日曜に行われたエールディヴィジ第10節、フェイエノールトはアイントホーフェンに乗り込み首位PSVと対戦したが、前半のフェルの負傷交代とレールダムの退場の後にPSVに力の差を見せつけられると戦意を失いクラブ史上最悪の大敗を喫した。アディル・アウアサルが途中出場で公式戦デビュー。
先週敗れたもののトゥエンテ相手に良いプレーを見せたフェイエノールト。マリオ・ベーンはそのままスタメンを替えずに臨むと、チームはアウエーでもPSV相手に見劣りしない立ち上がりを見せた。
しかし10分過ぎにロングボールに走り込んだフェルが足を上げたところで負傷。おそらく右膝を痛めてエル・アマーディに交代。これで主導権を取れなくなりPSVに押し込まれる。それでもワィナルドゥム、エル・アマーディを中心に再びPSVゴールに迫るアクションを見せていたが20分を過ぎる頃からペースを上げたPSVに押し込まれ、右サイドでボールを持ったライスが切れ込んでの左足での強烈なミドルで先制。マークについていたバイーアはドリブル突破を警戒して距離を開けていたことが仇に。
さらに30分過ぎにカウンターを強引に止めようとしたレールダムが2枚目のイエローカードで退場。スハーケンを下げてCBにマルティンス・インディを投入、デ・フライを右バックにスライドさせたが、トゥエンテ戦で効果を発揮した前線からのプレスはこの時点で完全に無効化しフェイエノールトは苦境に立たされることになる。PSVのカウンターからジュジャクのシュートを一旦は止めるもリバウンドをアフェライにシュートされるとゴール前で戻りながら足を伸ばしたマルティンス・インディがOG。
流れの中では決定機を作れなかったフェイエノールトだが、CKからバイーアがフリーでヘディング。しかし枠を外す。
すでに交代枠を二つ使っているフェイエノールトはそのまま後半へ。
しかしPSVに押し込まれてボールを回されるとライスに飛び込まれて3失点目。
前半同様少しでもラインを上げてフットボールをしようとしたが、簡単にPSVの網にかかってはカウンターを止められず失点を重ねる。7-0の時点で最後の1枚でカスタイニョスを下げて公式戦デビューとなるアウアサルを投入、自陣でPSVの攻撃を抑えようとしたがクオリティで圧倒的に優るPSVに自由にフットボールをされてさらに失点を重ね、歴史的10失点を喫した。
フェイエノールトは週明け水曜日の第11節でデ・カイプにVVVを迎える。
PSV - Feyenoord
Scoreverloop:
24’ 1-0 Reis
40’ 2-0 Martins Indi (e.d.)
47’ 3-0 Reis
49’ 4-0 Toivonen
55’ 5-0 Lens
59’ 6-0 Reis
62’ 7-0 Dzsudzsak
68’ 8-0 Engelaar
77’ 9-0 Dzsudzsak (strafschop)
87’ 10-0 Lens
Scheidsrechter: Nijhuis
Geel: Schaken, Mokotjo, El Ahmadi (Feyenoord)
Rood: Leerdam (2x geel, 34’)
Opstellingen:
PSV: Isaksson; Hutchinson, Marcelo, Bouma (66’ Rodriguez), Pieters;
Engelaar, Afellay (66’ Bakkal), Toivonen; Lens, Reis (71’ Koevermans)
en Dzsudzsak.
Feyenoord: Van Dijk; Leerdam, De Vrij, Bahia, De Cler; Mokotjo,
Bruins, Fer (14’ El Ahmadi); Schaken (35’ Martins Indi), Castaignos
(63’ Auassar) en Wijnaldum.
試合後のロッカールームでマリオ・ベーンは選手たちに対して、自分の監督続行を望むかどうか話し合わせた。
マリオ・ベーン
「選手たちが私がいなくなることを望むのなら、私は去る」
「だが選手たちから返事はなかった。みんなまだ敗戦のショックで沈黙していたんだ。私はまず一晩眠りたいね」
「前半は良かったが、後半は非常に拙かった。やり得るすべてのミスをしてしまった。ラインをコンパクトに保ちたかったが、チームの方向が定まらなかった。レッドカードの後は猫とネズミだった。自分たちで災厄を招いてしまった」
「選手たちもフロントも自信がなくなっているのは明らか。だが彼らからのシグナルがない限り、私から彼らを見捨てることはしない」
「フェイエノールトの歴史にとって暗黒の1ページ。記者会見の席であまりたくさん話して弁解のようにしたくない。監督としてここに座るのは非常に恥ずかしく思っている。我々の守備はスキャンダラスなものだった。10-0での敗戦は私にとって監督としてもサポーターとしても大きな痛みだ」
「私は決して自分からは辞めない。しかし私が辞めることでクラブの助けになるのなら話は別だ」
フェルの負傷について
「まだ正確なところはわからないが、数週間かかるかもとちょっと言われた」
ある程度覚悟の内に入っていた大敗を遙かに超えるとんでもない結果。フェルの負傷で中盤のフィルターが取れ、さらにレールダムの退場で一人少なくなった状態で後半も果敢にフットボールをしようとしてしまったことが一番の原因でしょう。先週のトゥエンテ戦でプレスが効いてそれなりに良いフットボールができていた自信がかえって仇になり、5失点以降は完全に崩壊。PSVにまともにフットボールをやらせると危険なのは分かっていたので、プレスがかけられなくなった時点で素直に引きこもるという選択肢も無くはなかった気がしますが、まぁどうしようもないですね。
先週得た自信を丸ごと奪われてさらに自信を喪失、フェルの負傷とレールダムの出場停止というさらに酷い状況に陥った訳です。とりあえずマリオは辞めないみたいで、まぁこのタイミングで辞めたからってどうにもならない気はしますし、来週ウィークデーだからとりあえずデ・カイプでのVVV戦での立ち直り具合を見て決めれば良いんじゃないのでしょうか。一部報道によると来週中に株式の売却が決定、経営陣も一部変更してドン・レオの去就に影響か、とかの話もあるので、それも関係してくるかもしてこないかも・・・
当面替わりはいないので、マリオがいなくなったらまたフレミングスの出番ということで、辞めるべきか辞めないべきかは正直分かりません。ウィンターストップまで耐えれば怪我人戻ってチーム状態は間違いなく好転するはずですが、フェルが数週間かかるとなると、そこまで持たせるのはいい加減ちょっときつい。まぁマリオ選んだ時点で最初から心中覚悟だったからジタバタしないで水曜日のVVV戦を待ちます。