あり得ない事が起きてしまった。EK初戦での痛い敗戦。何度も見事なフットボールを見せて10回以上素晴らしいチャンスを作ったオランイェだが、非常に効率的だったデンマークに0-1で敗れた。
オランダはちょっとした幸運を祈るのを忘れたのか、試合前にミラクル･ドクターのもとに行き損ねたのだろうkぁ。それともいつも試合前にチームをもリアが得るサウンドボックスが壊れたのだろうか。もしかしたらウェズレイ･スナイデルがiPodをホテルに忘れたのかもしれない。
特にロビン･ファン･ペルシはフィニッシュに全く運がなく、フットボールは素晴らしくとも、ゴールまでのシャープさに欠けていた。アルイェン･ロッベンも前後半共に良いチャンスを数回逃し、前後半とも同じシナリオが演じられているかのように思える展開。スタートは力強く、コントロールし、多くのチャンスを作ったオランイェだがゴールは奪えず。その後、前後半共にデンマークにスペースを与えて危険なシーンを作られていた。
前半24分にデンマークが先制。Michael Krohn-Dehliが素晴らしいアクションからゴールを決め、対応したジョン･ハイティンハは完全に裏をかかれた。その後オランイェは交代し、不安がチーム内に広がってしまう。そこからの10分間でオランダが作ったチャンスは1回だけ。それも幸運によるものだった。デンマークのGK Andersenの蹴ったボールをロッベンがカット。ロビン･ファン･ペルシに出さずに自らシュートを選択したが、ポストを直撃した。
2分後にはアフェライが見事なアクションからシュート。しかし再び同点にする最大のチャンスがファン･ペルシに。HT2分前にスナイデルから大きなチャンスを得たが、ファーストタッチをミス。オランイェのスピッツは自分を証明することはできず、オランイェはビハインドを負ってHTに入った。
後半は前半以上に激しさを増し、最初の5分間で4つのチャンス。だがゴールは生まれる気配さえなく、まずはシュートを枠内に蹴ることから始めるのが第一だっただろう。ファンm･ボメルの火を噴くようなシュートもGK Andersenに見事に弾かれた。
ファン･ペルシに2回の得点チャンスも、1回目は芝に足を取られて空振り、2回目はAndersenにセーブされる。さらに2回のチャンスを逃した後に、ファン･マルワイクは58分にフンテラール、ファン･デル･ファールト、カイトをベンチから出してアップを始めさせた。
74分にフンテラールはアフェライに替わり、スナイデルが左サイドへ。ラファエル･ファン･デル･ファールトもナイジェル･デ･ヨングに替わってピッチへ。ファン･ペルシが10番でプレーするシステムに。
フンテラールは投入後2分でスナイデルの至高のパスから決定機を得たが、彼もデンマークGKを超えられず。その後オランダは再び雑になり、デンマークを本当には脅かすことはなかった。
オランイェは終盤ハンドでのPKを主張したが、主審 Skominaがペナルティ･スポットを指さすことは拒否。0-1のまま試合は終わり、オランダ代表にはドイツとポルトガル相手に良い結果を出すという難しいタスクが待ち受けている。
Statistieken:
Nederland – Denemarken 0-1 (0-1)
Scoreverloop: 24. Krohn-Dehli 0-1.
Geel: Van Bommel (Nederland), Poulsen, Kvist (Denemarken).
Opstelling Nederland: Stekelenburg, Van der Wiel (85. Kuyt), Heitinga, Vlaar, Willems; Van Bommel, De Jong (74. Van der Vaart); Robben, Sneijder, Afellay (74. Huntelaar); Van Persie.
Opstelling Denemarken: Andersen, Jacobsen, Kjaer, Agger, Simon Poulsen; Kvist, Zimling, Rommedahl (84. Mikkelsen), Eriksen (74. Schöne), Krohn-Dehli; Bendtner.
