水曜夜にサンマリノと対戦したオランダ代表はスペクタクルなフットボールを披露して大量得点。最終スコアは観客の期待通りの二桁得点、11-0。オランダ代表の歴史上最大の勝利となった。
終了10分前から観客が二桁得点を急かしだし、その通りになった。ウェズレイ・スナイデルが10点目を決めるとスタンドはお祭り騒ぎに。さらにその後デビューしたワィナルドゥムがこの夜11点目を決めた。
ファン・デル・ファールト、ロッベン、アフェライというショーピースを欠くオランイェだが、9月の夏の夜によちよち歩きの相手に対してほとんど全てをやりたいようにプレー。スナイデルはトップ下で輝き、糸を通すようなスルーパスを何度となく供給してスタンドを沸かせた。最多得点はロビン・ファン・ペルシの4得点。
もちろんアイントホーフェンでの戦いは世界のスター対セミプロという同等なものではなく、紙の上でも差は大きかった。最新のFIFAランクで1位に立ったオランイェはピッチ上でもかつて代表戦では達しなかったポゼッション80%という数字に達する。
WK準優勝チームのモチベーションに疑問の声はあったが、オランイェは大勝によってアイントホーフェンのファンを楽しませようと序盤から攻勢に出た。9分にはディルク・カイトがボールをキープしようとスプリントし、ファン・ペルシは度々ボールを受けに下がり、ボールを素早く前線へ運ぼうとそれを続けていた。仮にウェズレイ・スナイデルが大チャンスを逃した後に頭を振ってやる気を無くしていたら、それがこの試合唯一のチャンスになっていたかもしれない。ベルト・ファン・マルワイクは何度もベンチから出てコーチング・エリアに立っていた。
サポーターはまるでスペインを相手にしているかのように、オー、アーと叫び声をあげ、時には歓喜のウェーブを起こし、良い雰囲気を作り上げる。記録が作られたのは、まさにそういう試合だった。これまでのスタッツで最高の数字を掘り起こしてみても、例えばオランイェではエヒテ・ハットトリック、さらに1試合5得点を達成した者はいるが、二桁得点の勝利はこれまで1度も無かった。金曜夜、ベルト・ファン・マルワイクの素晴らしきチームが新し記録を残したのだ。
マルク・ファン・ボメルの美しいパスかとロビン・ファン・ペルシの見事なシュートで容易く先制点を決めると、スナイデルがミドルシュート、ハイティンハがヘディングで早々に3-0。その後は信じられないミスも続いたオランイェ。
しかし後半に入るとカイト、ファン・ペルシ(3得点)、ワィナルドゥム、フンテラール(2得点)とゴールを決めた。最も嬉しかったのはおそらくスピッツとしてゴールに燃えていたフンテラールだろう。試合終了後のウィニングランでは全員が喜んでいた。
金曜夜にハンガリーがスウェーデンに勝利したため、オランダ代表は両国に6ptsの差を付けている。
Statistieken
Nederland-San Marino 11-0 (3-0)
Scoreverloop: 6. Van Persie 1-0, 12. Sneijder 2-0, 17. Heitinga 3-0, 49. Kuyt 4-0, 56. Huntelaar 5-0, 65. Van Persie 6-0, 67. Van Persie 7-0, 77. Huntelaar 8-0, 79. Van Persie 9-0, 87. Sneijder 10-0, 90. Wijnaldum 11-0.
Scheidsrechter: Liany (Israël).
Gele kaarten: Simoncini, Gasperoni (San Marino).
Opstelling Nederland: Stekelenburg, Van der Wiel, Heitinga, Mathijsen, Pieters, Van Bommel (74. Maduro), Van Persie, Strootman (85. Wijnaldum), Huntelaar, Sneijder, Kuyt (74. Elia).
