日曜午後に行われたエールディヴィジ第4節、フェイエノールトはデ･カイプで今シーズン初の勝ち点を説得力のある形で手にした。ロナルド･クーマンのチームはNAC ブレダに対して遙かに強力であり、3-1で相手を家に送り返すことに成功。特に前半は力強いプレーを見せ、グラツィアーノ･ペッレが2連続ゴール。後半もペッレがこの試合自身3点目を決め、NACがジョーイ･スクのゴールで多少引き戻した程度。
観客の中で前もってこの時点でエールディヴィジのヘッケンスライターでNAC ブレダ戦を迎えると一瞬でも予想していた人は一人もいなかっただろう。日曜午後にフェイエノールトを観ることを生業としている人にとって、チームが3節と、第4節の金曜、土曜夜の試合を終えて順位表の最下位に沈んでいるのを予想できるはずがなかった。
エールディヴィジで過去2シーズン2位と3位の成績を残しているフェイエノールトはデ･カイプでひたむきなプレーをし、非常に良いコンビネーション･フットボールも見せた。NACはHTで一瞬も対応できず、前半をたった2-0のビハインドで終えられたことを喜んでいただろう。
フェイエノールトが試合の中でテンポを上げる度にブラバントからの訪問者たちはトラブルに陥っていた。15分過ぎにはサムエル･アルメンテーロスがデ･カイプでフェイエノールダーとしての初ゴールにあと一歩と迫る。ヘディングでのシュートを狙ったが、目の前にはGKのテン･ラウウェラーウは立ちはだかっていた。15分後にはアルメンテーロスが左サイドからパスを送るも、ペッレのシュートはゴール前を横切る。
先制の大チャンスを逃したペッレだったが、数分後に見事にリベンジ。左サイドからのヨルディ･クラーシのFKがこのイタリア人スピッツの頭に合い、止めようのないヘディングシュートが決まるとヘット･レヒューンの最初の大歓声が沸き起こった。
これによってフェイエノールトはそのプレーに相応しいリードを奪ったが、そのアフトラップから1点リードの喜びに全く浸ることのない姿勢を見せる。ボールを奪うや否や、すぐにルーベン･スハーケン、クラーシと続けてボールを縦に送り、後者がペッレへ向けてスルーパス。ペッレは自身の1点目から1分後に狙い澄ましたシュートでこの午後2点目も成功。
試合はペッレが後半序盤にアルメンテーロスの素晴らしいクロスを再びヘディングであわせてこの午後3点目を決めた時点で決まったと言えるだろう。ただNACに勝負を引き戻すチャンスを与えてしまったことはフェイエノールトは自分たちを責めなければならない。CKからケース･クワクマンのヘディングに続いてジョーイ･スクがリバウンドを押し込んだ。
試合の残り時間はフェイエノールトのプレーがやや落ちたものの、相手ゴール前までは度々侵入し、勝利は最早危うくはならず。NACは時たまチクチクと刺す程度で、フェイエノールトは楽々とリードを保ち、デ･カイプで今シーズン最初のフェストを開くことができた。
Feyenoord – NAC Breda 3-1
Scoreverloop:
37’ 1-0 Pellè
38’ 2-0 Pellè
53’ 3-0 Pellè
58’ 3-1 Suk
Scheidsrechter: Makkelie
Geel: Clasie (Feyenoord), Poepon, Bodor, Verbeek, Suk (NAC Breda)
Opstellingen:
Feyenoord: Mulder; Janmaat (72’ Van Beek), De Vrij, Martins Indi, Nelom; Clasie (90’ Vormer), Immers, Vilhena; Schaken, Pellè en Armenteros (79’ Goossens).
NAC Breda: Ten Rouwelaar; Swerts, Drost, Kwakman, Bodor; Verbeek (60’ Gilissen), Sarpong (68’ Seuntjens), Buijs; Poepon (64’ Hooi), Suk en Lurling.