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/12752/valse-start-voor-oranje
ベルト･ファン･マルワイク
「ゴールが決まるまでデンマークはピッチにいなかった。だが、このレベルの大会ではあれだけチャンスがあったら試合を決めないといけない。終盤には我々には1000%PKのシーンもあった」
「ロビンはしっかりとプレーしていた。決められなかったのは彼だけではなく、それは多くの選手たちに言えること」
「ドイツ戦は勝たなければならないし、勝つことはできる。我々は良いフットボールができているし、彼らもここまで負けているからね。まだ諦めるつもりはないよ」
マルク･ファン･ボメル
「言葉にならない。負けたのは奇妙な結果だ。これが不運によるものかどうか私には分からないが、我々はあれだけチャンスを作り、相手には1回与えただけ。それもコーナーからのボールだ。彼らが危ないシーンを作っていたのはあれだけだった。奇妙な敗戦だよ」
「これはロビン1人の責任ではない。我々は3，4，5人がチャンスを逃した」
「この3ptsは非常に重要だった。悪いプレーでも勝った方が良かった」
イブラヒム･アフェライ
「あれだけ多くのチャンスを作ったのだから、これは大きな打撃。少なくとも2点は決めるべきだった。でもあれだけチャンスを作ったのは事実だし、それは良いプレーをしていたということ。それが唯一ポジティヴなことだ。それを支えにしないと」
「ドイツはフットボールをしようとするけど、より良い対戦相手でもある。もう生きるか死ぬかだ」
ウェズリー･スナイデル
「残念だよ。何度か良いプレーはあった。僕らの方が良かったし、もちろんフィニッシュを決めるべきだった。あれだけチャンスを逃した理由を説明できるかって？いや、でも誰にもできないだろう。ボールが入りたくなかったのかもね。シャープさがちょっと欠けていたかな。スピッツたちはゴールを狙っていたし、彼らはそうであるべき。僕は後ろから彼らにボールを送っていたし、彼らはそれを決めないと」
「ここからまた立ち上がらないといけない。そうすれば絶対にチャンスは作れる。デンマーク相手ほど多くは無いだろうから、シャープでいないと。EKはまだ始まったばかりだし、まだ何も手にしていない。いや、僕は違った誕生日になることを想像していた」
アルイェン･ロッベン
「チャンスを決められなかったのは自分たちを責めるべき。どうしてこうなったか？シャープさ？集中力？不運？僕には分からない。これは1人や2人の責任でもない」
「彼らもベットで『どうして勝てたんだろう』と不思議に思うだろう。これは恥ではないけれど、失望であり奇蹟的なこと。拘ることはない。悪い映画を観てしまったようなものだ」
「ドイツに勝てるとまだ信じているかって？そりゃもちろんだよ。僕らのEKはまだ終わっちゃいない。デンマーク相手には何度も良いプレーがあった。ほとんどチャンスは与えなかったし、ポジティヴでいないと」
大事な大事な初戦でありがちな負け方。ファン･ペルシのフィニッシュはファン･ハルストが「これがプレミアリーグのトップスコアラー･･･」と絶句するほど悲劇的でしたね。どんなに良い連携ができてもゴールを決められないと勝てないのでフンテラール待望論はさらに高まるわけで、ドイツ戦でどうなるか。
試合の流れとしては、出だし攻めていた時は良かったけれど、ワンチャンスで決められた後はゴールを取ろうとばかり気が急いて守備に戻らない攻撃陣と、それによって裸になって不安になった守備陣とでチームがバラバラに。まぁよくあるパターン。1点がどうしても必要な時のオプションだったんでしょうが、終盤フンテラールとファン･デル･ファールトを入れたどう見ても無理がある布陣になり、結局スナイデルが左サイドから蹴り込むだけでファン･デル･ファールトを入れた中盤が無駄に。いくらvdヴィールが悲劇的でロッベンがクロス上げないから右サイドのクロッサーにカイトが必要だからといって、クライフが提案していた右SBに入れるのもどうかと思いましたが･･･。フンテラールと共にナルシン待望論が出るのもわかります。
失点シーンはハイティンハの「ピエロかおまえは」という失笑ものの対応ミスですが、そこからはポウルセンとヤコブセンという両SBに何度となくフリーでクロス上げられていたのでサイドの守備は崩壊状態でした。ファン･デル･ヴィールは悲劇的な出来で、あんなのが10milとかで売れるなら020はぼろい商売ですねぇ。ヴィレムスもまぁ予想以上でも以下でも無く、良いモノを見せながらミスもあるという出来。DF陣ではフラールだけが特にミス無くなんとかやってましたが、周りがアレではナーヴァスになるのも致し方なし。足元上手いタイプでは無いのでコントローラーがデ･ヨングとファン･ボメルだし、ボール持った時になかなか落ち着けなかったですね。
大きな問題は2年前に続いて今回もコンディション調整に失敗している気がもの凄くします。南アフリカではスナイデルが決めまくってくれたので勝ち上がれましたが、今回は良いラストパスを提供する一方でミスも多く、そこまでは期待できそうはない感じ。ロッベンがエゴイストなのは常識なので、攻撃面では特に今さら言うことはないですね。決められないことだけが悪かった。まぁ守備には戻ってくれないと困ります。
ドイツとポルトガル相手に最低4pts必要ですが、スピッツ、SB、左CB、もしかしたらコントローラーも1枚も替えることがあるかどうか。いまさらドラスティックな変化してもしょうがないでしょうが、何かしらの変化は必要。おそらくマタイセンは戻るとして、やはりスピッツをどうするのか。シンプルにフンテラールでやってくれた方がいろいろわかりやすいんですけどね。自分たちのフットボールができている時間帯は決して悪くないので、自信を持ってドイツ戦に臨めると良いですが･･･難しいかな。
