フェイエノールトはPOのフィナーレに進むために、来たる日曜のデ・カイプで難しいタスクを負うことになった。ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストの指揮による最初の試合、木曜夜のsc ヘーレンフェーンとのアウエーゲームにおいてチームは立派なパフォーマンスを見せたものの1-0で敗戦。決勝ゴールは終了7分前にシモン・テルンによって決められた。終盤にはビラル・バサチコグルが担架でピッチを後にしている。
ファン・ブロンクホルストがフリースラントでの試合で満足する部分があったとしたら、それはフェイエノールトが見せた姿勢だろう。この数週間の低調さを受け、元トップ選手はグループにチームとしてプレーするように特に強調していた。ハードワークにより、至る所でお互いのミスをカバーしあい、競り合いを避けないところに、選手たちがそのメッセージをしっかりと受け取っていたのが見て取れた。
フェイエノールトの姿勢が良かった一方で、フットボール面では望むものとはほど遠かった。だがこの数週間にチームが受けたいくつもの打撃を考えれば、それは驚くことでもないだろう。さらにヘーレンフェーンもほとんど印象を与えず、両チームともまるでボールを持ちたがらないかのように、お互いに何度も何度もボールを失い続けた。フリーゼンがほとんどカウンターアタック狙いで、フェイエノールトがやむなく得た主導権を上手く振るえなかったきおとで、前半はほとんど何事も無く過ぎていった。
だが試合序盤にはルシアーノ・スラフフェールが素早いカウンターからケネト・フェルメールと1対1になり、あわやヘーレンフェーンがそのプレースタイルから望み通りの結果を得るところだった。フェルメールの見事なセーブによってフェイエノールトが大きな痛手を受けることは避けられ、逆にHT直前には大きなチャンスも。スフェン・ファン・ベークがCKからヘディングで狙ったが、ライン上でヨースト・ファン・アーケンによってクリアされた。
前半の展開はフェイエノールトに良い結果を得られるという気持ちを持たせるものであり、それはHT以降も消えることはなかった。むしろHT前よりもロッテルダマースは中盤を掌握し、そこから重要なアウエーゴールを奪うチャンスも生まれていた。しかし残念ながらゴール前での本当の説得力が無く、ラストパスも不正確で、さらにイェンス・トールンストラの見事なFKも僅かに枠を外れた。
フェイエノールトは後半間違いなく最もゴールに近いチームだったが、実際にトリガーを引いたのはヘーレンフェーン。ジョーイ・ファン・デン・ベルフの上げたボールを途中出場 ヘンク・フェールマンがファーで頭に当て、そこからオフサイドポジションからどうかの位置にいたシモン・テルンは最後の一押しを頭でするだけでよかった。ヘーレンフェーンのMFのゴールによって最終スコアとなっただけでなく、フェイエノールトは日曜のデ・カイプでのリターンゲームに向けて難しいポジションに追いやられることになった。
SC Heerenveen – Feyenoord 1-0
Scoreverloop:
83’ 1-0 Thern
Scheidsrechter: Makkelie
Geel: St. Juste (SC Heerenveen), Boëtius, Kongolo (Feyenoord)
Opstellingen:
SC Heerenveen: Nordfeldt; Marzo, Van Aken, St. Juste, Van Anholt; De Roon, Van den Berg, Thern (85’ Otigba); Slagveer, Uth (78’ Veerman) en Larsson (89’ Duarte).
Feyenoord: Vermeer; Wilkshire, Van Beek, Kongolo, Nelom; Clasie, Toornstra, El Ahmadi; Basaçikoglu (88’ Achahbar), Kazim-Richards en Boëtius.
