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フレッシュな"ニュー・オランイェ"が初勝利

若く一体感あるオランイェがトルコ相手に攻守でチームとして『新たな』オランイェを印象づけつつ見事な勝利を収めた。若さから来る軽率なプレーで何度かトルコを助けようになったものの、ロビン・ファン・ペルシとルシアーノ・ナルシンのゴールで2-0。

もちろん未熟さはある。しかし何を求める?EKから多くのポジションが入れ替わった。未成熟な守備陣。3人のデビュー組。新しいGK。新しいプレースタイル。しかしボンズコーチ ファン・ハールの指揮するオランイェの姿はすでに十分目に見えていた。そして主に新人たちによる危険な瞬間は何度かあったものの、遂に炎の洗礼をくぐり抜けた。チケットは完売し、半分は情熱的な応援をするトルコ人で埋まったアレナで、オープンで一瞬も退屈することのない試合の末にニュー・オランイェの勝利。

DFラインの若手はほぼ全員が前半の内にミスを犯した。ブルーノ・マルティンス・インディは14分にティム・クルルが手でつかみかけていたボールをヘディングしてあわやOGというところで何とか自らクリア。10分後にはイェトロ・ヴィレムスが足をもつれさせてボールを失ったが、幸いにもArda Turaがフリーでのシュートを外した。ダリル・ヤンマートも不味いプレーをしたが、同僚のヴィレムスがトルコのクロスをクリア。

ただ一人 ヨルディ・クラーシだけは若さ故のミスを犯さなかった。いまやファン・ハールの象徴でもあるオランイェの唯一のコントローラーを任されたクラーシはアレナのピッチの広範囲をカバーして、有益なプレーを見せていた。それはファン・ハールがチームに厳しい規律を科し、ボールを失った際にアグレッシヴな守備を要求していたお陰でもある。特にケヴィン・ストロートマンはボンズコーチを喜ばせるプレーを披露。アルイェン・ロッベンも切り替えが早く、必要に応じて中盤を助けていた。

スナイデルとストロートマンからスピッツのファン・ペルシへとチャンスシーンを作ると、17分にスピッツロッベンを裏に走らせてCKを得る。ファン・ハールによってクラース・ヤン・フンテラールよりこの日優先されたロビン・ファン・ペルシがCKからトルコDF3人の間を縫って見事なヘディング。1-0としたことでオランイェ・ファンよりもトルコ人たちの声が響いていたアレナも、ピッチのチーム同様スタンドのファンも自信を得た。

もちろんGK ティム・クルルにとって何度か危うい瞬間はあった。40分にはGK自身のミスもあったがUmut Bulutがバーを直撃。それでもオランダはまだ数回のチャンスを作り、特に28分にはカウンターからナルシンがロッベンに早くボールを出していれば決定的な場面だった。ケヴィン・ストロートマンもペナルティエリア外から良いシュートを放ったが、DFにブロックされる。

HTにヤンマートに代わってリカルド・ファン・ライン、そして後半開始早々にクラーシに代わってリロイ・フェルが投入されたが、試合のイメージはほとんど変化無く、オープンな試合のまま。58分にはトルコに大チャンスが訪れたが、Hamit Altintopの強烈名シュートをティム・クルルが見事にセーブ。65分にはSercan Sararerのヘディングがわずかにバーの上に。

しかしオランダも何度も見事なポジションプレーからチャンスを作り、そこで重要な存在になっていたのはまたしてもストロートマンだった。64分にはロッベンがチャンスを逃し、オランダは決定機で雑になり始めて残り15分間はハーフチャンスしか作れなくなるが、守備の組織は残って相手にもほとんどチャンスは与えなかった。

