土曜夜に行われたエールディヴィジ第20節、フェイエノールトは今節開始時点での最下位チーム ADO デン・ハーグとのアウエーゲームで3-2とあまりに痛い敗戦を喫した。HTにはホームチームが2-0とリード。フェイエノールトは後半ヨルディ・クラーシとグラツィアーノ・ペッレのゴールによって同点に追いついたが、結局勝利をたぐり寄せたのはADO デン・ハーグ。残り10分にローラント・アルベルフが決勝ゴールを決めた。後半早々にはヨリス・マタイセンが頭部の負傷で交代している。
ゴタゴタした選手入場同様に、デン・ハーグでの試合前半のフェイエノールトはあまりに雑だった。まず演出が伸び、ピッチで行われたサポーターのバナー・アクションも長すぎた。そのまま試合に入ってしまったフェイエノールトは自分たちを責めるしかない。
クーマンのチームはボールを持った時の正確性が無く、競り合いにもほとんど勝てず、その上 簡単に2失点。1点目はHT 10分前で、CKで完全にフリーになったDF トム・ベウヘルスダイクがマーカーの頭の上からヘディングシュートを決めた。さらに10分後、前半終了の笛まで数秒という時間帯にもう一撃。デニー・バッケルが右サイドからのクロスをこれもフリーでヘディングシュート。
これにより後半のフェイエノールトに地獄の仕事が待ち構えているのは明らかだった。チームもそれを理解していたようで、ルーベン・スハーケンに代えてサムエル・アルメンテーロスを投入したフェイエノールトは前半よりも遙かに意欲的な姿勢で後半に入った。その姿勢は残り20分にヨルディ・クラーシのゴールに結びつく。ペナルティエリア際から強烈なシュートを放ち、ゴール隅に突き刺さったシュートはGK ジノ・コウティーニョには止めようがなかった。
この追い上げのゴールにより、フェイエノールトに良い結果信じる気持ちが完全に戻る。その気持ちは続く時間帯に表れ、ホームチームを激しく追い立てて、ほとんど自陣から出るチャンスを与えなかった。このプレースタイルは残り15分に見事なチェイスからレクス・インマルスのパスをゴール前にいたペッレが絶好のチャンスを逃さず2-2。
フェイエノールトがさらにプレッシャーを掛け、点差をひっくり返すのは時間の問題かと思われたが、その代わりにこの試合5点目はピッチの反対側に決まる。ローラント・アルベルフが右サイドからのクロスゴール隅に決め、フェイエノールトの勝利の望みは絶たれた。
終盤のフェイエノールトはもはやゴールを決めようとする真剣な主張はできず、この得点が試合を決めた。唯一ロスタイムにステファン・デ・フライが得点に近づいたが、このDFのロングシュートはわずかに枠を逸れた。
ADO Den Haag – Feyenoord 3-2
Scoreverloop:
36’ 1-0 Beugelsdijk
45+1’ 2-0 Bakker
68’ 2-1 Clasie
74’ 2-2 Pellè
77’ 3-2 Alberg
Scheidsrechter: Kuipers
Geel: Alberg, Schet (ADO Den Haag)
Opstellingen:
ADO Den Haag: Coutinho; Zuiverloon, Bakker (86’ Kanon), Beugelsdijk, Meijers; Holla, Malone, Van Haaren; Alberg, Van Duinen en Schet (90’Merencia).
Feyenoord: Mulder; Janmaat, De Vrij, Mathijsen (54’ Nelom), Martins Indi; Clasie, Immers, Goossens; Schaken (46’ Armenteros), Pellè en Boëtius (82’ Te Vrede).
http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/wedstrijden/ado-den-haag-feyenoord-eredivisie-2013-2014/verslag
ロナルド・クーマン
「前半の我々は期待に応えられていなかった。ADO デン・ハーグがアグレッシブに始めようとするのは分かっていたし、我々がどうそれに対応したいかもハッキリさせていたのに、それがプレーに見えてこなかった。組み立てにテンポが無く、守備もナイーヴだった」
「前半の内容にはウンザリしている。私が見たかったチームでは無かった。プレーの善し悪しはフットボールには付きものだが、今夜の試合の重要性を皆が理解していなかったのは非常に大きな失望だ」
「2-0のビハインドを追いつくことはできたが、それでもこの試合何も得られなかったのはこれ以上ない失望。3-2の失点も我々があまりに簡単にボールを失ってから」
「私は我々のパフォーマンスに対する責任がある。我々が次のステップに進むためのこの試合の重要性を最初の45分間が終わるまで認識できていなかった。我々はこういう瞬間に期待に応えられないことが何度もある。この事について私は全員と、そして私自身も責めている」
http://feyenoord.netwerk.to/nieuws/artikel/31071__.php
グラツィアーノ・ペッレ
「前半の僕らは道を明け渡してしまった。簡単に不必要な2得点を許し、アグレッシブさも足りなかった。後半は取り戻そうとベストを尽くしたけど十分じゃなかった。2-2に追いついた時はこれで勝てると思ったけど、残念ながら3点目を許してしまった。今週3試合目というハードスケジュールのせいではなく、やるべき事を全くやれなかったせいだ」
ヨルディ・クラーシ
「僕らは1試合1試合を観ていくべきで、カンピューンスハップについては話すべきではない。ティートルについて話をしていた人がたくさんいたけど、僕はそういうことはしたくない」
「今日は失敗した。これは上位に残るために重要な試合だったんだ。でも続けるしかない。金曜にはフィテッセとのホームゲームが待っている」
http://www.feyenoordpings.nl/clasie-niet-kampioenschap-praten/
ダリル・ヤンマート
「前半は姿勢の面で十分じゃなかった。僕らは100%の力を出せなければ単純に力不足なんだ。HTには激しい言葉が飛び交った。2-0ビハインドで折り返せば当然だろう。後半はもっとしっかりした姿勢を見せられたけど、それも遅すぎた。2-2になったときはこれでやれると思ったけど、残念ながら3-2にされてしまった」
http://www.fr12.nl/nieuws/24858-janmaat-minder-dan-100-procent-inzet-is-niet.html
終わった時に立ち位置が分かると言っていた1週間、どうやら今シーズンもコールシンゲルには届かない様子。6日で3試合という無茶な日程はあったでしょうが、それにしてもあまりにスピリットを感じさせないプレーでフェイエノールトに相応しいものではなく・・・
今シーズンを振りかえればNEC-uit, RKC-uit, ADO-uitで2敗1分け。完璧な試合を見せたこともありましたが、結局カンピューンスハップを語れるだけのクオリティが無かったのは明らか。これで6敗目なので、まぁクレイジーなリーグと言っても現実的には無理でしょう。
あとは1試合1試合をこなしながら4位以内はしっかり入って欲しい所。いや~、この世代でタイトル一つも無しは大きな失望です・・・