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ベーカーヴィナーはトゥエンテ!

KNVB-bekerfinale

08-05 18:00 FC Twente - Ajax 3-2 (1-2)

19' De Zeeuw: 0 - 1 / 30' Ebecilio: 0 - 2 / 45' Brama: 1 - 2 / 56' Janssen: 2 - 2 / 117' Janko: 3 - 2

トゥエンテはロサレスが太ももの負傷でベンチ、右バックはティエンダッリ。

序盤五分五分ながら要所でトゥエンテがクオリティを見せてアヤックスにゴールに近づく。

20分直前、この試合ピッチ上で一人浮いていたボイレセンが初めてサイドを駆け上がってパスを出すと、シーム・デ・ヨングを経て、ペナルティ・エリア前にぽっかり空いたスペースのデ・ゼーウへ。切り返しでテオ・ヤンセンをかわし、アヤックスがワンチャンスをモノにして先制。

ボールは回るがロサレスのいない右サイドは例のごとく空いたままで、ペナルティ・エリア付近でのパスの精度も欠いて攻め手の無い印象トゥエンテに対し、落ち着いて試合をコントロールしだしたアヤックス。するとエビシリオのやや強引なシュートがブラマに当たってゴール隅に決まり0-2。

トゥエンテもセットプレーやゴール前のルイス、ルーク・デ・ヨングへのクロスでハーフチャンスを作ると、HT直前トゥエンテも中央をブラマがルイスとのワンツーで完全に崩し、1点返して折り返し。

後半開始直後ランツァートの縦パスにチャドリが抜け出すもフェルメールがセーブ。そのまま前へ圧力をかけ続け、数回セットプレーでチャンスを作ると左サイドバイセからルーク・デ・ヨングのマイナスのクロスにフリーで待ち構えたテオ・ヤンセンが見事に突き刺して同点。

さらに初めてテオ・ヤンセンのワンタッチパスが決まりルーク・デ・ヨングがオフサイドラインを破ったがフェルメールが飛び出してクリア。アヤックスも右サイドに回ったエビシリオがバイセをかわしてポスト直撃。

アヤックスはデ・ゼーウを下げてエーノを投入。さらにボイレセンを下げてブリントを投入。

なかなかテオ・ヤンセンの左足からのセットプレーのチャンスを決められないトゥエンテ。アヤックスもボールは回るがその後決定的シュートチャンスは無し。

83分ヴィスヘルホフのリスタートからチャドリを経由してゴール真正面ルイスが決定的ヘディングも枠を捉えられず。ロスタイム、右サイドを駆け上がったヴィスヘルホフのクロスにルーク・デ・ヨングがヘディングも枠の左で延長へ。

トゥエンテはチャドリを下げてバイラミ、アヤックスはvdヴィールを下げてチビタニッチ、アニタが右バックに入り延長前半。

ボールをじっくり回して主導権を取るアヤックス。ミドルレンジからシーム・デ・ヨングのシュートが2本この試合初めて枠に飛ぶもいずれもボシュケルがセーブ。

延長HTにややハムストリングを痛めたデ・ヨングに代わりヤンコ投入。

いきなりトゥエンテがカウンターからバイセがシュートもフェルメールが見事にセーブ。その後はお互い慎重になり、チャンスの無いまま時間が過ぎるが、右サイド中央でヤンコがハイボールフェルトンゲンと交錯してFKを得るとテオ・ヤンセンのキックにフリーで飛び出したヤンコが頭で併せて決勝点!

トゥエンテはベーカー戦においてアヤックス戦9戦目にして初めて勝利。1977年、2001年に続く3回目のベーカー獲得。

ミシェル・プレドーム

「違う結果もあり得た。アヤックスもとても強かったからね。トゥエンテは素晴らしいクラブだが、今回また少し素晴らしくなった」

「来週はまた別の試合なのはすでに言ってきた。今回は勝てたが中立地。来週はアヤックスのホームだが我々は引き分けで十分。我々は自信をつかみ、アヤックスはリベンジをしたい。どちらがアドバンテージか?それは来週になれば分かるだろう」

エールディヴィジは見るモノが無いとか、ベーカーは重要ではないとかいう話を聞くが、この試合がトップチーム同士の最大限の力を出したものだったことはどんな監督でも認めるだろう。どちらのサポーターも素晴らしかったし、本当に素晴らしい夜だった」

