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アーネムでフィテッセを粉砕!

日曜午後に行われたエールディヴィジ第13節でフェイエノールトは公式戦3連敗の悪い流れを見事に断ち切った。ロナルド・クーマンのチームはアーネムフィテッセに0-4と完勝。HTまでにジョン・グイデッティの2ゴールとジョルディ・クラーシのゴールで3-0と勝負を決めると、後半セク・シセがラストスコアとするゴール。このゴールはフェイエノールトエールディヴィジ通算4000ゴールの『マイルパール』。終了20分前にステファン・デ・フライが怪我でピッチを去っている。

 

アーネムへ乗り込んだフェイエノールトの姿勢は、ヘルレドームで試合開始最初の1分からハッキリとプレーに出ていた。3連敗の流れをフィテッセ相手に変えようと、ロナルド・クーマンのチームは前半見事なプレーを見せ、HTまでに勝利を確かなものとした。

 

クーマンは最近の試合から二つのポジションを変更。まず左バックのスタメンにミケル・ネロムが入り、怪我のルーベン・スハーケンに代わりセク・シセが出場した。

 

両選手ともポジティヴなプレーを見せ、特にシセは非常に労働意欲溢れる動きで時に自陣ペナルティ・エリア前で守備に戻るのを厭わなかった。そしてこのFWは開始4分の先制点の起点にもなった。彼の左サイドからのパスはオトマン・バッカルを経て待ち構えていたグイデッティの前に。ペナルティ・エリア前からゴール隅にシュートを決め、フェイエノールトでの初めての流れの中でのゴールとなった。

 

ネロムは左サイドでしばしば攻撃に加わり、HT直前0-3とするゴールに大きく貢献。フェイエノールトは長時間ボールを回し続けた後、左サイドからネロムがペナルティ・エリアへ侵入。パスを受けたバッカルのシュートはピート・フェルトハイゼンの体に阻まれたが、リバウンドに鋭く反応したグイデッティが流し込んでこの午後2点目。それまでの間にはすでにクラーシが左サイドからのFKを見事なカーブで決めていた。

 

HTまでに大きなリードを得たフェイエノールトはそれを安売りすることなく、後半も大部分を支配。速いテンポでボールを回し、ボールを失った際には素早くフィテッセを追い回すと、ホームチームはどうすれば良いかわからずにサイドラインを割るしかなかった。フィテッセが前半作れたチャンスはたった1回。ボニーがただ一人フェイエノールトゴールに迫ったが、エルヴィン・ムルデルによって見事にセーブされた。

 

フェイエノールトはHTにガスを入れ直し、後半もフィテッセに試合に戻すチャンスを全く与えなかった。ホームチームはジョルジ・チャントゥリアが強いシュートを放つのみで、フェイエノールトはさらなる大勝に向けてチャンスを重ねてゆく。チームは前半に比べて効率性の点でのみ劣り、数え切れないチャンスに比べてフェイエノールトが決められたのはもう1点のみ。しかしそれはこの午後最高のゴールでもあった。

 

中盤で力強いプレーを見せたカリム・エル・アマーディの裏へのパスをスウェーデンスピッツが素晴らしいコントロールと見事なアクションで相手を抜き去ると、そのクロスをファーポストにフリーで走り込んだセク・シセが決めて見せた。

 

Vitesse – Feyenoord 0-4

Scoreverloop:

4’ 0-1 Guidetti

32’ 0-2 Clasie

42’ 0-3 Guidetti

56’ 0-4 Cissé

 

Scheidsrechter: Nijhuis

 

Geel: Hofs, Annan (Vitesse), Cabral (Feyenoord)

 

Bijzonderheden: John van den Brom naar de tribune gestuurd door scheidsrechter Bas Nijhuis wegens aanmerkingen op de leiding (57’).

 

Opstellingen:

Vitesse: Velthuizen; Yasuda, Kashia, Van der Heijden, Büttner; Kalas (42’ Van Diermen), Annan, Pröpper (79’ Pedersen); Chanturia, Bony en Hofs (46’ Aborah).

Feyenoord: Mulder; Leerdam, De Vrij (71’ Martins Indi), Vlaar, Nelom; El Ahmadi, Clasie, Bakkal; Cissé, Guidetti (60’ Biseswar) en Cabral (85’ Achahbar).

