ヨング・オランイェとの短い旅から再びオランダ代表に戻ったヨルディ・クラーシ。ルーマニアでの試合へ向けて彼のキャラクターを必要としたのは誰でもなくルイ・ファン・ハールだ。
どんな監督でも目に入れても痛くないほど可愛がる選手がいる。フランク・デ・ブールは18歳のクリスティアン・エリクセンをアヤックスのキープレイヤーとまで言って憚らない。ファン・ハールもまたフェイエノールダー ヨルディ・クラーシに魅了されていることは彼を代表に呼び戻したことから明らかだ。
ボンズコーチは21歳のハーレマーをWK予選最初の2試合トルコ戦(2-1)とハンガリー戦(4-1)でスタメン起用。金曜のアンドラ戦(3-0)では招集しなかったが、それもヨング・オランイェのコル・ポットが来夏イスラエルで行われるEK出場を賭けたヨング・スロヴァキアとの重要なPOで彼を起用できるようにするためだった。
ヨング・オランイェとクラーシは木曜日のアウエーゲーム(0-2)で本大会出場を濃厚にした。ほぼ間違いなく月曜にリターンゲーム後にお祝いをすることができるだろう。その夜に人生初のルーマニアへと旅立つクラーシ抜きでも。
「ヨング・オランイェでみんなと席に就いている時にボンズコーチの コル・ポットから僕がオランダ代表に呼ばれたと伝えられたんだ」とクラーシ。「もちろんとても嬉しかったし。ヨング・オランイェは素晴らしいけど、オランダ代表は遙かにずっと素晴らしい」
ファン・ハールはヨング・オランイェの運命を十二分に気に掛けており、決して安易にクラーシを呼び戻したわけではない。ボンズコーチもアンドラ戦であまりにも横パスが多かったのを指摘していた。「クラーシは常に前へボールを運ぶことを考えるフットボール選手なんだ」とファン・ハールは最近このフェイエノールダーについて語っている。
おそらくトルコ戦ではナーヴァスになったことでまだプレーが慎重だったが、ハンガリーでの試合ではフェイエノールトでいつも決定的役目をしているように、指揮者として攻撃のリズムを創り出していた。
クラーシは土曜日に偶然にもナイジェル・デ・ヨングと同時にトレーニング入り。アムステルダマーはこのフェイエノールダーを温かく歓迎した。ルーマニア戦のスタメン争いは間違いなくデ・ヨングが先攻しているが、クラーシに場所を譲らなければならない可能性もある。「自分がスタメンで出るために戻されたのかどうか僕は知らないよ。それは僕よりもボンズコーチに聞いた方が良いんじゃないかな」とクラーシ。