オランダ代表はEKへ向けての最後のテストマッチを土曜夜に行い、北アルランドに大勝。ロビン・ファン・ペルシをスピッツに置いた攻撃陣は何度も楽しませる攻撃を見せ、イブラヒム・アフェライとロビン・ファン・ペルシが共に2得点、計6-0で勝利した。
ほぼ完売のアムステルダム・アレナで試合開始直後から北アイルランドのゴールに向けてプレッシャーをかけ続けたオランイェ。ボンズコーチ ベルト・ファン・マルワイクはまだ負傷中のヨリス・マタイセンのポジションにフェイエノールトのキャプテン ロン・フラール置くと、フラールは後半アフェライの蹴ったCKから代表初ゴール。彼にとっては特別な夜になっただろう。フラールの左脇にはイェトロ・ヴィレムスが入った。
オランダ代表のこの試合最初のゴールもCKから。ウェズリー・スナイデルがマルク・ファン・ボメルにショートCKを蹴り出すと、戻って来たボールをスナイデルがすぐさまクロス。ゴール前ファーポストで待ち受けていたロビン・ファン・ペルシがヘディングで先制点をもたらし、これがフットボール・アーフォントの幕開けとなった。
4分後にはスナイデルがFKでGK Lee Campを破ると、30分前にペナルティ・エリア内のハンドでPKを獲得。ファン・ペルシが完璧なキックでこれを決め、HT前にはイブラヒム・アフェライがファン・ペルシとの連携からゴール。
後半に入ってもファン・ペルシ、スナイデル、ロッベン、アフェライの攻撃的カルテットはスムーズな連携と時に煌めく攻撃を見せる。後半に入って6分にはアフェライが再びロビン・ファン・ペルシとの連携から見事なゴール。
60分前にファン・ペルシに代わってクラース・ヤン・フンテラールが投入されるとアムステルダム・アレナの観客から大きな拍手。オランイェのレヒューンは先日ボンズコーチからEKでのスタメンは無いだろうと通告されたこのスピッツを温かく励ました。
終盤にはスロヴァキア戦同様途中投入されたラファエル・ファン・デル・ファールトがバー直撃も、月曜にポーランドへ向けて出発するオランダ代表の気分を害する要因は一つもない。
Statistieken:
Nederland-Noord-Ierland 6-0 (4-0).
Scoreverloop: 11. Van Persie 1-0, 15. Sneijder 2-0, 28. Van Persie (pen.) 3-0, 37. Afellay 4-0, 51. Afellay 5-0, 77. Vlaar 6-0.
Scheidsrechter: Schörgenhofer (Oostenrijk).
Gele kaart: Duff, Hodson (Noord-Ierland).
Opstelling Nederland: Stekelenburg, Van der Wiel, Heitinga, Vlaar, Willems (77. Schaars), Van Bommel (56. Van der Vaart), De Jong, Robben (80. Narsingh), Sneijder (69. Kuyt), Afellay, Van Persie (56. Huntelaar).
Niet gebruikte spelers: Bouma, Vorm, Strootman, L. de Jong, Boulahrouz, Krul.
ベルト・ファン・マルワイク
「求めていたことは全て上手く行った。しかし6-0というスコアにそれほど意味はないよ。確かに我々が見せたフットボールの仕方には良い気分。ローテンポな相手に規律を持ったプレーができていたし、良い攻撃で綺麗なゴールを決めた。まだ時々ミスはあったし、もう2.3点決める事もできたがね。これで有頂天になってはならないが、EKへ向けて自信にはなる」
「我々は2年前のEKよりも今の方が強いと思う。私は本当にそう考えている。ベンチの誰を入れてもチームとして弱くなることはない。逆にチームがより強くなる選手もベンチには数人いる」
EKでファン・デル・ファールトを攻撃的MFとして途中投入する可能性について
「チームをより攻撃的にしたい時にはそれが一つのオプションなのは確か」
ヴィレムスについて
「数回あったミスはよくチェックしなければいけない。イェトロはスピードもパワーもあり成長も早いが、彼を思い切ってデンマーク戦で使うかどうかは決断が必要」
フラールについて
「彼のプレーはベンチで落ち着いて見ていられたよ。大きく、強く、この2年間でしっかり成長した」
マルク・ファン・ボメル
「我々が素晴らしいフットボールができることを見せられた。しかし相手がどういうチームだったかということは忘れてはならない」
「失ったバールを何度も素早く取り返せたことが素早い攻撃に繋がった」
「ここ最近の批判にはとても残念。我々はまず自分たちに対して批判的姿勢だけれど、みんな別々のリーグから集まってオランダ代表としてまとまるには多少時間がかかるもの。それにバイエルン戦もブルガリア戦もまだ全員揃ってはいなかった」
「オランダはいつも本命にあげられる。我々自身もそう思っているし、他の国でも我々は本命に見られているはず。だからベーカーを勝ち取ることを目指して行くつもりだ」
ウェズリー・スナイデル
「クラース・ヤンがピッチに入った時はもう5-0で残り30分。みんな怪我はしたくないし、あまり前へ出なくなってしまった。情熱があってプレーしたかった彼にとっては残念な事。でもポーランドとウクライナで僕らが23人全員必要なのは変わらないよ」
ロン・フラール
「EKフィナーレでゴールを決めてもゴールパフォーマンスは変わらないよ。純粋に喜びを表現するだけ。僕はそんなにゴールを決めないし、オランイェでもそうだったから、とても嬉しい」
「水曜のスロヴァキア戦では途中出場で上手くやれたし、ボンズコーチからもこのポジションは自分でつかみとったものと言われている。一生懸命やってきたのが報われたのはとても嬉しいけど、ヨリスが早くフィットすることを願っている。全員が必要だからね」
いろいろありましたが最後の締めで期待通りチームとして形になって大勝。本大会でこういう相手には恵まれないでしょうが、ほぼ全員が良いフォームで臨める状態になったのは今シーズンずっと心配だったのを考えれば嬉しいものです。うるさかった人たちもようやくチームを認めて良いフィーリングでいよいよEKへ。
スタメンはほぼ固まり、攻撃陣4人にファン・ボメルも加わって見事な連携を見せてくれました。あとはマタイセンが間に合うかどうかと、左バックだけ。もう思い切ってヴィレムスで良いんじゃないかなぁと・・・。大会中の入れ替わりもあるかもですが。