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20111120_verslag_vitesse

 

ロナルド・クーマン

「負けていればフィテッセと6pts差になっていた。さからこの勝利は順位表の視点で言っても大きな意味がある」

 

「出だしから我々は主導権を取り、ずっとそれを手にしていた。我々がファーストチャンスでゴールを決め、一方でフィテッセが1-1にできるシーンではエルヴィン・ムルデルの見事なセーブがあった。後半も我々はフィテッセを押さえ込み、もう2,3点取るべきだったが、0-4でも素晴らしい結果だ」

 

「ネロムはとても良かったよ。彼はNEC戦後半も好印象だったし、今日はとても自信を持ってプレーしていた。シセはこれまでも良くやってくれていたし、チャンスを与えたかったんだ。その信頼についに応えてくれた」

 

「全てが上手く回って良い形で試合に入れれば、選手たちは大きな落ち着きを自信を持ってフットボールができる。だがそれが逆になれば、我々のレベルはかなり落ちてしまう。そういう意味では当然まだ若いチーム。逆境でも自分たちのレベルを保つ事ができれば、その時には我々は本当に良い結果を出せる」

 

「ステファンはかなり強く足を踏まれた。試合が終わった後も足首がかなり腫れていたが、詳しい事は明日の検査を待たないといけない」

 

ロン・フラール

「チームとしての素晴らしいパフォーマンスだった。キックオフから姿勢をハッキリ出せたし、今日は全てが僕らの方に上手く進んだ。この勝利は勢いが付くよ」

 

「勝って勝ち点で並ぶ事は試合前監督にも強調された。サブトップに留まるか蹴落とされるかの試合だとね。その点でも今日の僕らは良い結果を出せた」

 

フィテッセとの試合はもう終わった事として、また前を向いて進まないと行けない。今シーズンはここまでいつも良い結果と悪い結果を行ったり来たりしているからね。いい加減学ばないと」

 

クラーシのFKには僕は触ってないよ。かなり近かったけど、ピッチ上の僕のリアクションからクラーシのゴールなのはみんな分かっただろ」

 

 

細かいところはまだいろいろありますが、全体的には高い位置からのプレスとしっかりした組み立てで、自分たちが主導権を取ってフットボールをしての快勝。ここまで良いプレーができたのは本当にいつ以来でしょうか。特に前半は素晴らしかったです。最近成長著しいナイハイスが安定したジャッジでファールかどうか見極めてくれたので、結果としてほとんどの競り合いに勝利。流しすぎたせいでフィテッセ側が切れて途中やや荒れてしまったのは残念ですが。何本もパスを繋いでの3点目といい、グイデッティの見事なアクションからの4点目といい、素晴らしいゴールも見れて満足満足。

 

グイデッティはついにそのクオリティを見せ、素晴らしい2得点1アシスト。いよいよ量産の予感。セクも「本当のセク・シセ」に近づいてきました。決して純粋なウィンガーではないですが、このままスタメン定着濃厚。そして中盤で輝いたのはエル・アマーディ。攻守の切り替えの第1スイッチとして素晴らしい存在感。まぁこれくらいやって貰わないと困る選手ではありますが、ずっと期待はずれの3年間だったので最近ようやく見直されつつあります。いつまでチームに残すか考え物。

 

最近悩ましかったフラールも安定していたし、今日はみんな良かったですね。・・・後半出てきたビセスワール以外。左サイド不適合になって今日はスピッツ起用でしたが、やはり大して存在感は出せず。あの子はどうしたものか・・・。

 

快勝の裏で困ったのがステファンの怪我。どの程度か分かりませんが離脱されるとセレクションのCBがいよいよフラールとブルーノだけに。今日のブルーノは左バックよりは落ち着いていたし、フラールは当然右CBの方がやりやすそうですが、とりあえずウィンターストップを待たずに下からマッツやコンゴロを上げないと・・・。アナスももうちょっと長く出したかったですが、ステファンの怪我でタイミングが悪く・・・。

 

来週はワールワイクRKC戦。そしてウィンターストップ前の目玉、デ・カイプでのPSV戦です。もう一つ快勝して完璧な流れで臨みたい一戦。