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アルクマールでAZに快勝

日曜午後に行われたエールディヴィジ第14節、フェイエノールトはAZとのアウエーゲームをトニー・フィリェナとルーベン・スハーケンのゴールで0-2と快勝した。どちらのゴールも後半。終盤にはAZのDF ディルク・マルセリスがジャン・パウル・ボエチウスへのファールで主審 ブロムからレッドカードを受けた。フェイエノールトはこの勝利でリーグ戦3連勝。

 

AZ戦へ向けてチーム内に自信が高まっていると語っていた監督 ロナルド・クーマン。この数週間でのホームでの二つの大勝でフェイエノールトは勝ち点で4位タイに上がり、良い気分でアルクマールへ出発。その自信は前半からチーム内にハッキリと見て取れ、フェイエノールトはしっかりとしたポジションプレーでAZにフットボールをさせるチャンスをほとんど与えなかった。

 

ただフェイエノールトが試合に慣れるのに時間が必要だったのも確か。AFASスタディオンに吹き荒れた強風によって、序盤は明らかにアルクマールダースよりも環境に適応するのに苦労していた。不慣れなフェイエノールトを突いてロングボールからアルティドールがランプルーを破ったかに思えたが、このスピッツがトラップの際にハンドを冒しており、アルクマールのフェーストは取り消しに。

 

そしてこれがフェイエノールトが前半ホームチームに与えた最後のチャンスだった。ヨルディ・クラーシとトニー・フィリェナのリードのもとで試合の主導権を取ったフェイエノールト。特にフィリェナは素晴らしいパフォーマンスを見せ、ペッレのパスから先制の大チャンスも得たが、強烈なシュートはエステバンに阻まれてしまった。

 

フェイエノールトは前半の勢いのまま後半も優勢に試合に入るる。チームはより前へとプレッシャーを強め、時たま力強いコンビネーション・プレーも見せたが、ラストパスの精度だけが欠いていた。さらにシュート・チャンスでのペッレとスハーケンもシャープさが無く、ゴール前での決定機でエステバンの壁を破れず。

 

フェイエノールトがなかなかゴールを奪えないものの、ほとんど自陣から出てこないAZにもチャンスは無く、主導権はつかんだまま。そして左サイドの素晴らしい攻撃からペッレを経てボールを受けたフィリェナが右足で強烈なシュート。自らの高いパフォーマンスへのご褒美を与えると共に、フェイエノールトに大きな安堵感をもたらした。

 

先制後も冷静さを保ったチームに対し、AZはもはや本気で同点ゴールを狙うことも無かった。ホームチームの希望はDF ディルク・マルセリスがボエチウスへの激しいファールで退場になったことで完全に消滅。

 

試合を決めたのは90分直前、ルーベン・スハーケンの見事な個人技。左サイドから全く躊躇無く中へ切れ込み、ペナルティ・エリア際からシュートを突き刺して0-2とした。

 

AZ – Feyenoord 0-2

Scorerverloop:

67’ 0-1 Vilhena

88’ 0-2 Schaken

 

Scheidsrechter: Blom

 

Geel: Berghuis, Maher, Viergever (AZ), Mathijsen (Feyenoord)

 

Rood: Marcellis (AZ)

 

Opstellingen:

AZ: Esteban; Marcellis, Reijnen, Viergever, Gorter; Henriksen, Maher, Berghuis (78’ Ortiz); Beerens (78’ Rosheuvel), Altidore en Gudmundsson (70’ Falkenburg).

Feyenoord: Lamprou; Janmaat, De Vrij, Mathijsen, Martins Indi; Clasie, Immers, Vilhena; Schaken, Pellè en Boëtius (87’ Verhoek).

