火曜と水曜に行われたCLグループステージ最終戦、オランダ勢はすでに3位を確定させていたトゥエンテがホームでトッテナムとスペクタクルな3-3のドロー、アヤックスもアウエーでミランに2-0で勝利して共にEL出場を決めた。久しぶりのCLの舞台でチームの不調で苦しんだアヤックスに対し、初参戦のトゥエンテはほとんどの試合で美しいフットボールを見せ、オランダのランズカンピューンとして好印象を残した。
FC Twente - Tottenham 3-3 (1-1)
12' Peter Wisgerhof: 1 - 0 - (Eigen goal) / 22' Denny Landzaat: 1 - 1 - (Penalty) / 47' Jermain Defoe: 1 - 2 / 56' Roberto Rosales: 2 - 2 / 59' Jermain Defoe: 2 - 3 / 64' Nacer Chadli: 3 - 3
10分過ぎまでポゼッションを取ってブラマのミドル、テオ・ヤンセンのFKなど数回決定機も創っていたトゥエンテ。しかしヴィスヘルホフのバックパスをCLデビュー戦となったボシュケルがイレギュラーしたボールをまさかの空振りでボールはそのままゴールへ。
トゥエンテもロサレスの意表を突いたミドルがハンドを誘ってPK獲得。ランツァートが決めるがダグラスが中に入ってやり直し。甘いコースをゴメスに読まれるも脇の下を抜けて無事成功し同点。
VDVがおらず、それほど圧力をかけてこないトッテナムに対し、テオ・ヤンセンのパスとヤンコ、ルーク・デ・ヨングのポストプレーで主導権を握るトゥエンテ。数回あったトッテナムのシュートもボシュケルがしっかりセーブ。
後半ダグラスの処理ミスからあっさりフリーのデフォーに通されて失点。
ややトッテナムに押され気味の展開が続いたが左サイドに回ったテオ・ヤンセンのクロスにロサレスがゴール前に走り込んでのジャンピングヘッドで再び同点。
後方でボールを持ったテオ・ヤンセンが足を滑らせボールを奪われて、ボシュケルがセーブするもリバウンドをデフォーに詰められてまたしてもミスで失点。
ヤンコがゴール正面やや左の好位置でFKを得ると、テオ・ヤンセンと並んだチャドリが素晴らしいFKで完全にゴメスの裏をかいて三度同点。
ブラマが再びミドルで狙うも前半同様ゴメスの好セーブに阻まれる。ヤンコが軽くハムストリングを痛めてフイチェビッチに交代。
ベイルのクロスをクリアしようとしたダグラスが危うくOGもボシュケルが好反応。
Stand groep A
1. Tottenham Hotspur 11pts
2. Inter 10pts
3. FC Twente 6pts
4. W. Bremen 5pts
ミシェル・プレドーム
「ハリー・レドクナップから賛辞を貰ったよ。我々は美しいフットボールをしているとね、私も同じ意見だが、美しいフットボールをしたいと思うだけなら誰でもできる」
「我々は良いフットボールをして、3度のビハインドを追いついた。それは非常にポジティブなこと。だが我々はこれを将来への教訓としなければならない」
「我々はまだまだ魅力的なプレート守備面での安全性のいいバランスを探しているところ。ボールを失う回数も減らさなければならない」
「サンデルは責められないよ。あれはただのアクシデント。ピッチ状態が悪かったからね」
サンデル・ボシュケル
「まぁこういう事もある。勝てた試合だったかな」
「名作の一つだね。ペーター・ヴィスヘルホフのバックパスを蹴り出したかったんだが、ボールが20~30cm跳ねたと思う。確かに良いスタートでなかった。このピッチで何が起こりえるのか、ちゃんと対応できるようにすべきだっただろう」
「さらに二つの不運な失点が続いたのは残念。これは勝てた試合だと思うから、ちょっと複雑な気分だ」
ヴォウト・ブラマ
「僕らがこのレベルでやれるということを見せられた。でも将来もっと成功したいから、僕らがもっと悪者にならないといけない」
「僕らは1試合フットボールをやり切ろうとしたいたけれど、例えばインテルは必要な時は試合を殺すkと緒ができる。僕らはチャンスを与えすぎるんだ」
ゴメス
「ボシュケルにとっては残念だったけど、あれはピッチのせい。私も後半危うく同じプレーをするところだった。ボシュケルは優秀なゴールキーパーだし、彼は後半は数回見事なセーブを見せた」
AC Milan - Ajax 0-2 (0-0)
57' Demy de Zeeuw: 0 - 1 / 66' Toby Alderweireld: 0 - 2
監督代行として初采配のデ・ブールはエル・ハムダウイをベンチに置き、スレイマニ、デ・ヨング、スアレスの3トップの下にエリクセンを置く4-3-3。アルデルヴァイレルトもスタメンに復帰し、エマヌエルソンが左バック。
序盤積極的なアクションで主導権を取り、スアレス、スレイマニ、エリクセンが次々と惜しいシュートを放って「アヤックスはまだアヤックス」を感じさせたが次第にミランが落ち着いて対応して主導権争いは五分五分に。そしてレアル・マドリーがオセールに早い時間に先制したことで、いかにも消化試合な展開へ。ミドルシュートばかりのアヤックスに対して、ミランはシュート数こそ少ないもののアヤックスゴール前で数回危険なシーンを創る。スアレスがエリア内で倒れるもシミュレーションを取られて累積二枚目。
後半出だし、エリクセンのパスカットからスレイマニが抜け出しエリア内でGKと接触して倒れるもシミュレーションを取られる。後半もなかなかエリア内でパスが繋がらないアヤックスだが、スアレスのこの試合初めての左サイドから左足クロスがエリクセンに通ると、シュートのリバウンドを前半ミスパスの多かったデ・ゼーウがエリア外から突き刺して先制。さらにCKの流れからアルデルヴァイレルトが強烈なミドルであっさり2点目。ミランも途中出場のイブラヒモビッチがシュートも至近距離でステケレンブルフが好セーブ。
その後もイブラヒモビッチが狙いつつお互い消化試合モードで終了。ロスタイムにスアレスがタックルを受けた際に負傷し交代。
アヤックスは無事に欧州での冬越えを果たした。
Stand groep G
1. Real Madrid 16pts
2. AC Milan 8pts
3. Ajax 7pts
4. 3pts
フランク・デ・ブール
「私自身の持つビジョンをアヤックスのビジョンに交えていきたい。これまで考えていた通り、彼らは非常にソリッドなチームにならなければならないし、お互いのためにファイトしなければならない。そういう規律は出てきた。驚いてはいない。彼らに何ができるかは分かっているし、実際今日も何度も見せてくれた」
「今日は戦術的コンセプトをしっかり持ってプレーできた。選手たちが自分たちがやれると信じてくれることを願っている。みんな素晴らしいフットボールができるんだ。多くのクオリティを持つミラン相手に彼らが勇敢にフットボールをしてくれたのが収穫」
「私が見たいプレーをみんなしてくれた。ポジティブな傲慢さがあったし、ボールを取られた時の守備に規律があった。みんな自分たちの仕事を果たしてくれた。クリスティアン・エリクセンのプレーも良かった。18歳だがボールを使える、非常に危険な選手だ」
デミー・デ・ゼーウ
「とても色々なことがあったた1週間のあとにこういうプレーができたのは変な感じだ。今は前を見るしかない。今日は全てが上手く行ったから、これを続けて行ければと思う」
ELノックアウトステージのドローは17日に行われる。