今週オランダ代表に合流するも、20分のランニングだけでトレーニングを離脱、オランイェのメディカルスタッフの検査によってそけい部の骨折が発覚してそのままクラブへ戻ったアリエン・ロッベン。その後の対応を巡って様々な余波が起きている。
まず独メディアがこの怪我の責任を再びオランイェに被せる報道をしたことに対して、ボンズコーチ ベルト・ファン・マルワイクがモルドバ戦を前に不快感を露わに。
「彼らは今回は我々の靴に責任を落ち着けようとしている。我々のドクター Goudswaardは適正な検査を行ったんだ。我々のドクターによってアリエンの怪我の状況がすぐ明らかにあり、彼は金曜日に手術を行った。しかし感謝される代わりに批判される。これについては試合後にもっと言いたい」
キャプテンのマルク・ファン・ボメルも今回の怪我がオランイェのトレーニングとは関係がないとボンズコーチを支持。
「アリエンは2日間で20分走っただけ。あれでヘルニアになるわけがない。独メディアはここで何があったのか全く理解していないんだ」
モルドバ戦後の会見でファン・マルワイクは、ロッベンの怪我の問題の結果として来年5月に親善試合が予定されているバイエルン・ミュンヘン側に対しても、自分たちのドクターを信用しない態度に明らかな不満を口に出した。
「もう本当にバイエルンとの事は終わりにしたい。彼らとの事を考えるとおかしくなりそうだ。全く何もかも信じられない。これは個人的なタイトルとしか言えない。自分の職を犠牲にしなければならないとしても、私はそれを手放すしかない。こんな事はあって良い事ではない」
「彼らは痛みのあるロッベンに1時間ウォーミングアップをさせて途中出場させたんだ。恥骨の怪我による痛みだったはず。我々のドクターはロッベンが恥骨に怪我をしていないかすぐに調べた。彼がそけい部の怪我を心配していたからね。筋を切ったか、ヘルニアか。何が分かったか?彼が正しかった。X線検査でも同じ診断結果が出た」
「それで我々はすぐにロッベンをバイエルンへを送り出し、彼はそこで手術を受けたんだ。バイエルン・ミュンヘンのクラブドクターは大喜びだったよ。彼は我々のドクターに感謝していた。しかしバイエルン・ミュンヘンは外部に向けて、我々がまた彼を酷使したと公表したんだ。ちょうどWK後に彼らがロッベンのハムストリングの怪我についてそうしたようにね。だから私はもう彼らとは終わりにしたい。普通ではないよ。落ち着いて眠れやしない。我々が親善試合をするのは知っているが、それについて私は今のところ何の思い入れもないね」
ただKNVBのディレクター ベルト・ファン・オーストフェーンは、ファン・マルワイクのコメントに対してバイエルンとの親善試合開催についてはもう議論の余地はないと言い切った。
「試合後に感情的になっての発言と理解している。しかし我々は理性的にバイエルン・ミュンヘン側とはっきりと合意しており、KNVBはこの合意を尊重している。つまり我々は普通にバイエルンと試合をするつもり、それについては議論の余地はない」