フェイエノールトはミチェル・テ・フレーデのおかげで綺麗にリーグ戦スタートを切る事ができた。日曜午後に行われたエールディヴィジ2014-2015シーズンの第1節、ADO デン・ハーグのホームを訪れたフレッド・ルテンのチームはスコアレスドローに終わるかと思われたが、途中出場のスピッツが規定時間の最後の1分にヘディングでネットを揺らした。前半の内にミチェル・スヘットが2枚目のイエローカードを受けたため、フェイエノールトは45分間以上を一人多い状態でのプレーだった。ルーク・ウィルクシャーとビラル・バサチコグルがデン・ハーグで新しいクラブでの公式デビューを飾っている。
ADO デン・ハーグとのとのアウエーゲームへ向けての準備では、フェイエノールトは欧州でのBesiktas相手の敗戦の失望からどれだけ立ち直れているかが大きな問題だった。イスタンブールでの試合とキオセーラ・スタディオンでの試合の間はわずか数日しかなかったが、ルテンのチームは最初の1分からポジティヴなサインを見せた。フェイエノールトはシャープで、教訓から学んでいるようにも見え、40分過ぎにはミチェル・スヘットが2枚目で退場となり、ホームチームが残り時間を10人で戦わなければならないという棚ぼたも得た。
この試合、フェイエノールトにあった棚ぼたはそれだけでなく、序盤にすでにADOのゴールが2回バーに防がれるという幸運があった。まず15分過ぎにCKからジアニ・ザイフェルローンにヘディングを許し、その10分後にはDF ディオン・マローンの強烈なロングシュートがバーの上部を叩いた。この2本のシュートが両チームともバトルに全勢力を注いだ前半45分間の魅力的な瞬間の大部分だった。
そのバトル・ステージではフェイエノールトにも得点のチャンスはあった。まず左サイド テレンス・コンゴロの力強いオーバーラップからレクス・インマルスが強烈なヘディングで相手GKをテスト。前半最大のチャンスはエルヴィス・マヌにあったがビラル・バサチコグルから裏へのボールに走るも、難しいポジションから出したボールはゴール前を通過した。
今シーズン最初のゴールを狙ってフェイエノールトだが、後半の相手はスヘットの退場によって守備に全てを賭けていた。それにより前半はまだアップダウンのあった試合は徐々に一方的なものに。ロッテルダマースはサイドから相手の守備に穴を開けようとするも、あまりにもクリエイティヴィティにと説得力と、パスの正確さに欠けた。
ミチェル・テ・フレーデとルーベン・スハーケンの両FWの投入も望んだ効果はほとんどもたらさず、競り合いの中でますますカード祭りの様相を呈する結果に。主審 マッケリーはADO デン・ハーグに7枚のイエローカードと1枚のレッドカードを与え、5人のフェイエノールダーたちにもカードを配給。
フェイエノールトは数的優位を活かす事ができずに規定時間最後の1分を切り、熾烈な試合は無得点の引き分けという結果に終わるかに思われた。しかしそこで途中出場 ルート・フォルメルのFKがテ・フレーデの頭に届き、このスピッツは見事なヘディングでゴール隅に突き刺し、選手、スタッフ、サポーターに大きな安堵を与えただけでなく、シーズン・スタートに貴重な3ptsももたらしてくれた。
ADO Den Haag – Feyenoord 0-1
Scoreverloop:
90’ 0-1 Te Vrede
Scheidsrechter: Makkelie
Geel: Schet, Meijers, Kramer, Jansen, Zuiverloon, Kristensen, Merencia (ADO Den Haag), Manu, Te Vrede, Van Beek, Wilkshire, Clasie (Feyenoord)
Rood: Schet (40’, tweemaal geel, ADO Den Haag)
Opstellingen
ADO Den Haag: Hansen; Zuiverloon, Malone, Wormgoor, Meijers; Jansen, Alberg (38’ Ebuehi), Kristensen; Schet, Van Duinen en Kramer.
Feyenoord: Mulder; Wilkshire, Van Beek, Mathijsen, Kongolo; Clasie, Immers, Vilhena; Basaҫikoglu (67’ Schaken), Manu (80’ Vormer) en Boёtius (58’ Te Vrede).
