オランダ代表はEKへ向けて準備期間、最初の国際親善試合を行ったが、アムステルダム･アレナでブルガリア相手に1-2で驚きの敗戦。ブルガリアの守備を破れたのは前半唯一ロビン･ファン･ペルシだけ。ほとんどチャンスを与えていなかったブルガリアが試合終了直前に途中出場 Micanskiがヘディングでティム･クルルの守るゴールネットを揺らしてオランイェにとっては手痛い決勝点となった。
蒸し暑いアムステルダム･アレナでの先制点はスナイデルとファン･ペルシの連携によるもの。その瞬間スピッツ･ポジションに動いていたファン･ペルシにスナイデルが度々試みていたラストパスにようやく成功。ファン･ペルシがゴールキーパー Kolevを見事に破った。
ポーラントとウクライナへのEKへ向けてテストマッチ3試合のうちの1試合はオランイェにとって難しい展開。土曜夜の試合は相手を苦しめるにはあまりものテンポが遅すぎ、ファン･マルワイクがフンテラールの後ろにファン･ペルシ、スナイデル、ファン･デル･ファールトを並べたことで、前線の選手たちもベストの組織を見出すために慣れなければならないように感じられた。オランイェが本当に危険なシーンを作り出すことはほとんどなく、26分にファン･ペルシがゴールに迫り、38分にスナイデルが放ったシュートも決まらず。ブルガリア･サイドではBozhinovのFKがクロスバー直撃であわやというシーン。
左バックのポジションに入ったのはこの試合がデビューのイェトロ･ヴィレムス。PSVの若手は18歳と58日で1982年のジェラルド･ファネンブルフ以来の最年少デビュー記録となった。このロッテルダマーは前半不慣れな面を見せたが、後半は自らの謙虚さを振り捨てたプレー。この試合前にWKセレクションも決めていたことで土曜はヴィレムスのまだ短いキャリアにとって最高の1日にだった。後半途中にEKでは左バックに集中することを決めたスタイン･スハールスと交代。
オランイェの守備陣は試合開始6分にヨリス･マタイセンが負傷退場、2008年のEK以来4年ぶりの出場となるヴィルフレッド･バウマに代わったことで長時間いつもとは違う組織でプレーしていた。後半にラファエル･ファン･デル･ファールトが相手のクロスをペナルティ･エリア内で手に当ててしまう不運なハンド。PKをIvelin Popovが決めて同点とした。
後半途中にアルイェン･ロッベンがウォーミング･アップを始めると、先週ミュンヘンで自身のクラブサポーターからブーイングを受けた彼に対し、アムステルダム･アレナのファンは温かく熱狂的な拍手。残り10分でクラース･ヤン･フンテラールに代わってバイエルンのスター選手が入るとスタジアム全体が最高潮に。だがその刺激も残り数分での予想外の敗戦を避けることはできなかった。
Statistieken:
Nederland - Bulgarije 1-2 (1-0).
Scoreverloop: 45. Van Persie 1-0, 48. Popov 1-1, 90. Micanski 1-2.
Scheidsrechter: Vitienes (Spanje)
Gele kaart: Heitinga, Van der Vaart, Kuyt (Nederland), Boduro, Dyakov (Bulgarije).
Nederland: Krul, Van der Wiel, Heitinga, Mathijsen (16. Bouma), Willems (62. Schaars), N. de Jong (82. Strootman), Van Bommel, Van Persie, Sneijder, Van der Vaart (62. Kuyt), Huntelaar (77. Robben).
Niet gebruikte spelers: Boulahrouz, Vlaar, Stekelenburg, Narsingh, Vorm, L. de Jong.
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/12486/oranje-laat-zich-verrassen-1-2
ベルト･ファン･マルワイク
「酷く不愉快な試合。PKまでは私の気分は決して悪くなかったが、なんといっても最後だ。ブルガリアは守備的なプレーをする相手。あのプレーは避けられたはず。我々のDF陣はほとんどチャンスを与えてしなかった。クルルはボールを越させる必要も無かったはず」
「良かったと思う点はボールを失った後にすぐに取り返せていたこと。だが我々が攻撃的なプレーの面でもっとスピードを上げなければいけなかった。もっと速くサイドに展開すればもっとチャンスを作れたはず。前半にはまだ決めるべきチャンスもあった。それを決めて2-0にしていればまったく違った試合になったはず。そのために最後の30分間は焦って最も難しい答えを選択する場面が多すぎた。この時間帯のプレーには非常に不満だ」
「これは準備のための1試合にすぎないだろうが、私は負けたくはなかった。特にロスタイム3分のあんな取られ方でね。あんなゴールは絶対に与えてはいけない。それに私は何よりもウンザリしている」
「テストマッチから学べることはあるが、長く引きずるべきではない」
マルク･ファン･ボメル
「前半はまだ悪くはなかった。もう少しゴールを決められなかったのが残念。後半少し動きがなさ過ぎたが、まだ自分たちで試合を決められる状況だったのに、自分たちのミスで相手にチャンスを与えてしまった」
「スタメンにウィンガーがいなかったこと？私は戦術の話をするのは好きじゃない」
ロビン･ファン･ペルシ
「結果は良くないかもしれないけど、時々良いプレーはあったと思う。相手も良かったし負けることもある。彼らは引きこもっていたけど、僕ら相手に全てオープンにやるのは賢くはないからね。もちろんみんな勝ちたかったけれど、それは最も重要な事ではない。これはテストマッチ。むしろ2週間後よりは今負けたかったよ。そう考えれば何の問題も無い。ここから学べることもあるしね。特に失点シーン。ああいうミスはあり得ないけどそれが起きるのがフットボール。フットボールに失敗は付きものだし、僕らもミスはする」
「ゴールは嬉しいし、フットボールを楽しめた。いや、ポジション争いのことは本当に考えてない。スタメンを決めるのはボンズコーチ。僕らは彼の決めたスタメンでやるだけ」
アルイェン･ロッベン
「僕には新しい目標が必要だし、それがEKなんだ。確かに気持ちの切り替えは簡単じゃない。でも時間が経てば簡単になっていくと思う。ミュンヘンの試合が終わってとても喜んでいるよ。奇妙な状況で楽しくはなかった。でももう終わった事。これから前を見る。今はオランダ代表にいるし、EKに完全集中したい。拗ね手が終わった事になって喜んでるよ」
「スタンドのファンの拍手にはファンタスティックな気持ちにさせられた。これがオランダ人、こういう国なんだ。心と魂の全てでプレーする。あんなサポートを受ければ最高の気持ちだ。みんなにありがとうと言いたい」
「今日の試合良くなかったのははそんな大したことじゃない。僕らはまだ2試合テストマッチがあるし、ブルガリア戦よりよくなるのは間違いない。ローザンヌではハードトレーニングをしたと聞いたし、これからの試合の競り合いでの強さに繋がっていくはず」
問題点はハッキリしていて、フンテラールをスピッツで使うならウィンガーを入れないと意味がないということ。ロッベン、アフェライが万全なら両翼は悩まずこの二人で良いんじゃないかという気が。このスタメンの時点でいろいろ反省しても仕方ないですね～と。スナイデルの調子がやや上がっているようなのが好材料。
問題の左バックはスロヴァキア戦でスハールスをスタメン起用するようですが、もういい加減にヴィレムスをメインで使う決断をすべき時期のような。