テオ・ヤンセン

アヤックスにとってはちょっとしたショックだろう。2-0でリードしてから3-2で負けたら来週まで引きずるはず」

「我々の方が良かったのは見ての通り。2-0にされたのは自分たちを責めないといけない。チャンスは十分にあったが、どれもわずかに枠を捉えられなかった。とにかく、これは正当な勝利だ。全てが見事に揃ったフィナーレだった」

「ヤンコを呼んでペナルティ・エリアで構えていてくれと言ったんだ。ファンタスティックなヘディングを決めてくれた。最高だよ!」

「来週のアレナでもこういうプレーをすればまた我々の勝ちだ」

サンデル・ボシュケル

「前半は後ろ向きに走ることが多かったが、後半は良くなった。我々は勝利に相応しいと思う」

マルク・ヤンコ

ジョーカー役に問題は無い。上手くやれている。リズムをつかむのに苦労することはあるけれど、ベストを尽くしている。今回は見ての通り上手くいって良かった」

「最初適応するのに苦労して、ウィンターストップ後良くなったが怪我をしてしまった。そこからチャンスをつかんだ選手たちがスタメンになっているのだから、彼らはスタメンに相応しいということ」

「準決勝のユトレヒト戦に続いて決勝点を決められたのは素晴らしいが、お祝いをする時間がない。ここからティートルのかかる次のアヤックス戦に集中する。もう一つ獲れれば1週間お祝いをするよ。でも今はその時じゃない」

ブライアン・ルイス

「トップチーム相手に素晴らしい試合だった。とてもクオリティのあるチーム相手にリードを許してから勝てたのは素晴らしい。これから次の対戦意集中しないと。次はアヤックスのホームでティートルのかかった試合。この勝利はアドバンテージになる。僕等はこれで自信を得たから、このままの調子で真っ直ぐに向かっていかないと」

フランク・デ・ブール

「我々はこれから真のフィナーレへ向けて準備する。この試合はデザート。ベーカーは彼らに譲ったが、来週は我々が貰う。それが最も重要だ。まぁ両方とも獲れれば良かったがね」

「後半の20分以降は我々が支配していた。延長では我々抱けばボールを持っていた。特定の選手たちが抜けて違いを作れる力が無くなってしまったのが残念。試合映像を見れば良い結果を出せたかもしれないと思うだろう」

ヤン・フェルトンゲン

「延長後半の最後に3点目を決められたのは痛かった。でも僕等は次の日曜にはトゥエンテに勝てるは確信した。それはちょっと良かった」

「この試合の大部分では僕等の方が良いフットボールをしたと思う。決勝転移なった3点目は主審ブロムの笛のFKから。あれは僕ではなくヤンコのファールだったのは間違いない」

デミー・デ・ゼーウ

「もちろんベーカーは獲りたかった。僕等は2-0でリードしたのだから、実際負けるはずの試合じゃなかった。後半の序盤、僕等はフットボールをするのを忘れていたんだ。それがこの試合高く付いたと思う。でも日曜の満員のアレナでは僕等が勝つ。サポーターの力を借りてシーズンをいい形で終えたい。交代はどこか怪我?いや、僕も驚いた。まだアヤックスの力になれると思っていた」

トビー・アルデルワイレルト

「来週はもっと思い切ってフットボールをしないといけない。変な聞こえるかもしれないけど、僕はこの試合に悪い感じは本当に持っていない。もちろん勝ちたかったけれど、日曜にトゥエンテを捕まえられることは分かった。そうすればその後は僕等がお祝いだ」

1週間後のカンピューンスヴェーツトライトに何らかの影響はあるだろうが、実際にどういう影響があるのかはわからない・・・という誰もが口を揃える中行われた試合。全体の印象としてはトゥエンテがクオリティと手堅さを見せ、最終的にテオ・ヤンセの飛び道具で勝負あり。実際最も警戒すべきセットプレーをアヤックスはかなりの数与えていたので、中の人がしっかり決めていれば90分で問題なく決まっていた試合のような。

トゥエンテは自信と手応えをつかんだわけですが、アヤックスとしてはルーク・デ・ヨングとチャドリにほぼ仕事をさせなかったこと、エベシリオが両サイドで圧倒的存在感を示したことは収穫か。ただシーム・デ・ヨングも完全に抑えられて高い位置でボールを回せず、決定的チャンスは作れなかったのも事実。得点もトゥエンテのミスを突いたモノと運に助けられたものであり、ここを修正できなければ1週間後も喜ぶのはトゥッカースでしょう。