OnsOranjeの記事から
オランイェの23人枠が決まり、各選手の名前がメディアを賑わせた。アニタとブラーフハイト、バベルとレンス、ファン･ニステルローイは必要だったのでは、いまだにセードルフの名前を口にする人も少数いた。しかしその中でまったく話題にならない人物がいる。デミー･デ･ゼーウについて語る人がほとんどいないのだ。
もちろんメキシコ戦の評価でメディアには載った。私は秘かにデ･ゼーウウォッチャーになっていたが、他のどんな選手よりも彼への評価は多様だ。ある新聞が彼の用心深さをシャープさを讃えたかと思えば、彼のガッツの無さを責めるメディアもある。実際、彼のスタメン出場が決まった時は誰もが驚いていのだけれど。だがナイジェル･デ･ヨングが膝に軽い痛みを訴えた事で、監督には他の選択肢はほとんど無く、全く意図していなかった(と私は思うが)にも関わらず、彼はスタメン出場するしかなかったのだ。
WKへ向けての最もやっかいな問題もそこにある。ナイジェル･デ･ヨングかマルク･ファン･ボメルが負傷やカードで出場できなくなる事は、決して想像できない事ではない。その時にはオランイェの中心にいる選手について、外国のプレスが我々のもとに殺到するだろう。「誰だって？何？ディ･ゼーーーーイーー？どこのクラブだ？聞いた事ないぞ？」
私は秘かに陰謀を練っているのだ。セーフェルトのカフェでいくつかのソースを確かめて知ったが、どこのジャーナリストも彼には試合後インタビューをしていないようだ。彼について話をしている人は誰もいない。このままいけば、彼はオランイェの秘密兵器になると私は確信している。AZでの濁りを取り払い、昨季はアヤックスで大胆さを身につけた。
準々決勝のブラジル戦、デ･ヨングは不機嫌そうにピッチ外からがっちりした体格、光り輝く頭部を見つめている。ファン･ペルシでもロッベンでもスナイデルでもアフェライでもなく、すべてのDFがピッチ中央へボールを集めている。その選手は自らシュートを打つ。22mの距離からゴール左隅に決まって2-1。オランダの勝利だ。ジャーナリストたちが一斉に背後の我々に振りかえる。「あれは誰だ？何だって？ディ･ゼーーーーイーー？」