http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/programma/sc-heerenveen-feyenoord-14-15-playoffs/verslag
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「もちろん結果はガッカリ。しかしチームの姿勢には満足している。試合開始直後から全力で前に向かうチームが見れた」
「オフサイドゴールだったかどうかについて話す意味は無いし、それを弁解に使いたくはない。我々は自分たちのことに集中すべき。ゴールとカウントされ、我々の立場は良くないが、まだ何も失ってはいない」
「我々はこの数週間何度も痛い目を見てきた。だから私は前もって選手たちに『何が起きようと、今日はチームとしてファイトするんだ』と言っていた。それが試合開始直後からピッチ上で見えたし、チームは賞讃に値する。どんなチームでもこれをベースにしなければならない。日曜はデ・カイプで観客の後押しがある。ファンの支えがあれば我々はまだひっくり返せる」
「我々はボールを上手くキープしていた。予想外にヘーレンフェーンがほとんどプレッシャーをかけてこなかったので、我々としては落ち着いてやれた。我々がボールを失うとヘーレンフェーンがすぐ飛び出してくるのは分かっていたが、前半はそれに上手く対応できていなかった。そこでもっとボールをキープし続けないといけない。それに攻撃の最後も良くなかった。しかしフットボールをしよう、前に出ようという気持ちは見えた」
「カジムはここのところ苦しんでいたが、それに立ち向かっている。プレッシャーをかけ、走り、他の選手が上手く行くようにしている。彼は賞讃に値する」
http://www.fr12.nl/nieuws/31861-van-bronckhorst-we-zijn-er-echt-voor-gegaan.html
http://www.fr12.nl/nieuws/31862-gio-over-kazim-hij-heeft-het-de-laatste-tijd.html
ヨルディ・クラーシ
「今日はチームとして前に出ようとしていた。もちろんミスはあったけど、これはこの数週間は無かったこと」
「今の僕らはいつも痛手を被る時期。あの失点は1mはオフサイドだった。こういう事がまた起こり得る時期なんだ」
「両チームともほとんど見るべきモノが無かったし、テンポが遅かった。僕らは雑でミスばかり。これが今の時期の僕らのフォーム。これを抜け出さなければならないけど、今日は上手く行かなかった」
「日曜はガスを入れてチームとしてしっかりやらないといけない」
http://www.fr12.nl/nieuws/31860-clasie-teleurgesteld-goal-was-een-meter-buite.html
ビラル・バサチコグル
「チームとして上手くやれていてボールもかなり持っていたのに、終盤の失点はガッカリ。セットプレーからやられるのはくそったれだ。オフサイドだったかどうかは問題じゃない。日曜のデ・カイプで立て直すしかない。2-0で勝てば僕らが勝ち上がりだからね」
http://www.fr12.nl/nieuws/31864-terugkerende-basacikoglu-over-tegentreffer-da.html
カリム・エル・アマーディ
「日曜にひっくり返せると僕らは信じなければいけない。今日の僕らは一つのチームになっていたし、ヘーレンフェーンをほぼ抑え込んでいたと思う。負けてしまったことで難しくなったけど、ゴールを取るしかない。」
http://www.fr12.nl/nieuws/31865-el-ahmadi-dat-is-onze-eigen-domme-fout-gewees.html
概ね予想通りの内容と結果です。最初の15分くらいはチーム全体で果敢に前に出ようとする勢いがあって、ジオのやりたいことがしっかり見えてました。まぁ90分間チームとして崩れずに戦えたのは一つ収獲ですが、ヘーレンフェーンがあからさまにカウンター戦術にしてきたことで組み立てのテンポが上がらずにほとんど相手ゴール前に入れなくなったことも併せてほぼ想定の範囲内というところ。
驚きのスタメン起用だったビラルは久しぶりの出番でかなり良くやってくれました。ボエチウスが雑で困ったものですが・・・ でも今日はイェンスとカジムが半端無く悪かったのが大問題でした。 ジオはカジム擁護のコメントをして、実際90分間使い続けましたが、ほとんどポストプレーができず、ちょっとどうにかしてもらいたいところ。レクス欠場だったのでイェンスはまだしょうがないか・・・ あとラーソンを年の功で狡猾に抑えていたウィルクシャーはさすがですね。ほとんど仕事をさせず。ここは日曜もスタメン変わらずでしょう。あとフェイエノールトに来た時に戻ったかのようにゴール前で頑固なほどシュートを打ちたくないカリムにはほんとガッカリ。
POで勝てる気は相変わらずしませんが、少なくともノーチャンスではないはず。まぁ日曜にどうなってるか楽しみにしてます。