フース･ヒディンクのもとでのオランイェのパフォーマンスはまだ良くならず。水曜夜のアムステルダム･アレナで行われたメキシコとの練習試合は2-3の敗戦で終わり、これで5試合ですでに4敗目となった。
ボンズコーチ ヒディンクはスタメンにいくつかのサプライズ･ネームを並べた。ゴールバーの下ではティム･クルルがチャンスを漏らし、DF陣はファン･ライン－フラール－フェルトマン－ヴィレムスの布陣。中盤ではイブラヒム･アフェライがスタメンに入った。オランイェの問題の一つはこの数試合コンスタントに早い時間で失点していることであり、それは変えなければならないとヒディンクも先日の会見で語っていたが、メキシコ戦でも変わる事はなかった。開始8分でスペースを得たCarlos Velaのシュートにクルルにはノーチャンスで0-1. オランイェにとっては失望が続き、さらに自信を失う苦しい時間帯だった。
もう一つの失望はロン･フラールの脱落。このDFはWK後から怪我に苦しんで再びオランイェに戻ったばかりだったが、開始25分でステファン･デ･フライに代わらざるを得なかった。
しかし前半が進むにつれてオランダは試合を自分たちの方に引き寄せていく。より支配的になり、必要なチャンスも作り始め、あとは同点ゴールを待つだけだったが、デパイ、ロッベン、スナイデルがGK Ochoaを破る事ができず。最大のチャンスはスピッツ クラース･ヤン･フンテラールにあったが、1mの距離から決めることができず、自分を信じれていないように思えた。
同点に追いつこうという姿勢を後半も見せたオランダ。その結果。代表110キャップ目のヴェスリー･スナイデルの素晴らしいゴールが生まれた。しかし一方で不安定な守備がオランイェにとって致命的に。ティム･クルルが1度が素晴らしいセーブを見せて、Hernandezが1-2とするのを阻んだが、それから間もなくこのNewcastle Unitedの守護神はまたしてもVelaにシュートを決められた。
試合はオフサイドを免れたHernandezがクルルを破って1-3としたことで決着したように思われたが、デーリー･ブリントが強烈なシュートで2-3と緊張感を取り戻す。プロメス、ワィナルドゥム、フェルを投入して同点ゴールを狙ったオランイェ。だが結局またしても敗戦を避けることはできなかった。チャンスは十分にあったため、WKの3位には今回もフィニッシュ･ワークの力が欠けていた結果に。ワィナルドゥムのヘディング、プロメスの至近距離からのシュートもオランイェを救うことはできなかった。
再び破れたことでヒディンクのもとでのオランダ代表のバランスは悲劇的なフォームになり始めている。次の日曜には18.00からラトヴィアとのEK予選。次もまたアムステルダム･アレナで行われる。
Statistieken
Nederland-Mexico 2-3
Scoreverloop: 8. Vela 0-1, 48. Sneijder 1-1, 61. Vela 1-2, 68. Hernandez 1-3, 73. Blind 2-3.
Gele kaart: De Vrij
Opstelling Nederland: Krul, Van Rhijn, Vlaar (24. De Vrij), Veltman, Willems, Blind, Sneijder (81. Fer), Afellay (66. Wijnaldum), Depay (60. Promes), Huntelaar, Robben.
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/19116/oranje-verliest-ook-van-mexico-2-3?type=actueel
フース･ヒディンク
「我々には上級のCBに余分がいない。フラールの離脱で苦しんだ。3失点は致命的だが、特に1失点目はサイドでの計算違いから、全員の距離が離れてしまい、相手を簡単に走らせることになった。ミスがいくつも続いた。ヴィレムスのあのミスは代表レベルでは許されない。ああいうことはあってはならないと彼はすぐに学ぶ必要がある」
「代表戦としては我々はかなり多くのチャンスを作った。攻撃面ではかなりの力を示したが、決定力が十分ではなかった。もっと決められたはず」
「フラールの状態は良くは見えない」
アルイェン･ロッベン
「僕らはお互いを責め合わうべきじゃないけど、あまりに簡単にゴールを許してしまっている。確実性と安定性が無い。そこに脆さがあるのは明らかだ。でももう一方で前戦でも僕らはもっとチャンスを決めなければいけない」
クラース･ヤン･フンテラール
「ファン･ペルシとの連携は問題無い。それは確か。ラトヴィア戦は僕らにとって非常に重要な試合だ。何としてでも勝たないといけない。僕らはどちらも良いフットボールができるし、絶対に上手くいくはず」
ジョエル･フェルトマン
「組み立ては上手くいっていたと思うけど、守備面はあまり良くなかった。どこが悪かったかはしっかり見返さないといけないけど、2スピッツの一人は常にボールを持ち、もう一人は裏に行っていていたことで、要求されたコミュニケーションが今日はベストではなかった」
「エールディヴィジでは防げないレベルのことが代表戦ではあるけど、僕らはそれにも適応しないといけない。ああいう瞬間にもっとスマートに対応しないといけなかった。それは今回も学んだこと」
「オランイェがすぐに立ち直るのを期待しているよ。本大会に出るべきチームだからね。もちろん彼らにとっては失望の結果だろう。僕らにとってはこれはリベンジじゃないし、WKとは別の試合。僕らは普通に勝ちたかったし、今日はその姿勢がチームからしっかり出ていた」
練習試合としては良いプレーとミスでゴールチャンスのたくさんある面白い試合でした。まぁ普通にやれば普通に負けるレベルの相手に結構頑張ってたんじゃないでしょうか。ヴィレムスのミスはいつも通りとしか言いようがないですが、終盤は良くなっていったのでヒディンクが今後もう一度チャンスを与える機会がいろんな意味であるかどうかが見物です。
ボールを持ってる時も持っていない時もとにかく連携が取れていないのがまず問題なんでしょうが、個々としてはこの数試合よりなぜか良くなっていたのでベストとは言えないものの多少ベターな雰囲気に。ヒディンクがプレッシャーをかけた発言の中でまぁお疲れ様ですという感じです。相変わらずアフェライとスナイデルは機能していないので、ラトヴィア戦はさすがにワィナルドゥムがスタメンに入ると思いますが、まぁそれよりもファン･ペルシとフンテラールの同時起用がどうなるか･･･
で、クラーシは日曜は出るんですかねぇ。