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20121125_verslag_az

 

ロナルド・クーマン

「我々は勝利に相応しかった。試合全体を通して優勢だった。勝利を目指してプレーしたし、後半はさらに良くなってゴールも生まれた」

「トニー・フィリェナは17歳であることを考えれば大きな賞讃に値する。さらにファンタスティックなゴールも決めた。ヨルディ・クラーシ、レクス・インマルスとの中盤で我々はAZに大きなプレッシャーを与えることができた。彼らは良いフットボールをするチームだが、ほとんど危険なプレーをさせなかったのは我々の功績」

「ボエチウスは今日はファンタスティックな仕事をしてくれた。ファンタスティックなタレントだ。フェイエノールトは彼を留めるために全力を尽くさなければいけない」

「今日はなかなかリードが奪えない展開で忍耐強いプレーができた。チームの成長には非常に満足している。ボールを持った際にとても落ち着いていたし、我々は昨シーズンよりもフットボール面では前進している」

「もちろんこれは重要な勝利。フェイエノールトが今シーズンまだ上位争いに加われるということだからね。ウィンターストップまでまだいくつかタフな試合があるが、チーム内の自信はとても大きい。これを続けられれば今シーズン大きな可能性がある」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20121125_az_koeman_reactie

 

ステファン・デ・フライ

「僕らにとっては間違いなくとても楽しい試合だったよ。全くチャンスを与えなかったからね。強風が大きな要因だったけど、僕らはこの環境で最善の対処をしたと思う。DFラインで難しくなった時はすぐに裏を狙ったりペッレにボールを預けた。彼は優秀なターゲットマンだからね」

 

「僕らはここで長いこと勝っていなかったし、いつも難しい試合になっていた。でも今のAZがベストでないのは分かっていたからね。今日は上手く相手を倒せた」

 

トニー・フィリェナ

「僕らは良いプレーをした。みんな満足してるし喜んでると思うよ。僕自身今日は上手くやれたしチームメイトや監督から褒めて貰って嬉しかったよ。マン・ファン・デ・ヴェーツトライトにも相応しかったと思う。楽しい試合だったし、ゴールというご褒美も付いたしね。でも最も重要なのは3ptsが取れたこと。とても重要な際だったし、勝てて嬉しい。強風でフットボールをするのが難しかったけど、試合の中でだんだん良くなっていった。僕らにとって素晴らしい午後だった」

「ゴールはボールを受けた時にまだちょっと左寄りだったか、シンプルに右へかわしてゴールを狙おうと思ったんだ。僕はピッチで緊張したことはないからね」

 

ルーベン・スハーケン

「今日の僕は何度もボールを失って苦しんだ。僕が度々ワンチャンスで決められるのを監督が知って起用してくれてラッキーだよ。最後のゴールでホッとした。試合前にきっとまたゴールできるって自分自身に語りかけていたんだ」

「この連勝はチームの目標だったし、この流れをウィンターストップまで続けていきたい。今日はほとんどチャンスを与えずに規律あるプレーができた。今日のチーム・パフォーマンスには最高の気分だよ」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20121125

 

グラツィアーノ・ペッレ

アルクマールのサポーターはいつも僕に良くしてくれたし、戻って来れて嬉しい。特別なゲームだったし、特に勝てたからいっそう嬉しい」

「僕のゴールは無かったけど他の選手たちがゴールできた。トニーもルーベンも素晴らしいゴールだったね」

 

ジャン・パウル・ボエチウス

「良い勝利。上位に残るためにも重要な勝ち点」

「たくさん試合に出れて嬉しいけど、これが続くかどうかは分からないね」

「マルセリスに蹴られたけどレッドカードだったかは分からない。激しく蹴られたのは確か」

 

 

強風の中でいきなりネットを揺らされてどうなるかと思いましたが、序盤の右往左往の中でも結局危ないシーンはこれだけ。前半半ばからは主導権を取れてほぼ問題なしの快勝でした。

 

今シーズンずっと懸案だった中盤の構成ですが、どうやら答えが見つかったもよう。17歳にまだまだコンスタントなパフォーマンスを求めるのは酷とはいえ、トニーはスタメンで起用し続けるだけの価値があるタレント。今日は攻守において素晴らしい活躍でした。

 

アルクマールで久しぶりに勝ってウィンターストップまで残り4試合。まだ難しい試合はありますがいよいよ残り全勝が見えてきました。