Overige wissels: Boulahrouz, Braafheid, Krul, L. de Jong
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/9644/grootste-overwinning-ooit
ベルト・ファン・マルワイク
「実際の所記録のことは全く頭になかった。そういう事を気にして仕事をしていないからね」
「集中して試合に入るように強く求めていた。劣った相手には普通集中力は落ちるもの。相手に集中していないと気づかせてしまったらもう手遅れなんだ。選手たちが退屈しないかどうか気がかりだったが、みんなしっかりやってくれた」
「時にはトリックも良いが、やり過ぎは行けない。そうなると独りよがりなフットボールになってしまう」
「HTに前半最後の15分間は良くなかったと選手たちに言い、また集中して再スタートしなければならないと注意した。その通りになって良かったよ」
「我々はどんな相手にも良いフットボールができるということを再び示した。我々は真のチームになったんだ。それを誇りに思う。ボールを失った時に全員が素早く取り返そうとしていたのが顕著だった。それが物語っている。完璧に実行してくれた。まさに我々がやりたかったことだ。後方から押し上げながら、ディルク・カイトとロビン・ファン・ペルシがサイドから中へ入っていった。この二人には非常に満足しているよ」
「サンマリノは弱いチーム。その事は見失ってはいない。これは美しい親善試合。しかし何度もファンタスティックなコンビネーションとゴールが見れた。それは選手たちがほとんど全て支配できたから、必然なこと。我々は中味を吟味しなければならない。もちろん火曜のフィンランド戦ははるかにハードになる。しかしみんながまたしっかりやってくれると確信しているよ」
マルク・ファン・ボメル
「私たちはサンマリノ相手に決められるだけのゴールを決めようというミッションを持ってスタートした。10-0を狙っていたし、それを達成できた。どんな相手かは私たちの問題じゃない。私たちは常に最大限の結果を求めている。たとえセリエC並のサンマリノ相手でもだ」
「EKはまだ完全に決まったわけではない。まだ3試合残っている」
ロビン・ファン・ペルシ
「全部のゴールを楽しんだ。みんな力強いプレーだったよ。こういう試合はとても退屈することもあり得るけど、僕らはそうならないように気をつけて必死にプレーし続けたんだ」
「最後に4得点したのは、多分フェイエノールトでゴー・アヘッド・イーグルスとの練習試合の時だと思う。もうずっと前だ」
「特にファン・ペルシへの悪戯心のあるパスが美しかったと思うよ。今日はなるべく多くゴールを決めるのが目標だったけど、ああいうパスはいつも出せるものではないからね。僕らはとても言いチームだし、みんなが良いプレーをして勝ちたいと願っている。全員がこのオランイェでプレーしたいという気持ちを持っている、それが素晴らしい事だ」
VIによると99年前のスウェーデン・オリンピックでEdgar Chadwickのチームがフィンランドに9-0で勝利、1974年WK前にデ・カイプでノルウェーに同じく9-0で勝利して以来の歴史的大勝だとか。ディルク・カイトが79キャップでベルフカンプ、クライフェルトについに並んで歴代トップ10入り。次で抜きます。
試合結果は予定通りの大勝。狙い通り両サイドに逆足の選手を置いて中に切れ込ませ、両SBがスペースを埋める・・・。もうちょっと深くえぐってクロス、というシーンが欲しかったかな。あとストロートマンはVDVではないので、当然ゴール前密集地帯にそんなに飛び込んでくることはなく、コントローラーがこの2枚だと最後の崩しでやや手こずるかな、という印象も。まぁ後半はシンプルに早くボールを回すことで解決しました。
試合展開としては良い意気込みで入り、早々に3点取って、オランダらしく相手を舐め始めてサーカスプレー。HTに怒られて後半は最後まで集中して大量得点という流れ。逆に前半がもう少し良ければ9-0くらいで終わっていた気も。スウェーデンが負けたので残り3試合で6pts。得失点差考えればもうほぼ決まりですが、次のフィンランド戦勝利でEK確定、という所まで来ました。
まぁしかし昨日のヨングと違ってみんな上手いです。特にスナイデルは別次元。