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オランイェ、帰国へ

日曜夜のポルトガル戦を最後にオランイェは荷物をまとめることとなった。前回WKでフィナーレまで勝ち進んだチームはEK グループステージ最終戦、Charkovでポルトガルに2-1で敗れ、1ptの勝ち点も得られずに帰国の途に就く。

後半開始と共にオランイェサポーターの大音量のHet Wilhelmusが歌われ、希望に溢れた、運命を導く呪文のように鳴り響いたが、残念ながら運命はオランイェに味方せず。今回のEKでオランダ国歌が響くのはこれで最後となってしまった。しかしこれは不運だけの問題では無い。最終戦もオランイェは実際全ての面において力不足だった。

スタートはまだ良かった。最初の15分はオランイェが優勢に立ち、今大会初スタメンのファン・デル・ファールトが12分に左足で見事な弧を描くシュートをRui Patrícioが守るゴール隅に決めて1-0。オランイェファンと共にゴールを祝い、大きな解放感に包まれた。オランイェが今大会先制したのは初めてだったからだ。

しかしスタートの良い出足が続かない。すぐさまポルトガルが主導権を取り返し、15分過ぎにはCristiano Ronaldoがロン・フラールをかわしてシュートもポスト外側を直撃。20分台にはポルトガルがチャンスを作り続け、オランイェには多少の運とステケレンブルフの好セーブもあったが、遂に1-1にされたのも必然だった。

今大会初戦に24分でゴールを許したオランイェ。この日がゴールを許したのは28分だった。イェトロ・ヴィレムスがPereiraにボールを奪われると、スルーパスにフリーで走り込んだRonaldoがステケレンブルフを破って1-1。

またしても自ら苦境に陥ったオランイェはほとんどチャンスを作れなくなり、緊張感に縛られて大きなスペースを空けてしまい、ほとんど全員が守備に回らなければならない結果に。ポルトガルのCKの際にはファン・マルワイクはアルイェン・ロッベンも呼び戻し、ロッベンボンズコーチに向けて失望感を露わにしていた。

HTまでポルトガルが勝負を決めなかったのはオランイェにとってまだ幸運だっただろう。ヴィレムスとファン・デル・ヴィールはなんどもロナウドとナニによって突破され、ピッチはポルトガルの遊び場と化していた。ではオランイェは?フンテラールが試合に入っておらず、ファン・ペルシはサポートされるべきファン・デル・ファールトとデ・ヨングから距離が遠く離れ、スナイデルは左サイドでプレーしにくそうだった。

後半に入るとロッベンが左サイド、スナイデルがセンター、ファン・ペルシが右サイドに。だがすぐさまポルトガルが二つのチャンスを作る。Ronaldoのシュートは弾かれ、Moutinhoのフリーでのシュートは枠を逸れた。オランイェもCKからロッベンの見事なアクションにフラールがヘディングシュートを狙ったが、バーの上に。

アフェライの投入でより攻撃的になったオランイェ。攻撃的にプレーせざるを得なかったオランイェ。しかしこれにより大きなスペースを与えることになり、DF陣が野ざらしに。ステケレンブルフが最後の壁として立ちはだかったお陰でポルトガルは2回のチャンスを逃したが、72分にその時が来た。Cristiano Ronaldoが見事な動きでグレゴリー・ファン・デル・ヴィールを餌食にして2-1とするシュートを決める。

オランダはファン・デル・ファールトがこの夜2回目の美しいシュートを放つが、今回は反対側のポスト直撃。ポルトガル攻撃陣のシャープさの不足によって2-1のまま時間が経過。この夜のオランダのスピッツ フンテラールが86分に自身初チャンスを得たが、シュートは枠を外れた。

オランダはこの敗退で多くの代表選手がチームから引退すると予想される。しかしこのEKの悲劇はオランダにとってより多くのものを意味している。タレント集団と呼ばれていたグループの仮面が剥がされたいうことだ。南アフリカで形成され、それを継続したチームはこのEKではほとんど形にならないまま終わってしまった。オランイェのフィットネスもファン・マルワイクの望むプレーを行うには不十分過ぎた。ボンズコーチが残るかどうかも、今や疑問符が付く。

Statistieken:

Portugal - Nederland 2-1 (1-1).

