フェイエノールトについては私は幸せな気持ちにはなれない。それはまずADO戦への1週間から始まった。ヨン･ファン･ベウケリング獲得に動いているという記事だ。彼はフェイエノールトに必要な補強、16mでは最高のスピッツの一人で、フリーなら誰もが獲得すべきだと。
それを見聞きした誰もがそうだろうが、私自身もいくらか懐疑的になった。先ず何よりも彼の体重についての話がない。マリオ･ベーンがNECの監督時代からあった話なのに。
その他にも読んでいくと、ファン･ベウケリングはSCカンブールから戦力外にされているという。カンブールを戦力外になってフェイエノールトで補強対象に見られるというのは誰も理解できないだろう。あの選手を批判するつもりはない。彼がデ･カイプでチャンスを得るなら、是非つかんで欲しい。彼にとっては大きなチャンスだし、私だったら間違いなくそうする。
彼は悪い選手では無いと思うが、フェイエノールトをもっと高いレベルへ導ける選手だろうか？それに彼が16mで最高のスピッツという見方もどうだろう。最高になるのは、チーム全体としての結果であるはず。私には今のフェイエノールトがペナルティ･エリア付近で素晴らしいフットボールはできていないように見える。
昨日の午後の試合の話に移ろう。勝ったことには私はとても幸せだ。サポーターとしては大歓迎、しかしフットボールファンとしては気むずかしい気分になる。あの試合は、少なくとも私の眼には、見るべき物はなかった。思考なきフットボールに望みはないし、私にはチームの雰囲気が沈んでいるように見える。
モコチョは最初にエル･アマーディに下手なパスを出したが、エル･アマーディはさらに自分で自分のサイドを難しくしていた。エル･アマーディについては、そういう極端に不要なシグナルを全ての仲間に送っているように私には思える。かつてマリオから罰せられたが、あの姿勢は受け入れられない。だがデ･カイプで選手たちがADOに勝利したことにいくらか満足してしまうことを私は怖れているんだ。
確かに残留が今は重要な問題だ。だが現実を見続けようじゃないか。フェイエノールトのセレクションはそれほど悪くない。ベテランはいないが、昨年噛みつく犬のようにプレーした年寄りがいただろうか？若手ばかりなのに不満を言うべきではない。それを別にしても、エールディヴィジの6、7位を狙えるセレクションだ。
どのポジションも決してスキャンダルとは言えないし、「間に合わせ」に思えるフェイエノールダーも一人もいない。上位を諦めるのはスポーツクラブとして常に持っていなければならない志を殺すことになる。今そうなっていないと言えるだろうか？些細なことで満足していたら、そのムードはクラブ内に深く根を下ろし、それを取り除くのにもう1年かかるだろう。
