水曜夜に行われたKNVBベーカー第4ラウンド、フェイエノールトはフリースラントでの長い戦いを経てベスト8進出を決めた。フェイエノールトはscヘーレンフェーン相手に90分まで1-2とリードしていたが、ロスタイムにホームチームに追いつかれ、延長戦でゴールは生まれず、決着はPK戦へ。両チームあわせて20本のPKを行った後に、フェイエノールトは勝利を手にしてフリースラントから帰ることができた。
ヘーレンフェーンはHTまでわずか1失点で済んだことに不満は言えなかっただろう。前半半ばかにフェイエノールトは見事な攻撃を見せ、中盤のルーベン・スハーケンからのクロスがファーのシセの頭を経てゴール前のペッレの元に。この試合でも非常に力強いプレーを見せていたクラブトップスコアラーは空中のボールを強烈なシュートでGK クリストファー・ノルトフェルトを破った。
凍えるような寒さのアベ・レンストラ・スタディオンでほぼ1試合止むことなく大きな声援を送っていたフェイエノールト・サポーターがゴールのちゃんとを歌うチャンスは、この時まですでに2回。試合序盤にはペッレが見事なターンでマーカーをかわしてのシュートがGK ノルトフェルトに阻まれ、15分過ぎにはレクス・インマルスのシュート性のパスにクラーシがあわせてほとんど決まりかけたが、ゴールライン上で止められてしまった。
一方マルコ・ファン・バステンのチームはアルフレッド・フィンボガソンとマルテン・デ・ローンが試合序盤にエルヴィン・ムルデルに向けてシュートを試みた以外、ほとんど危険なシーンは作れていなかったが、それでもフェイエノールトの守備の一瞬の不注意によってHT明け10分過ぎに同点に。フリーゼンのCKをペッレが頭でクリアしたが、そのボールはファーで持ち構えていたジェフリー・ハウウェレーウの元に。フリーのDFは躊躇無くボールを逆サイドネットに蹴り込んで1-1。
フェイエノールトは突然の同点ゴールにも気落ちすることなく、前半同様に次第に主導権を取り始めると、後半半ばにそれが報われてインマルスのゴールで再びリード。N.E.C.、クセルクセス/DZBとのベーカー戦でもゴールを決めてきたMFはフォルメルのCKに頭で飛び込んでネットを揺らした。
勝利を手にしたかと思われたフェイエノールトだったが、試合終了直前にヘーレンフェーンに息を吹き返させてしまう。直前にもCKからフィリップ・ジュリチッチのヘディングで警告を受けていたが、その3分後、すでにロスタイムに入った時間帯にFKがバーを叩いたリバウンドをこのセルビア人に最初に触られて易々と決められてしまった。
延長ではゴールは生まれず、決着はPK戦に。ここでも最後の最後まで緊張感のある勝負となり、両チームそれぞれ5人蹴って2回のミスをし、決着が付いたのはようやく20本目のPKだった。昨シーズンまでヘーレンフェーンでプレーしていたダリル・ヤンマートが勝負を付けるシュートをしっかりと決めた。
sc Heerenveen – Feyenoord 2-2
Scoreverloop:
23’ 0-1 Pellè
55’ 1-1 Gouweleeuw
66’ 1-2 Immers
90 + 1’ 2-2 Djuricic
Scheidsrechter: Nijhuis
Geel: Mathijsen, De Vrij (Feyenoord), Kums, Kruiswijk (sc Heerenveen)
Opstellingen:
sc Heerenveen: Nordfeldt; Kum, Zomer (64’ Otigba), Gouweleeuw (85’ De Ridder), Kruiswijk; De Roon, Kums, Marecek; Van la Parra, Finnbogason en Djuricic.
Feyenoord: Mulder; Janmaat, De Vrij, Mathijsen, Martins Indi; Clasie (86’ Vilhena), Immers, Vormer; Schaken (80’ Boëtius), Pellè en Cissé (100’ Verhoek).
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20121219_verslag_heerenveen
ロナルド・クーマン
「この試合に勝つのにあまりに長くかかりすぎた。PK戦についてはみんないろいろ考えがあるだろうが、結局のところPK戦はくじ引きのようなもの。勝ててラッキーだったが、それで90分の中のフットボールで起きた事を忘れてはいけない。私はその前にもっと早く試合を決められなかったことに怒っている。例えばスペースをもっと有効に使ったプレーをしなければいけない。先制後の我々が不安げに見えたのもそうだ。むざむざとヘーレンフェーンを試合に戻すチャンスを2回も与えてしまった」
「ペッレはPKを蹴りたがらなかった。彼は一通りのやり方でしか決められないと言っていたよ。それがあれだ。見事じゃないか」
「ボエチウスはベンチスタートの予定だったが、フィリェナはスタメンで使うつもりだった。しかし二人ともミーティングに遅れたため、ベンチスタートにした」
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20121219_reactie_koeman_heerenveen
ベーカー戦というものはこういうもの・・・と言ってしまえばそれまでですが、疲れる試合でした。予想通りコンパクトに引いて守って前の3人でカウンターというヘーレンフェーンですが、その3人をなかなか捕まえられず、もうちょっと連携が良くなるとなかなか厳しい相手。とにかくまたセットプレーから2失点。今日はまだ仕方ない面もあったと言えなくもないですが、そろそろいい加減シャレになってないのでなんとかして欲しいところ。
もっとゴールを決められれば簡単ですが、スハーケンがクライスワイクを圧倒していたのに対してセクの力強さがあまり無く、ボエチウスの方が良かったかなぁと。まぁトニー同様遅刻するのは問題外。フォルメルはなかなか良かったです。フェイエノールトに来てのベストゲームじゃないでしょうか。クラーシが痛んでからはコントローラーに入ってなかなか良いプレーを見せてくれましたので、いざという時は代わりを任せられるか。
今日は本当にステファンが素晴らしい出来!完全に元の彼に戻って組み立てで積極的に主導権を取り、前進守備も鋭く、ほとんどノーミス。見ていて安心感があるだけでなく楽しめましたね~。
PK戦は戻って来た守護神エルヴィンの独壇場。PK戦で勝ったのはいつ以来でしょうか・・・。ペッレもおしゃれなパネンカならぬ"ペッレンカ"。次に蹴ることが無いのを祈りましょうw
ベスト8の相手はどこになるか、そろそろデ・カイプでやりたい・・・。