Scoreverloop: 11. Van der Vaart 0-1, 28. Ronaldo 1-1, 74. Ronaldo 2-1.

Geel: Pereira (Portugal), Willems, Van Persie (Nederland).

Opstelling Nederland: Stekelenburg, Van der Wiel, Vlaar, Mathijsen, Willems (67. Afellay), De Jong, Van der Vaart, Robben, Van Persie, Sneijder, Huntelaar.

http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/12904/oranje-kan-naar-huis

ベルト・ファン・マルワイク

「今大会が失望の結果に終わったのは否定できない。3試合ともスタートは良かったんだ。今日も同じで1-0にできたところまでは理想のシナリオだった。しかしそれを持続しなければならなかったのに、あまりも簡単にゴールを許し、自分たちのチャンスを決めるだけのフォームもできていなかった」

「初戦の負けはとても大きかった。あそこからチーム内に確信の無さが広まってしまった。均等でフィットしたグループでも、一旦そうなれば雰囲気を改善するのは難しい」

「2年前のパフォーマンスからさらに向上させるのが難しいのは分かっていた。しかし我々はこのグループでもう一度なんとかやってみたかったんだ。しかしそれには最初の試合に勝たなければいけなかった」

自身の去就について

「試合の直後にそれについて話すつもりはない。3敗したのだから我々が失敗したのは事実」

ラファエル・ファン・デル・ファールト

「このEK、僕らは十分じゃなかった。3敗したのだから悪かったということ。終わってからタラレバは言えるけど、単純にもっと良いプレーをしなければいけなかった」

「僕らは鏡を見つめる必要がある。全てのファンにとって大きな悲しみ。自信も失われてしまった。僕らはいまここから0からのスタート」

最悪と言っていいコンディションが数日で劇的に良くなるわけはないので、出だしはフットボールできるけれど20分ほどでまた落ちるんだろうなぁと思っていたらその通りでした。同点にされたシーンはヴィレムスがボールを取られて、左サイドでボールを持たれ、中央で相手の9番とCB2人がラインを駆け引き。中央でフリーだったロナウドフラールの背後に走り込みつつスルーパスを受けてフィニッシュ。ロナウドが走り込んだ時点でDFはみんな1対1になってるので対応は難しかったシーン。フラールはそんなに悪くないというか、ロナウドみたいな化け物相手に頑張ってました。マタイセンもドイツ戦から一転して堅固さを取り戻し、CBコンビは安定していた印象。

前半はフンテラールがいるのにロッベン右、スナイデル左ということで、押し込んでSBが上がってクロス、という形を想定してたはずですが、予想通りプレーの質が落ちてからは当然押し込むところまで行けずにgdgdに。あれだけボールロストが多いとどうしようもないですね。後半2列目の配置を変えるもロッベン、vペルシ、ついでにアフェライも決定的なクロスは入れられず。フンテラールはまぁ確かにチャンスボールは一つも貰えなかったですが、それにしても消えすぎ。2敗後のスタメンでメンタル的に1回完全に切れてしまっていたか。やっと回ってきたチャンスを、「今さら・・・」という感じでフイにしてしまうのも彼らしいと言えばそうかもしれませんが・・・。残念。

敗退の要因はいくつかあるというか、ありすぎて切りがないというか、まぁその内まとめます。ファン・マルワイク体制でオランイェ史上最高と言っていい素晴らしい4年間でしたが、最後は残念な形で一時代の終わり。ベルタスが残るかどうかまだ何とも言えませんが、とりあえずお疲れさまでした、と。次はブラジルでのWKに向けて世代交代していくことになるので、またいろいろ楽しみにしましょう。