ロスタイムでナルシンが抜け出し、見事なタッチでGK Tolga Zenginを破って2-0。残り4分を切り抜けてオランイェは大きな3ptsを得た。

"ニュー・オランイェ"がトルコ相手にフレッシュさと一体感を見せ、結果も残せたのは小さな変革以上の出来事。新人たちの不注意からいくつか不安な瞬間はあったが、システムは機能していた。ファン・ペルシはその価値を証明し、攻撃的FKたちの力強いサポートも得られていた。チームとしての一体感に焦点を当てれば、ボールを失った際のサイドプレイヤーの守備参加-特にロッベンの働き-、そしてボールを失った際のケヴィン・ストロートマンの重要性とフレッシュなヨルディ・クラーシの出現もあった。

オランイェは火曜のハンガリー戦へ向けてBoedapestへ頭を切り換えることができるだろう。すでに2試合を「経験した」選手たちは、これからもオランイェでの自分たちの場所を守り、また勝ち取るために戦い続けるはずだ。戦いは長く続くが、まずはルイ・ファン・ハールのもとでの初勝利。彼はリスクを冒し、自らの首をかけ、そして成功を収めた。これは敬意を受けるに値する。とりあえず次の試合までは。

Statistieken:

Nederland – Turkije 2-0 (1-0).

Scoreverloop: 17. Van Persie 1-0. 90. Narsingh 2-0.

Scheidsrechter: Carlos Velasco Carballo (Spa).

Geel: Kaldirim, Torun.

Opstelling Nederland: Krul; Janmaat (46. Van Rhijn), Heitinga (85. Vlaar), Martins Indi, Willems; Sneijder, Clasie (49. Fer), Strootman; Narsingh, van Persie, Robben.

http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/13650/fris-nieuw-oranje-wint

ルイ・ファン・ハール

「もっと早く差を広げるべきだったが、選手たちはとても喜んでいる。このチームにとってこの勝利は二歩前進だ」

「前半はボールを持った時に不注意だった。本来のレベルに達していない選手が何人かいた。ヤンマートは本来の彼ではなかった。クラーシも私が招集した理由である、前へとフットボールをすることができていなかった。だから彼らを替えた。トルコのCKから二回チャンスを与えていたために、大きな選手を使いたかったためでもある。マルティンス・インディとヴィレムスも本来のレベルでは無かったが、後半はしっかり立ち直った。それはとても良かったと思う」

「我々は常にチームとして組織的なプレーができていた。ほとんどチャンスを与えず、個人のミスと2回のCKだけ。我々の方がトルコよりチャンスが多かった。特に彼らがリスクを冒さなければならなかった後半は。我々はフィニッシュが良くなかったが、当面重要なのは一体感。いくつかスーパープレーも見れたし、交代選手もみんな良くやってくれた。もちろん素晴らしいゴールもあった」

「全てのラインで簡潔なプレーをするのはできていた。ただハイティンハのような選手にとっては難しい現状だろう。今の彼にはマルティンス・インディ、ヴィレムス、ヤンマートにあるスピードが無いからね。それはイメージと動きで埋め合わせるんだ。彼にはそれだけのテクニックも戦術眼もあるし、実際やれていた。だからハイティンハは良い試合をしたと思う」

ステケレンブルフを選んだのはイタリアでの1年間とEKでのプレーでの判断だった。ただベルギー戦だけで私から見て許せないミスがあった。だから彼を2番目にしたんだ。クルルは良くやったと思う。非常に落ち着いて見えた。普通に行けば火曜のハンガリーでも彼がプレーする」

「私の前任時には年長のガードマンに頼っていたが、それは決して私にとって上手い事ではなかった。若い選手たちも使えなかったからね。今回はそれをしっかり考えている。この若い選手たちにとって今日の勝利はもちろん素晴らしいこと。最初の試合をしっかりかみ砕いていけば、次の試合からは良くなっていく一方だ」

2点目の直後に駆け寄ったマルティンス・インディと一緒に尻餅をついたシーンについて

「最も体重のある選手の一人であるマルティンス・インディが向かってくるのが見えて、持ち上げられたらカッコ良いと思ったんだよ。まだお尻が痛いが、土曜に起きた時には悪くなくなってるのを願っている。ハンガリー行きへのリスク?デニー・ブリントがいれば何の問題も無いだろ」

http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/13653/van-gaal-twee-stappen-vooruit

