今シーズンからエールディヴィジ全試合に導入されたVAR制度。ADがエールディヴィジ全クラブの監督とキャプテンにVAR制度についてアンケートを実施。ビデオ判定は毎週のようにVTスタジオ、フットボール紙、コーヒー販売店に必要な議論を提供し続けているが、多くの面で改善の余地があるものの、全体的にはプレーはよりフェアンなっており、「継続すべき」と彼らは考えていることが明らかになった。
例外はFC フローニゲンのマイク・テ・ヴィーリクであれり、彼らはピッチ上の主審が全てを一番良く解釈できるはずであり、VARは余計だと考えている。しかしおそらく最近ザイストで各クラブの監督とキャプテンがVAR制度に付いての説明を改めて受けた影響もあるためか、残りの全員がこのすでに約半年間審判を助けている新テクノロジーをほぼ満場一致で歓迎している。
「VARはプレーをよりフェアにしている」とヴィレムIIのキャプテン フレーク・ヘールケンスは問題は単純に慣れにあると回答。アヤックスのキャプテン マタイス・デ・リフトは「現状なら、少なくともVAR無しよりはベター」と断言。
ただ改善の余地はある。特に自ら不利益を被ったチームのキャプテンや監督たちはまだそれを忘れていない。例えばエクセルシオールはFC ユトレヒト戦でPKを与えた。「あのシーンではファールが16mの中か外かしか見られなかった。でもあれは全くファールでは無かったんだ。彼らはそれを見ていなかった」とエクセルシオールのキャプテン ライアン・コールワイクは今だに驚いている。
PECではもちろんマタイス・デ・リフトが抜け出そうとするエイジブエを倒した際にでロートでは無くヘールを受けたシーンが挙がる。多くの人がイェロルド・プロメスがフローニゲンのドーアンにサイドライン際で激しいファールを行ったとき、ロートがVARの介入でヘールに修正されたのは理解できない判定だと言っている。アドフォカートにとってその理由はこうだ:「私は主審がボスであるべきだと思うが、いまはVARがボスになろうとしているように思える。これは良いことでは無い。主審はピッチ上にいて、一番近くにいるんだ。VARが10回映像を見たら、いつだってそれとは違うイメージを持ってしまう」
ADOのフォンス・フルーネンダイクはピッチからスタジオに移される状況が多すぎると語る。「それはプレーをよりフェアにはしない」。しかしそれをしなければならないとしたら、フルーネンダイクとヘラクレスの監督 ヴォルムートも少なくとも解決策を持っている。フルーネンダイク:「私はスタジオに元選手たちが入ることで改善できると思う。そのファールが意図されたものかどうか、自分自身がそのレベルでフットボールをしていて初めて分かることはある。専門的意見を持つ人がパネルの所に座ったら私は拍手するよ」
他の人がVARの判断を待つ時間の長さに不満を持っている中で、それを悪くないと思う者が1人だけいる。PEC ズヴォレのブラム・ファン・ポーレンだ。「大きな疑いがあるのなら、僕ならいつだって映像見に行く。ザイストにいる面々が控え目すぎる印象を受けるよ。選手としては僕らはそれは悪くないと思っている。時々時間はかかるけどね。でも一方でスタディオンにいるみんなにとって素晴らしい、緊張感のある瞬間でもある」。しかしコールワイクにとっては長く掛かり過ぎている:「試合のテンポを消してしまっている」。フェイエノールトのキャプテン ロビン・ファン・ペルシも迅速さの欠如をVAR制度の最大のマイナス・ポイントに挙げた。
PSVの監督 マルク・ファン・ボメルは他の問題点を見ている。「映像を見る際は常に誰が見るのか次第。VARによる判断は『普通の』主審の判断と同様に人間の判断であることは変わらない。現在のVAR制度の仕組みはこれからも議論を呼び続けるだろうし、我々はこれからも最も理想的な仕組みを考え続けるだろう」
アンケートの中ではカメラ・ポジションの問題についても多くの回答があった。先日のザイストでのミーティングでもスタディオンについてカメラの使用能力にちかいがあることが選手、監督たちに知るところとなった。「しかしこれも小児病と言えるだろう」とAZの監督 ジョン・ファン・デン・ブロム。ADOのキャプテン アロン・マイヤースはこの点に不利益を感じている。「全ての場所に同じカメラ台数を持たないのが分からない。僕らはヘラクレス相手にオフサイド状況で不利益を受けた。全てのスタディオンに同じカメラ台数があったら取り除けるミスだ」。フェイエノールトの監督 ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストはその答えを知っている。「全てのクラブが16mラインにカメラを持っている訳では無い」。デ・フラーフスハップのキャプテン スフェン・ニューポールト:「心情的にはアヤックスのようなクラブだとすぐ映像が見てもらえるね」
彼の監督 ヘンク・デ・ヨングもなぜまだカメラ台数が同じにならないのかを知っている。「それはお金がかかるんだ。だがまあ、同じ環境でやれるよりはもっとお金がある方が良い」。「今のところ感じは良くは無いね」とユトレヒトのキャプテン ヴィレム・ヤンセン。ただ彼も全てのミスが消えというのは幻想だと理解している。「それは普通に不可能だ」
ドレンテからはオリジナリティのある注文。「各チームにハーフ後と2回VARによるビデオ判定を求めることができるようにすれば良い」とエメンの監督 ディック・ルキーンが提案。「または少なくともチーム毎1試合1シーン」とそのクラブのキャプテン アンコ・ヤンセン。
https://www.ad.nl/nederlands-voetbal/enquete-eredivisie-de-var-moet-blijven~aa4ea4c8/