日曜午後に行われたエールディヴィジ第27節、フェイエノールトは溢れるファイティング・スピリットをベースに見事な形でFC フローニンゲンに勝利した。前半のルーベン・スハーケンのゴールと後半のステファン・デ・フライのゴールで晴天のユーロボルフでの試合にロッテルダマースは0-2の文句なしの相応しい勝利。FC トゥエンテが敗れたため、ロナルド・クーマンのチームは上位争いの面でも差を詰めることができた。
ロナルド・クーマンがピッチに送り出したカスタム・フォーメーションは北部での試合前半にハッキリと効果を出していた。5人のDFを並べたことで監督は選手たちに守備面での安心感を与え、前戦では3人のFWえはなくミチェル・テ・フレーデとルーベン・スハーケンの2スピッツ。この戦術によってロッテルダマースは中盤を掌握し、試合もコントロール。このプレースタイルのおかげでフェイエノールトがトラブルに陥ることもほとんど無かった。30分過ぎに飛び出したニック・ファン・デル・フェルデンのシュートがゴール前を通過した以外、ホームチームは一つのチャンスも作れず。
ピッチの反対側でも本当のゴールチャンスは無かったものの、テ・フレーデとスハーケンがFC フローニンゲンの守備陣を苦しめていた。それは特にスハーケンの走力を活かしてボールをキープしていた二人のおかげだろう。この快足FWは15分過ぎに見事なゴールでその力強いパフォーマンスに自ら報いた。守備ブロックから飛び出したテレンス・コンゴロの素晴らしいパスを受けたスハーケンが繊細なタッチでGK マルコ・ビゾットを破って0-1。
フェイエノールトのピッチプレーは決して常に良かったわけではなく、ユーロボルフのピッチもスムーズなポジションプレーをするのは難しい状況だったが、チームはクーマンが前もって伝えていたメッセージを試合開始からしっかりと理解しているのを見せていた。選手たちはお互いのためにファイトし、ホームチームとの競り合いでもシャープさを発揮していた。
相応しいリードで前半を終えたフェイエノールトは後半開始4分でそのリードを広げることに成功。ヨリス・マタイセンがペナルティエリア左側に落ちたボールを拾い、ロッテルダムス・ザイデで輝いていた一人 トニー・フィレーナがビゾットの守るゴールへ向けてボレー。そのシュートはステファン・デ・フライの頭を軽く掠めてGKの届かない右隅に決まった。これによってフェイエノールトは数分前にこの試合最大のチャンスを逃していたFC フローニンゲンに大打撃を与えたことになる。途中出場 リハイロ・ジヴコヴィッチが至近距離から強烈なシュートで同点を狙ったが、GK エルヴィン・ムルデルが素晴らしい反応でこの勝負の勝者となり、そしてこれで決定的なセーブになった。
フェイエノールトは集中力を切らすことなく、最後の笛まで快適なリードを守り切った。見事なファイティング・スピリットによりノールダーリンゲンにフットボールをさせず、頑強な方法でホームチームのFW陣を完全に無力化した守備は賞賛に値するだろう。0-2にした後はもう危険なシーンは無く、フェイエノールトはリーグ戦の勝利無しを3試合でストップして文句の付けようの無い相応しい3ptsをロッテルダムに持ち帰った。
FC Groningen – Feyenoord 0-2
Scoreverloop:
15’ 0-1 Schaken
49’ 0-2 De Vrij
Scheidsrechter: Braamhaar
Geel: Chery (FC Groningen)
Opstellingen
FC Groningen: Bizot; Hateboer, Botteghin, Kappelhof, Burnet (75’ Kirm); Van der Velden (62’ Adorjan), Hiariej (46’ Zivkovic), Lindgren, Chery; Zeefuik en Kostic.
Feyenoord: Mulder; Van Beek, De Vrij, Kongolo, Mathijsen, Martins Indi; Clasie, Immers, Vilhena (86’ Vormer); Schaken en Te Vrede (66’ Boëtius).
