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遂にデ・カイプ改修案が決定!RedDeKuipは『美しき敗者』に

RedDeKuipの長い戦いが遂に終わった。フェイエノールトが予算増額のためにも建設から75年が過ぎたデ・カイプを去り、ニュー・スタディオン建設構想を打ち立てたのが2006年。しかしフットボール・テンペルとしてのデ・カイプに愛着を持つサポーター・グループが次第に明らかになるフェイエノールトのニュー・スタディオン建設案(HNS)について激しい抵抗を感じ、2012年にRedDeKuipの名の下に大規模なデ・カイプ改修案を発表。35.000万ユーロという莫大な予算のかかるHNSに対し、15.000万ユーロを下回る安価な改修案でデ・カイプの特別な雰囲気を残そうというRedDeKuipの計画はサポーターから多くの支持を集めたが、クラブのディレクター陣は「安易すぎる素人考え」とこの計画を全く本気に捉えず。ロッテルダム市長と助役会、アムステルダム・アレナに並ぶ国際的なモダンで大規模なスタジアムを望むKNVBもHNSのプランを指示していたが2013年7月の市議会でHNSが「リスクが大きすぎる」との理由で多数派を得られなかったことで事態が急変した。

 

大きな失望と共に「プランを練り直す」とコメントしたフェイエノールトだが、結果的に強引な計画推進の姿勢に批判が集中。市議会は再び専門知識を持つ有識者グループ(Trojka)により様々なプランを再検討することを要求し、事実上HNS案は消滅に。その後改案を重ねたRedDeKuip以外にも様々な団体、専門家が新しいユニークな改修案を提案したが、2014年4月30日 最終的に大手建設会社BAMの改修案がRedDeKuipとの一騎打ちを満場一致で制し、フェイエノールトの将来が決定した。

 

BAM改修案

・座席数は70.000席。第3リング増設ではなく、第2リングを拡張。テント式屋根を設ける。

・費用は19.600万ユーロ。

 

形式上は敗者となったRedDeKuipだが、当初クラブが進めていたHNS案に唯一実際に対抗しようとした存在であり、彼らがいなければクラブには大きな負債が残り、独特な雰囲気を持つ特別なスタディオンであるデ・カイプを去らなければならなかっただろう。RedDeKuipは水曜深夜にBAM案の勝利が報じられるとすぐに「我々の目標は達成された。この決定を受け入れ、BAMを心から祝福する」とデ・カイプ改修案が決まった事を喜ぶコメントを出した:

 

「RedDeKuipは3年にわたってファンタスティックなチームと共にこのプランを進めてきた。フェイエノールトにとってデ・カイプに留まる事が最善というのが当初からの目標であり、その目標は達成されたと言う他無い。良い代替案を示す事で、フェイエノールトが当初提案していたあまりに費用がかかりすぎる新築案は避ける事ができた。有識者たちの意見は改修がフェイエノールトの現在にとってベストというものであり、それは我々が最初から持っていたビジョンが正しかったと認められたということだ。RedDeKuipはフェイエノールト・サポーターの大きな力とポテンシャルを証明した」

 

Trojkaの代表 ヴィム・ファン・スライス

「満場一致での決定。今後6ヶ月でプランを今後どう進めていくかBAMと広く話し合いを持つ」

 

BAMは2015年夏にも改修をスタートさせ、改修中も50.000席を確保しつつ当初の予定通りの2018年完成に間に合わせたい意向だが、ロッテルダム市からの追加援助を期待している。「国内外の6つの銀行から融資を受けるが、市が加われば銀jこうからの条件も良くなり、負債資本と自己資本のバランスも良くなる」とBAM。