http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/wedstrijden/feyenoord-nac-breda-eredivisie-2013-2014/verslag
ロナルド･クーマン
「もちろんほっとしているよ。3試合で0ptsならプレッシャーはどんどん高まっていくからね。それは我々のゴール後の喜び方を見れば分かるだろう。この勝利はフェイエノールトの全員に必要だったんだ。今日のチームのプレーに賞讃を贈りたい。簡単な状況ではなかったが選手たちはプレッシャーを克服して良いフットボールを見せてくれた」
「我々は最初の瞬間からとてもひたむきに試合に入り、適切なアグレッシヴさでボールにたくさんプレッシャーをかけた。前半はゴールが決まらないはずがなかったし、実際少し決まるのが遅かった。もっと早くにたくさん決められたはずだし、決めなければいけない」
「3-0で勝利は決まり、失点後にテンポが落ちたが、ロシアの試合の影響かもしれない」
「いろいろ言うメディアに我々が堅いチームだということを見せたかった、というペッレのその言葉はとても良い。私もグループ内に問題があるというメディアの推測にはウンザリしていた。私はこういう話を無視できるだけ十分歳をとり知恵も付いていると思っていたが、いつも上手く行く訳ではないということ。悪い成績が続けばデマ話も出てくる。フットボールに関することなら批判も我慢できるが、今回はそう上手く行かなかった」
「1点目の後のペッレの行為は彼が自分の状況に結論を出したと言うこと。我々が彼を売りたくないということを理解してくれたはずだ。グラツィアーノはファンタスティックなスピッツ。これで5得点。昨シーズンからの効率性を維持できれば来年は素晴らしいステップを踏めるはずだ。金銭面でもスポーツ面でも彼のためになるはずだし、彼の歳ではそれが何より重要。彼はファンタスティックなターｹﾞﾄマンであり、ファンタスティックなフィニッシャー。我々が彼をロッテルダムにどうしても留めたいのは伊達ではない」
「クラーシはもっと前へプレーできるはずと思うことが時々あった。彼のためにはチームがコンパクトに保たれていることが十四なんだ。チームが今日のようにやれれば、彼はほとんど悪いプレーをしようがない」
http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/koeman-complimenten-aan-de-spelers
ヨルディ･クラーシ
「勝たなければいけない試合であり、勝利だけが問題なのは分かっていた。最初の60分間の僕らは間違いなく良かった。かなりプレッシャーをかけ、追いかけてNACにフットボールをするスペースを与えなかった」
「公式戦4連敗していたし、この試合にかなりプレッシャーがかかるのは分かっていた。でも僕らはみんな自信を持ち続けていたし、ピッチ上で力を見せられて良かったよ」
グラツィアーノ･ペッレ
試合後ゲームボールをマッケリーから貰ってスタンドに蹴り入れる
「サポーターは僕らにとってとても重要な存在。選手の出入りはあっても、ヘット･レヒューンは常に変わらない」
1点目の後にベンチで控え選手も含めて全員を呼んだことに
「メディアに僕らが一つのチームなのを見せたかったんだ。彼らはいろいろ書いていたけど、僕らチーム内には全く何の問題も無いんだ。この試合は勝たなければならなかったし、その通りやれた」
ダリル･ヤンマート
「怪我でフェイエノールトとオランイェの大事な試合を欠場しなければならなかったから、しばらく我慢しなければいけなかった。チームのために力になれないのはフラストレーションが溜まったよ。でも幸いにも良くなったしコンディションは良い。またピッチに立てて嬉しいよ」
「前半は僕らがやりたいプレーができた。早めにプレッシャーをかけてすぐにボールを取り返す。それに伸び伸びととても勇気を持ってプレーできた。3-0の後も続けなければいけなかったけど、この勝利は木曜のKuban van komendeとのリターンへ向けて自信になる」
いろいろありましたが、とにかくシーズン初勝利でほっと一息。こういう苦しい時のデ･カイプとレヒューンの存在は本当にクラブの宝というもの･･･。NAC相手ではありますが内容も良かったですし、このレベルのプレーを木曜の強敵相手での試合でもできるかどうか大きなチャレンジ、楽しみにしていましょう。
チーム全員ようやく本来のレベルでプレーできたので、やはりメンタリティの問題だったような気はしますが、まぁ久～しぶりにクラーシの良いプレーが見れて嬉しい限り。やはり本来のパフォーマンスが発揮されれば圧倒的な存在ですね。クーマンの言うとおり彼のプレーは周りの選手にかなり依存するので、今後もいいチーム状態が続くことを期待。ステファンも今日は勇敢さが出ていたので、ブルーノ共々このレベルを維持できればオランイェのスタメンも例の二人に奪われることは早々無いはず。
ペッレについてはもう何もいうことはありません。今後も宜しく決め続けてください。スハーケンがもう少し状態上がってくるとだいぶ助かりますが、ようやくマヌが出れるようになるので、ここからがクーマンの悩みどころ。アルメンテーロスも馴染んできてテクニックの高さが上手く出てきてますし、少なくともフェルフークかホーセンスはセレクション外に･･･。
