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ペッレが再び黄金の価値を示してVVVに辛勝

金曜夜に行われたエールディヴィジ第29節でフェイエノールトはデ・カイプにおいてVVV-フェンロに1-0の勝利。少なくとも1日はエールディヴィジのトップ3に戻ってこの週末は落ち着いてライバルたちの結果を待つことができる。VVV相手の勝利も苦戦を免れることはできず、特に前半は問題点が多かったが、後半クラブトップスコアラー グラツィアーノ・ペッレの見事なゴールによって3ptsを手にすることができた。

 

HTまでフェイエノールト側の最重要選手がエルヴィン・ムルデルだったことが前半の展開を物語っていた。デ・カイプで大半のボールを保持していたフェイエノールトだったが、前半45分間で最大のチャンスはビジター側にあり、VVVがリードすることが無かった大部分はムルデルのお陰だった。

 

このGKの最も大きなセーブは前半半ば、かつてのチームメイト リッキー・ファン・ハーレンとの1対1のシーン。VVVの素早いカウンターからこのMFはインサイドシュートで狙ったが、ムルデルが指先で弾きだした。ムルデルはその前にもファン・ハーレンのミドルシュートを防いでその価値を証明。

 

フェイエノールトは先週のヘーレンフェーンでの敗戦を引きずって自分たちのプレーをするのに苦しみんでいたが、中盤がほとんど入れ替わってのプレーだったのも注記しておかなければならない。ヨルディ・クラーシの出場停止とレクス・インマルスの怪我によってハルメート・シンが初のスタメン出場、トニー・フィレーナがアハター・スピッツのポジションに上がった。

 

ボールを持っても慣れないフォーメーションに、前線との連携も上手く行かず、さらにフェイエノールトはボールに対して最も難しい選択肢を選んでしまうことが多すぎた。問題解決のためにはゴールこそ最良の答えだったが、出場停止から戻ったグラツィアーノ・ペッレのヘディングシュートがゴール上に外れた以外、前半は遠目からのシュートをいくつか放った程度だった。

 

苦戦は試合の残り30分間まで続いたが、ようやく試合の主導権を引き寄せたフェイエノールト。その希望の大部分はペッレに掛かっていた。コンビネーションからVVVのゴール前に侵入するのに苦労したチームは、次第にロングボールでの攻撃が多くなっていった。

 

そしてペッレはその信頼に恥じることなく、再び主役を張って見せた。先週のヘーレンフェーン戦を欠場したスピッツは今シーズン何度も見せていたようにフェイエノールトの前の扉を打ち破る。終了20分前の誕生日のマタイセンのパスに見事なヘディングで決めて今シーズン22ゴール目。

 

フェイエノールトの先制によって残り20分間はもはや危険はなく、レヒューンは最後の笛でようやく安堵のため息をつくことができた。フェイエノールトは残り5試合でまだエールディヴィジのトップを争うことができる。

 

Feyenoord – VVV-Venlo 1-0

Scoreverloop:

71’ 1-0 Pellè

 

Scheidsrechter: Makkelie

 

Geel: De Vrij (Feyenoord), Linssen (VVV-Venlo)

 

Opstellingen:

Feyenoord: Mulder; Janmaat, De Vrij, Mathijsen, Martins Indi; Vormer, Vilhena, Singh (60’ Goossens); Schaken, Pellè en Boëtius (46’ Cissé).

VVV-Venlo: Mäenpää; Joppen, Röseler, Seip, Leiwakabessy; Linssen, Van Haaren, Radosavljevic (85’ Bergkamp), Türk; Cullen (74’ Otsu) en Maguire (74’ Wildschut).

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20130405_verslag_vvv

 

ロナルド・クーマン

「3ptsには喜んでいるが我々は良いプレーでは無かった。とてつもなく雑だった。アグレッシヴさが無く全ての2eボールをVVVが拾っていたし、彼らにはチャンスもあった。VVVの失望感は大きいだろう。前半は何度もエルヴィンが我々を作ってくれた。」

 

「チームに多くの迷いがあり、落ち着きがなかった。特に中盤だ。チームとして手探りになってしまった」

 

ヘーレンフェーン戦の後で今日再び自分たちのプレーができなかったのがなぜか説明するのは難しい。敗戦のショックを引きずっていたのかもしれないし、自信の問題かもしれない。我々はフィットしているしフレッシュだからシーズンが長すぎるとも私は思わない。だが今日も多くの選手が本来のレベルでなかったのは目に見えていた」

