歳越えの選手たちがキャリアの終わりに大金を求める場所だが、エル・アマーディはたった25歳だった。

 

彼自身『これはバカンスじゃない』と言っていたが、結局ドバイでの療養は彼にとって効果が大きかった事が証明された。今や彼は大きな栄光の中へと戻って来た。ロナルド・クーマンはシーズンスタートからエル・アマーディをスタメンで起用し、フェイエノールトのポジションプレーで彼は必要不可欠な存在になっている。人とボールを支配し、ついに彼は3年前の約束を守り始めている。

 

http://www.vi.nl/Speler-van-de-week-1/211371/El-Ahmadi-begint-eindelijk-zijn-belofte-in-te-lossen.htm

 

 

エールディヴィジ最高のMFの一人と言われた姿を取り戻しつつあります。信じてた、とは全く言いませんが、むしろこれくらいやってくれないと困る選手なので、やっと期待に応え始めてくれたのはちょっと嬉しい。

 

実際これまでの3年間でエル・アマーディが輝いたのは2シーズン前のベーカー戦フィリップス・スタディオンでのPSV戦(0-3)だけなので、これからどんどん取り戻して貰わないと。