http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/wedstrijden/ado-den-haag-feyenoord-eredivisie-20142015/verslag
フレッド・ルテン
「我々が正当な勝者かどうか、その質問は正直私にはそれほど意味は無い。何よりも重要な事は我々が非常に難しいアウエーゲームで3ptsをつかんだということ。まずはそれを喜ぼう。シーズンスタートには常に大きなプレッシャーがあるもの。要は3ptsを獲れるかどうかだが、シーズンを通してどうプレーしていきたいかという点では今日は標準の内容ではない。絶対にもっと良くなるはずだし、もっと良くしなければいけない」
「テンポが遅すぎたし、選択ミスのためにボールを正しい位置に運んでピッチ上の有利な状況を活かす事ができないことがあまりに多かった。10人相手にはサイドプレイヤーはピッチを広く保たなければいけないし、CBは中盤を飛ばしてボールを運べたはず。それがほとんど無かった。そうなると監督としては何かを変えるしかない。左サイドは彼の理想のポジションでは無いが、チームのためにはそれが必要だった。彼は何度も良いクロスを上げ、相手を不安にさせた。ボエチウスが苦しんでいるのは見て分かっている。人工芝のせいでもあるが、それを言い訳にはしたくない。ただこういうピッチでプレーしなければならないのは、正直言って全くどうしようもないこと」
「今日の選手たちの姿勢にはとても満足している。とても意欲的なチームが見れた。テ・フレーデが決めてくれたのはとても嬉しいよ。彼をベンチスタートにしたのはADOがプレッシャーをかけてくると予想したから、前戦にスピードが欲しかった。メディアがテ・フレーデでは力不足と言うのは理解できるが、私は相手との関係でベストを選ぶ。ミチェルはプロフェッショナルであり、しっかり答えを出してくれた」
「ウィルクシャーとバサチコグルはまだ数回しか一緒にトレーニングしていないし、右サイドで一緒に出場するとも今朝まで知らなかった。だから我々にまだオートマティズムが無いのは当然。我々はまだ始まったばかりなんだ。同じグループで6週間トレーニングしただけですぐ良いプレーができるクラブは私はほとんど見た事がないからね。オートマティズムを作る作業はこれから数週間でやっていかなければならない。この3ptsは今後へ大きな自身を与えてくれるよ」
「マヌのファールについては映像を見ないと分からないが、後半のチームに間違いなくフラストレーションが見えたのは私にとって謎だ。我々は若い選手がとても多い。右サイドは初めて一緒にプレーしたし、上手く行かない事もある。それがフラストレーションを生んだのかもしれない。現時点ではまだ謎だが、判明させるために何かしなければいけないだろう」
http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/rutten-%E2%80%98dit-geeft-vertrouwen%E2%80%99
http://www.fr12.nl/nieuws/27365-rutten-over-te-vrede-hij-gaf-het-goede-antwoo.html
http://feyenoord.netwerk.to/nieuws/artikel/32579.php
http://feyenoord.netwerk.to/nieuws/artikel/32581.php
ヨルディ・クラーシ
「難しい、とても苦しい試合だった。それは僕らのプレーを見ても分かるだろう。ADOがホームでは積極的で、早めのプレッシャーを掛けようとするのは誰でも分かる事。前半は対等だったと思う。そこに彼らがレッドカードを受け、その後は僕らももう良いプレーができなかったのは見てのとおり。3ptsを取れて幸運だったよ。最初の試合ではそれが何よりも重要」
「今日は僕らのテンポが十分高くなかったし、特に攻撃の最後の所が雑すぎた。だから相手に最後まで1ptの希望を持たせてしまった。最終的に最後の最後に得点できて良かった。僕らにまだやらなければならないことがあるのは明らか。まだ数ステップ進まないといけない。でもシーズンが進む中で間違いなくそれをやっていけると思うよ。今はまず3ptsを祝って、それから来週に向かおう。Porto?現時点ではチームの方が大事だし、僕はチームに完全に集中している」
http://feyenoord.netwerk.to/nieuws/artikel/32578__.php
ミチェル・テ・フレーデ
「夢のシナリオだね。自分がスタメンで無かったのは監督の判断。今朝のミーティングで自分がスタメンで無いのを知った。マヌは僕とは違うタイプだし、僕は必要とされる時にしっかりやるだけ。今日のような形でチームを助けられたのは、もちろんとても良い気分になるよ。ルークからのクロスで最初のヘディングチャンスを決められなかったけど、最後にもう一度来たチャンスを決められて良かった。スピッツはゴールで判断されるもの。その点でもこのゴールはとても重要だし、もちろんシーズンが引き分けではなく勝利で始まったのは大きな違いだ」
「自分のゴールで監督に対して鼻を伸ばす事は絶対に無いよ。フェイエノールトのようなクラブにはまだスピッツが必要なのは当然のこと。ニュー・スピッツが来ても僕はポジション争いに全力を尽くす。自分自身を成長させ続けないといけない」
ビラル・バサチコグル
「特に攻撃面で僕はもっと自分のパフォーマンスを出したかった。ADOはすぐ10人になったけど、それで前戦のスペースがさらに小さくなって僕らをより難しくさせた。まだ勝てて良かったよ。ロッカールームでみんな喜んでいる」
http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/winnende-goal-geeft-te-vrede-lekker-gevoel
危ない試合でした。まぁデン・ハーグで勝ち点3が取れれば内容についての不満なんて大した話でも無い・・・とは言うものの、数的優位をほとんど活かせずに低い位置からクロスを放り込む単調さはなかなかに厳しいものが。調子の上がらないボエチウスに続いて左サイドに回ったマヌもほとんど縦に切り込めず、ビラルもですが、ドリブラーにとってはこの人工芝はかなり厳しいようで。
トニーがかなり良くなって来てるのが今後への光明ですが、レクス同様もっとゴール前に飛び込むシーンが必要ですね。9番が今後どうなっていくにせよ、しばらくこんな感じの試合が続きそうです。