 

「唯一いつもと変わらなかったのは我々にはヘディングシュートを決めてくれるスピッツがいたということ。ファンタスティックなゴールだったが、率直に言って今日我々が得た結果は多すぎる」

 

「これまでレクスには批判が多かったが、今日の試合で彼の価値が証明された」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20130405_koeman

 

ステファン・デ・フライ

「プレーピッチを広く取りすぎてしまった。それでスペースを走って埋めるのが難しかった」

「今日は見るものが無かったけど、この時期にモノを言うのは勝ち点だけ」

 

エルヴィン・ムルデル

「シュートを防ぐために僕はGKになったからね。チームのために重要な働きができて嬉しいよ」

 

「リッキーのことはよく知ってるけど、彼がどうするか分かっていたという訳じゃないよ。選んだコースが当たって、倒れ込んだのが良かった。それでボールをはじき出せたんだ」

 

「今日は良いフットボールをしたVVVにとても苦しんだ。でもリーグ戦のこの段階では3ptsが何よりも重要。どうやって取ったかはそんなに大事じゃない」

 

「僕らにはスピッツにフェノメーンがいるから心配はしていなかったよ。彼は僕らにとって黄金の価値がある。それを今日また示してくれた。彼のゴールは試合を決めることが多い」

 

ヨリス・マタイセン

「間違いなくVVVは前半ゴールを決めることができただろう。多くの状況でエルヴィンが素晴らしいセーブをして僕らを救ってくれた」

 

「チームの自信が普段よりも無かった。HTにかなり議論して後半は結構アグレッシヴになった」

 

「僕らはまだ上位にいる。3pts取れたし、この週末は落ち着いてライバルたちの動向を見ていられる」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20130405_reacties_spelers

 

グラツィアーノ・ペッレ

「ゴールを決めた後のパフォーマンスはヨリスの誕生日のため。ケーキに蝋燭を立てたんだけど彼が蝋燭を消す気になってくれなかったんだ。前もって話はしてあったんだけど、彼はプロフェッショナルとしてそういうおふざけをしようとしなかったのさ」

 

「今日は自分の思うようにプレーできなかった。僕はエールディヴィジはクレイジーなリーグといつも言っているし、チームメイトにも『大事なのは勝つこと、手段は問題じゃない』と言っている。

 

「こういう試合は一瞬で決まることがあるもの。その瞬間が来て、僕が決める事ができてラッキーだった。でもこの時期に最も重要なのは3ptsであり、誰が決めるかは二の次だよ」

 

「僕はマラドーナでもペレでもない。Napoliではマラドーナにボールを預ければそれで済んだだろうけど、僕はチームの攻撃の最終地点に過ぎない」

 

http://www.nusport.nl/eredivisie/3390692/pelle-ik-ben-geen-maradona.html

 

 

与えた決定機は3回以上。作った決定機はたった1回。どう見ても負けゲームでしたが、エルヴィンとペッレのお陰で3pts。やれやれです。

 

出だしこそなかなか積極的なプレーで前に出ていましたがリッキーの危険なミドルシュートを浴びたところから不安になってその後はまるで中盤が機能せず。シンもフォルメルもトニーも酷いもんで、両サイドも全く連動性が無く延々ボールを失ってはカウンターを喰らい続けるどうしようもない展開。エルヴィンのセーブはさすがですが、別のチーム相手だったら普通に負けてます・・・。

 

トニーの10番の後ろにいるシンもかなり攻撃的キャラクターであり、フォルメルもどんどん前へ走っていくのは良いですが、そこにオートマティズムが出来上がっている訳ではないので、いざボールを奪われれば危険なスペースを与えるだけ。まぁ開き直って前へ出続けた方がまだマシでしたね・・・。

 

後半シン→ホーセンスでトニーがフォルメルの隣に下がってようやく中盤が落ち着いたので、これで始めなかったのはクーマンの大きな失敗なんじゃ・・・。結果的に左サイドで力強さを見せたセクと同様に交代策2枚が当たりましたが、結局作ったチャンスもマタイセンが入れたボールをペッレが上手く決めてくれなかったらここでいろいろ終わっていたところ。

 

代表戦からずっと低調でしたがこれでやっと来週日曜まで休めるので、しっかりコンディションを整え直して残り5試合に向かっていって欲しいところ。