フェイエノールトのベーカー・トーナメントはアーネムで終了。ベーカー・ホルダーたちはクワルトフィナーレでヘルレドームを訪れたが、フィテッセに対抗できずに後半2失点を喫して2-0で敗れた。
ウィンターストップ明けの数週間でもフェイエノールトは毎試合少なくとも数多くのチャンスを作れるという事が確実な点の一つだった。しかしこのフィテッセ戦はその点では例外に。チームはGK エロ イ・ロームのゴールに対して本当に危険な攻撃をすることが90分間できなかった。
苦しい夜になる予兆はすでに序盤から見えていた。ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストは何度もサイドラインに立って選手たちに指示を送っていた。フェイエノールトが特に最初の15分間探り探りだったのは、中盤に2つの変化はあったせいかもしれない。出場停止のトニー・フィレーナに代わってレナート・ターピアが入り、さらにシモン・グスタフソンが今シーズン2回目のスタメン出場。
しかしフェイエノールトは組織をクローズにし、スペースを小さく保つことはできていたため。フィテッセもHTまでほとんどシュートまで行けず。ボールを持った時にはピッチの反対側でニコライ・ヨルゲンセンとシモン・グスタフソンの走り込みから危険なシーンを作っていたが、望むような結果は得られず。前半フェイエノールトの最大のチャンスはスティーヴン・ベルフハイスのFKだったが、強烈なシュートはGK ロームに防がれた。
前半ほとんどチャンスが無かったことで、後半最初に得点したチームが勝利する可能性が大きいのは明らかだった。そしてその先制点を決めたのはフィテッセ。フェイエノールトのCKでほとんど見られない不注意をホームチームが突き、フリーになったグラム・カシアがファーポストからヘディングを決める。
新たなベーカー・サクセスを狙うフェイエノールトはこの失点に発奮。ターピアが同点ゴールにあと一押しを迫ったが、一方でフィテッセの自身も時間を王毎に大きくなっていくようだった。ホームチームが60分過ぎに2点差にしたことでその自信は確信に。速攻からリバウンドのボールがアンダーネ・ティガドゥイニに足元に落ち、このFWが非の打ち所がないシュートを決めた。
グスタフソンに代えてディルク・カイト、イエローカードを受けていたエルジェロ・エリアに代えてビラル・バサチコグルを投入し、フェイエノールトは最後の30分間で何とか追いつこうとしたが、説得力のあるプレーには全くならず。フィテッセは比較的容易に優勢さを保ち、フェイエノールトにとってKNVBベーカーの更なる道筋はゆっくりと、しかし確実に視界から消えていった。
最後の笛の失望は明らかに大きかったが、ささやかな慰めはフェイエノールトが今シーズン残り数ヶ月をエールディヴィジに完全集中できることだ。そこでチームにはまだ勝ち獲るべき全てがあり、まずはこの日曜のN.E.C.戦。
Vitesse - Feyenoord 2-0
Scorverloop:
55’ Guram Kashia 1-0
61’ Adnane Tighadouini 2-0
Scheidsrechter: Danny Makkelie
Gele kaarten: Van der Werff, Rashica, Leerdam, Van Wolfswinkel (Vitesse), Berghuis, Elia, Botteghin (Feyenoord)
Opstellingen:
Vitesse: Eloy Room; Kelvin Leerdam, Guram Kashia, Maikel van der Werff, Arnold Kruiswijk; Julian Calor (46’ Nathan), Lewis Baker, Marvelous Nakamba; Milot Rashica (89’ Matthew Miazga), Ricky van Wolfswinkel, Adnane Tighadouini.
Feyenoord: Brad Jones; Rick Karsdorp, Eric Botteghin, Jan-Arie van der Heijden, Terence Kongolo; Jens Toornstra, Renato Tapia, Simon Gustafson (71’ Dirk Kuyt); Steven Berghuis, Nicolai Jørgensen, Eljero Elia (71’ Bilal Basaçikoglu).
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「我々は全く試合には入れていなかった。今日の我々の『きっと上手く行くだろう』という姿勢は我々に全く似つかわしいものではない。我々の力は全力を出し、それをチームとしてオーラにも出すこと。今日はそうではなかった。今日は私が見たいフェイエノールトは見れなかった。それではフィテッセ相手にはかなり難しくなる。このパフォーマンスになった理由を説明するのは困難。我々は無力だった」
「もちろんカリムもトニーも重要な選手たちだが、それが理由と見るつもりは無い。彼らがいないのは前々から分かっていたこと。単純に今日は我々のプレーが良くなかった。良いプレーができないことは時にあり得るが、常に全力は出さなければいけない。今日はそうでは無かった。タイトルに迫っている状況でこういうことが起きるのは私には理解できない」
「カイトの起用について終わってから言うのは安易。2-0で我々が勝っていたら全く違っていた」
「クラーメルを入れなかった理由?そもそも我々が試合には入れていなかったから。彼のウォーミングアップの態度?ノーコメント」
https://www.fr12.nl/nieuws/40790-gio-deze-houding-past-helemaal-niet-bij-ons.html
ディルク・カイト
「失望の結果。ベスト4に残ったチームを見ればベーカーを獲る可能性は現実的だった。今日の僕らはチームとして不十分だった。100%ではなく95%. 5%足りなければこういうことが起きる」
「ベンチスタートは監督の選択。僕をなるべく多くフィットした状態でプレーさせるのが彼の意図」
「僕は歴史を記したい。今年は2つのタイトルを獲れる可能性があったけど、これで一つになった。負けるのはスポーツには付きもの。先に進むだけ。自分たちの力は分かっている」
「NEC戦に向けてこの結果を消化しないと。日曜は今日とは違った姿勢でピッチに立たなければいけない。まずはそこから」
http://www.fr-fans.nl/nieuws/28567/kuyt-dan-zie-je-wat-er-gebeurt
ダブルなんて無理無理!・・・という終わってみれば当然の敗退でした。完敗です。ターピアがそれなりに機能して実際前半の内容的にはウィンターストップ明けで一番まともな部類だった気もしますが、元が低調だっただけで、後半良くなったフィテッセには手も足も出ず。4-4-2と4-3-3を使い分けたフレーザーの戦術にも上を行かれての妥当な完敗。
6番としてはトニーよりもターピアの方が良い気がしますが、如何せんチーム全体が低調。カリムが戻ってこれが良くなるなら話は簡単なんですが、まぁとりあえずNEC戦もいないので何とかするしかありません。どうせまた快足FW並べてカウンター狙いでボテギンとヤン・アーリーにプレッシャーが掛かる試合になるでしょうが・・・ 現状かなり危ういバランスで試合をしているので、劣勢になるとなかなか苦しいものがあります。前線が好調ならまだマシですが、どうもニコライから周りにパスが繋がらないシーンが多く、もしもニコライがこの調子だとかな~り頭の痛い展開になるのであまり想像はしたくないところ。
シモンは今日もほとんど何もできなかったのでちょっと今後も難しくなりました。