シーズン後半戦の初戦 デ･クラシケルを翌日に控えたデ･カイプで、予想通りドン･レオが愛するクラブに別れを告げることを明らかにした。
この数ヶ月エリック･フッデGMを初めとするフロント陣と対立傾向にあったレオ･ベーンハッカーは、今シーズン限りでの契約を延長せず、クラブを去ることを決めた。2009年夏にフェイエノールトに戻って来たドン･レオだったが、クラブの財政難のために移籍市場で彼が使えたお金は1ユーロも無く、これまでのキャリアで得たコネクションを頼ってクリエイティブな仕事に苦心をしていた。しかし2009年夏にフェイエノールトが投資家の援助を受けて最後に買った選手セク･シセはつま先の怪我でこの1年半本来の力をほとんど発揮することはなく、2010年夏にフリーで獲得したルーベン･スハーケンとアディル･アウアサルは共にスタメンに定着できず、レンタルしたフェドル･スモロフとマイケル･ルンブも半年でロッテルダムを去り、次第にドン･レオの立場を難しくしていた。
火曜午後に行われたドン･レオの記者会見
「私が辞めることで決まった。フェイエノールトが私を辞めさせたいということも聞かなかったが、行ったり来たりのやり取りが続いたので私が辞めることにした。このところ色々なメディアを読んで、『悪い知らせ』の電話が鳴るのを待たなければならなかった。エリック･フッデから電話が来て、すぐに15分ほど話しあって状況がハッキリした」
「私にとって残念なのはクラブ全体のタイムフレームには何の影響もなかったという事。実際RvCから私の契約を延長するつもりがないと言われたのは昨日のこと。金曜に聞かされたかった」
「確かに彼らがこういう決定をするのも筋が通っている。話し合った末の答えならね。変革？素晴らしい。私が間違った選択をした？私はベストを尽くした。財政的理由？それならまだ理解できる。だがそのどれでもない。彼らがディレクター陣の誰ともこの決定を共有していないことを私は憂慮している。こんな事は敬意を欠いているし、だから私は自ら去ることを決めたんだ。私は68歳だし、もっと普通の扱いを期待していた」
エリック･フッデGMはクラブの偉人に対し、クラブサイトで「レオは月末に我々が出す予定だった結論を予測していた。その予測もまったく正しかった」と冷めたコメントを会見前に出した。
息子であり、盟友であり、親友であるマリオ･ベーンはデ･クラシケルに向けたトレーニングの後で時に感情的に怒りと悲しみを見せなながらコメントした。
「私は全く納得していない。レオはあまりに簡単に追放された。彼はこの2年間非常に難しい状況の中でフェイエノールトのために働かなければならなかったんだ。彼が自ら辞任を決めたのはとてもよく理解できる。彼は素晴らしい仕事をした」
「クラブのフロントからレオの働きについて私の意見を問われることは無かったと思う。彼はそのカリスマと知識でクラブに落ち着きを与えてくれていた。私にとって彼は決して悪くなかったと思う。どうして変えたがるのか？彼がプレスを通してフェイエノールトを批判したからという噂を聞いたが、彼は現実的なだけだ。彼が去るのは本当に悲しい」
2年前にドン･レオと共にクラブ再建を誓ったマリオ･ベーンだが、道半ばで半身を失い、2012年まで契約の自分の立場も盤石ではないと理解している。
「私はフェイエノールトの残る。誰でも自分の行動に責任を持たなければならない。だがクラブの中にはベーンハッカーやベーンよりも強大な力がいくつもある。もしクラブのフロントが私に満足していないのなら、次は私が出て行くことになるだろう」
この数週間ドン･レオがクラブに残るために最大限働きかけをしていたマリオ･ベーン。落胆していた彼にドン･レオは共にクラブを去ることは思い止まらせたという。
「先週オマーンでのトレーニングキャンプ中に、レオからフェイエノールトを去ることになるだろうと言われた。一緒に辞めることを強く禁じられたと言うと誇張になるが、しかし彼は絶対に私に監督を続けるようにと求めていた。レオはフェイエノールトにテクニカル･ディレクターと監督が同時にいなくなる状況が来ないようにと願ったんだ」
「レオは私にこう言った。『おいボーイ、愚かな真似はするなよ。おまえのキャリアはまだスタート地点、私は68歳でもう終わりに近い。おまえはこの若いグループを正しい道に乗せるんだ』。それで私には十分だった」
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