フェイエノールトは2015-2016シーズンを3位で終える。ヴィレムIIに0-1で勝利したことで背後のAZとの差を4ptsに保ち、残り1節でもう逆転は不可能に。ティルブルフでマッチウィナーの栄誉を得たのは60分に遠目からのシュートでこの試合唯一のゴールを決めたアナス・アチャバール。18歳のスピッツ ナイジェル・ロベルタが残り20分でフェイエノールト1での公式戦デビューを果たしている。
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストはティルブルフでの試合開始直前にも改めてフェイエノールトが3位で終えることの重要性を強調していた。「クラブにとっても、気分的にもこれは重要なこと」と監督はKNVBベーカーを勝ち獲り、ELグループステージの出場権を獲得してからちょうど1週間後にコメント。
フェイエノールトはベーカー獲得後の数日間にコールシンゲルでのセレモニーも含めてタイトル獲得の喜びを様々な形で味わっていたが、週の終わりのリーグ戦に向けて再び兜を締め直していた。その結果、ティルブルフでもフェイエノールトは試合開始直後から積極性を見せ、今シーズン残留を絶対の目標に掲げるホームチームとのバトルに。
姿勢の面でフェイエノールトに批判すべき点はほとんど無かったものの、ポジションプレーのレベルはHTまで不安定だった。特にDF陣が何度も見せた雑な対応を相手に突かれたが、ヴィレムIIもそれを活かせず。フース・フッペルツとブルーノ・アンドラーデが遠目からシュートを放つも枠内には飛ばせなかった。
ケネト・フェルメールは前半比較的穏やかな時間を過ごしていたが、同じことはピッチの反対側の同業者 コスタス・ランプルーにも当て嵌まった。この元フェイエノールダーが真剣な危機に教われたのはHTまでたった1回だけ。カリム・エル・アマーディのクレバーなスルーパスがアナス・アチャバールにとおったが、DFが割って入ったことで最後のところでランプルーがボールを掴むことができた。
こうしてこのギリシア人GKもHTまで比較的楽にゴールを守っていたが、後半最初のシュートでゴールを割られる。キャッチできるかに思われたアチャバールの遠目からのシュートをランプルーがファンブルし、ボールはそのままゴールラインを超えた。
新しいアウエーユニでの初プレーとなったフェイエノールトはこうして待望のリードを得て、3位もほぼ目前に。ヴィレムIIは残り30分間でまだ目指すもののためにファイトしたが、途中出場 ルーカス・アンダーセンの至近距離からのシュート(止められた)以外に危険なシーンは作れず。フェイエノールトは楽々と凌ぎ切り、3位を決めたことでリラックスして、あとはプライドだけが掛かるN.E.C.とのリーグ最終戦に向かうことができる。
Willem II - Feyenoord 0-1
Scoreverloop:
57’ Anass Achahbar 0-1
Scheidsrechter: Pieter Vink
Gele Kaarten: Freek Heerkens, Funso Ojo (Willem II), Eljero Elia (Feyenoord)
Opstellingen:
Willem II: Kostas Lamprou; Guus Joppen, Dries Wuytens, Jordens Peters, Rochdi Achenteh; Funso Ojo, Erik Falkenburg, Freek Heerkens; Robbie Haemhouts (43’ Lucas Andersen), Bruno Andrade (65’ Terell Ondaan), Guus Hupperts (77’ Robert Braber).
Feyenoord: Kenneth Vermeer; Rick Karsdorp, Sven van Beek, Eric Botteghin, Terence Kongolo;
Jens Toornstra, Karim El Ahmadi, Tonny Vilhena; Bilal Basaçikoglu (43’ Simon Gustafson), Anass Achahbar (71’ Nigel Robertha), Eljero Elia.
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「今週の結果を見れば私は喜ばしい監督。満足だよ。ベーカーを獲ってお祝いをし、あまりトレーニングをせずに集中力の落ちていた週にこうしていま3位も決めたのだから、チームは賞賛に値する」
「今日が我々にとって難しい状況なのは誰の目にも明らかだっただろう。ベストな試合では無かったし、目に毒なシーンもあった。特に前半は雑でフリーになる動きが無く、試合に入れていなかった。それはHTに選手たちにも言ったよ。後半はプレー、姿勢、キャラクターの面で多少良くなった。0-1のゴールはラッキーだったが、あれで勝てるという気分になった。その後1回だけチャンスをあたえたが、ケネトがしっかりセーブしてくれた」
「我々はシーズンを上手く締めくくれた。3位になり、メインタイトルを獲り、欧州戦直接枠を得た。終わり良ければ全て良しだ。こういう終わり方をすれば誰だって嬉しい」
「アナスは多くのクオリティを備えているが、フェイエノールトのようなくアブでは他の選手との関係もある。彼が今シーズン後も残る?それは彼といろいろ話し合う」
http://www.fr12.nl/nieuws/37141-van-bronckhorst-als-je-zo-eindigt-ben-je-blij.html
カリム・エル・アマーディ
「前半は良くなかったし、HTのロッカールームで雷が落ちたよ。後半最初の15分間は良いフットボールができた。最も重要なのは3位になることだけど、ここでも勝たなければいけない。後半はよりシャープになったし、正当なリードを得た」
「僕らはもっと長くカンピューンスハップを争わなければいけない。それは言い続ける。でもとにかくベーカーを獲って今シーズンは多少良いモノになったよ」
http://www.fr12.nl/nieuws/37140-el-ahmadi-de-eerste-helft-zag-er-niet-uit.html
アナス・アチャバール
「しばらく試合に出ていなかった僕にとってはタフな試合だった。テンポに慣れる必要があった。でも慣れた以降は試合に満足してるよ」
「僕はまだ今シーズンに集中している。誰だってフットボールをしたいけど、来シーズンどこでどうするかは見てみよう」
https://www.fr12.nl/nieuws/37144-achahbar-%22het-was-even-wennen-maar-ik-ben-tevreden%22.html
ナイジェル・ロベルタ
「土曜にゲームセレクション入りを伝えられてちょっと緊張したよ。でも一方で今シーズンすでにスパルタとの練習試合で出ているし、どういうものかは分かっていた。ピッチに入れたのはとても嬉しい」
「僕はベストを尽くしたと思うけど、もちろんいつだってもっと上手くやれる。大人の中に入っての最初のリーグ戦だし、慣れは必要だった。このフロート・クラブでデビューできてとても嬉しいよ。」
エルジェロ・エリア
「NEC戦で目指すものが無い?でも僕らはナイメヘンでの敗戦をしっかり取り返したい。あれが僕らが経験したとても酷い連敗の始まりだったからね。あの試合のことはすぐには忘れられない」
http://www.fr12.nl/nieuws/37145-elia-wij-willen-die-nederlaag-in-nijmegen-rechtzetten.html
無事に勝って3位を決め、エクセルシオールも直接残留が見えてきて万々歳な週末に。
クラーメルとディルクがいないのが、それがどうしたというくらい低調な内容でしたが、まぁヴィレムIIも酷いもんです。結局優しいランプルーがファンブルしてくれて決勝点。アナスはまだ簡単に競り負けるシーンが少なくないものの、たくさん動いてフットボールに加わってくれるので、できるならアナスを追い越してくれる選手が出てコンビネーションプレーが生まれるシーンを見たいのですが…まぁ最終節のお楽しみに。そうなるとスピッツポジションでプレーできるディルクとの相性がもしかしたら良いのかも?と少し期待。
ナイジェルはほぼ何もできず。チャリティマッチでやってた右バイテンの方が見込みありそうですが、これからどうなるか。