ブルーノ・マルティンス・インディ

「僕はちょっとだけ重かったかな。まぁ、僕は嬉しかったし、喜びを表現したかったんだ」

前半のミスについて

「ティムの声は全く聞こえなかった。確かにミスだけど、本当に何も聞こえなかったんだよ。まぁ僕はあの時もうジャンプしていたからね。スタンドのサポーターの声がちょっとうるさかったかな」

「緊張感があったのは確か。自分自身実感している。僕にとってのWkはもう始まったんだ。だから試合が無事に終わって本当にホットしているよ。後半はもうそれほど緊張せずにやれた。僕らのクオリティは前へ向かってプレーする事。それはしっかりやれたと思う」

http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/13654/martins-indi-wk-al-begonnen

ヴェスリー・スナイデル

「ちょっとドタバタしたスタートだったけれど、僕らは意志の強さを示した。後半で判断すれば勝利は相応しい結果」

「前半は組み立てが悪かった。短いパスでも繋げられず、それは僕もだ。でも若いチーム。ミスは起こるもの。トルコにそれを罰せられることがなかったのはラッキーだった。後半の守備陣は賞讃する他ない。メンタリティの勝利だ」

http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/13651/sneijder-op-mentaliteit-gewonnen

ティム・クルル

「何度か子供っぽいミスはあったけれど、全体としては満足している。マルティンス・インディとのシーンでは、彼が僕の手からボールをヘディングしたんだ。僕は本当に'los'と叫んだんだよ。でも時々とっさに英語が出てしまう時はあるからね」

「火曜にヨリトスマから『おめでとう』と言われて、何が?と聞いたら『君が第1GKだ』と言われたんだ。もちろんとても嬉しかったよ。誰にも言えなかったけど、もちろんガールフレンドと父親には伝えて、二人ともとても喜んでくれた。臨んでたことだし、』夢が叶った。イングランドで7年間プレーし続けて、オランダ代表の第1GKはずっと僕の目標だったんだ。24歳でこうしれなれたのは僕のスケジュールよりもずっと早い」

ステケレンブルフもフォルムももちろんファンタスティックなGK。この座を守り続けるのは簡単じゃない。ハンガリー戦は普通に行けばまた僕が出るはずだから、そこでしっかりやらないといけない。今は第1GKの座を守り続けたい」

http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/13658/krul-nu-eerste-keeper-blijven

ドタバタしつつとりあえず3ptsでスタート。まぁミスさえしなければ早々失点はしないという感じで、ミスをしつつ失点が避けられた出だしは運がありました。スーパー・スピッツ?と評判のファン・ペルシもこの試合はチームにフィットできることを証明。まぁこれが続くと良いですが。

新人組についてはヤンマートクラーシフェイエノールトでの彼らではなく(4割6割くらいか)、ヴィレムスはいつもあんな感じ。ヴィレムスは現状ブルーノを移すくらいしか特に代わりがいないので使い続けるしかないでしょうが、中盤は競争が激しいのでクラーシは一歩後退か。ブルーノはまぁ良かったんじゃないでしょうかね。当分スタメンは確保。ファン・ラインは特に問題なくやってたので、現状右バックは2歩くらいリードか。フェルは若干大味なものの、クラブでの好調を代表でも維持してた印象。

それにしてもいろいろ緊張感があったのは当然として、予選初戦のホームであの雰囲気になるアレナはどうなんでしょうね。困ったもんです。

クルルは優秀なGKなのは今さら特に言うまでもなく、ストロートマンは本来のコントローラーとしても攻撃的MFとしても大きな価値があることを証明。

ボールを失った時の守備戦術は形になってきましたが、ここまで2試合で前の方はスピッツ入れ替えだけでほとんどいじってないので、攻撃面でこれからどういう選択肢が出てくるのか・・・。