ロナルド・クーマン
「良い試合をするにはピッチが良くなかったから、他のやり方を選んだ。この戦術を選ぶのはリスクがあったが、とても上手く行った。トレーニングですでに良い感触は得ていたが、今朝さらにいくつか追加の映像を見せた。監督としては何かを変えた時にそれが上手く行くのはいつも嬉しいもの。だから選手たちには大きな賞讃を与えなければならない。彼らはこのやり方を信じ、ハードワークによってパーフェクトに実行してくれた。
「選手たちはチームとしてプレーし、ファンタスティックな仕事をしてくれた。フローニンゲンにプレッシャーをかけ続け、2回以外はほとんどチャンスを与えなかった。0-2にした以降はFC フローニンゲンももう信じられなくなり、我々はさらに強くなった。我々のチームとしてのプレーは本当に賞賛に値するもの」
「このやり方でのプレーはこれまでも何度か考えてきたし、我々にはこのシステムでプレーするための選手たちが揃っている。ヤンマートがいればもっと良くなるだろう。今回ボエチウスが犠牲になってしまったのは残念だが、きつい日程を考えれば彼を休ませられたのは悪いことではない。今回彼がスタメンで無かったのは、彼が他の選手よりも劣っているからではない。水曜にオランイェでプレーしていたし休ませたかったんだ。それにミチェル・テ・フレーデとルーベン・スハーケンの前戦でプレーしたかったこともある。この組み合わせはとても良かった。特にルーベンはかなりボールをキープし、さらに重要なゴールも決めてくれた」
「メンタル面でもこの勝利は大きな勢いになる。とにかくこれは重要な勝利。今後数週間へ自信になるだろう」
「ここに来るとやはり父の事を想い出すよ。難しかったが、試合に集中しようとしていた」
http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/koeman-spelers-hebben-tactiek-perfect-uitgevoerd
http://www.fr12.nl/nieuws/25315-koeman-uitvoering-grotendeels-heel-goed.html
http://www.fr-fans.nl/nieuws/koeman-ik-heb-wel-risico-genomen-met-deze-tactiek-10965/
ステファン・デ・フライ
「全員が自分の仕事を理解し、それをしっかり実行した。土曜のトレーニングでこの戦術は機能するとみんな確信していたよ。僕らはしっかり守って、このシステムで上手くやれるところを見せた。これは守備陣だけの功績ではなく、正真正銘チーム全体のパフォーマンスのおかげ」
「僕のゴールの後、みんなにもうチャンスを与えないようにしようと言ったんだ。チーム内のコミュニケーションはとても上手くいっていた。そrはみんなが『やるべき事』を正確に分かっていたから」
「実際僕はもう1点決めるべきだったけど、シュートがブロックされて運がなかったね」
「これはとても重要な勝利だと思うけど、このパフォーマンスを毎週発揮できるかどうかが大事。まだ大切な試合がいくつも待っている。だからこの結果は大きな自信になるよ」
http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/de-vrij-looft-onderlinge-communicatie-in-het-veld
ヨルディ・クラーシ
「今日は全てプラン通りだったと思う。普段とは違うプレースタイルだった。昨日聞いて最初はまだ慣れが必要だったけど、今日の僕らは良いモノを見せられた。相応しい勝利だ」
「キャプテンとしてこうしてプレーするのは光栄。僕はまだ若くフェイエノールトでの3シーズン目。グラツィアーノからキャプテンマークを引き継げたのは素晴らしい事。彼はファンタスティックな仕事をしていたし、僕らにと手は今もとても重要な存在。それは全く変わっていない。勝利のメンタリティという点で僕らは彼から学べることが多くあるけど、方法はもちろん違う。でも僕はそれを引き継ぎたいし、自分のベストを尽くすつもり」
「僕らがどこまで行けるか?いまは1試合1試合やっていかなければいけない。その上でどこまで行くか見てみよう」
http://www.fr12.nl/nieuws/25314-clasie-we-hebben-het-vandaag-goed-laten-zien.html
テレンス・コンゴロ
「たくさん走って90分間集中力を保たなければ行けなかったけど、最終的に良い結果を得られた。簡単に行くとは予想してなかったけど、フローニンゲンを上手く抑えることができたよ」
「僕は全てのトレーニングで100%を出している。監督の選択を難しくして、彼が僕を選んでくれるのを願っている」
http://www.fr12.nl/nieuws/25316-kongolo-ik-focus-me-op-feyenoord-dan-pas-op-b.html
ルーベン・スハーケン
「チーム全体が今日は良いプレーをしたし、テクニカル・スタッフは賞賛に値するよ。新しいシステムでFC フローニンゲンの痛い所を見事に突いたからね」
「サイドラインに縛られないフリーロールはやっていて楽しい。今シーズンはいろいろ大変だったけど、今日は本当に楽しかった」
「2位争いはまたオープンになったし、この勝利は僕らにとってとても大きい。とくにペッレ抜きで勝てたのは良かった」
http://www.fr-fans.nl/nieuws/schaken-als-ik-nog-wat-wil-moet-het-deze-zomer-10967/
ミチェル・テ・フレーデ
「3pts取れたて大満足。個人的にはもっと上手くやれたけど、大事なのはチーム。僕はクロスは必要なタイプのスピッツだけど、この戦術ではそれは上手く行かないのは誰にでも分かる。でも今日の僕らはチームとして上手くいったと思うよ」
「僕は競り合いでもっとずる賢くなる必要がある。背中を押された時にたまに倒れたりね。みんなペッレについての話をたくさんしてるけど、今日の僕らは彼無しでも勝てることを見せられたと思う」
http://www.fr12.nl/nieuws/25317-te-vrede-mijn-spel-kon-beter.html
クーマンの新戦術が冴え渡ってユーロボルフでまさかの快勝。何年ぶりでしょうか・・・。いやー、驚いた。
毎回酷いピッチコンディションに悩まされてましたが、ピッチプレーを避けてまさかのCBを5人並べる新システム。さすがに後ろをが多くて安定感は半端無かったです。その上でスフェンとテレンスの両サイドが攻撃面でも大きく貢献。本当に素晴らしいタレントたちです。
どうもスハーケンはこっちの方が合っているようで妙に元気でしたし、新キャプテンのクラーシも久々に素晴らしい内容。この戦術で逆にチーム全体やることがハッキリしたのが良かったかと。ボールを持った時も妙にみんな落ち着きがあって良いフットボールをしていた時間帯も多少あり、この数週間のゴタゴタを考えれば良いリハビリになったでしょう。
トゥエンテが勝ち点を落として4位以内キープの可能性もちょっと見えてきましたが、来週はヘーレンフェーン-thuis. ここを切り抜けられると大きい。