IFABが土曜にZürichでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を競技規則に取り入れることを決定。これによりビデオ審判は確定的、公式のものとなった。FIFAは「歴史的ステップ」とコメント。VARは徐々にトップ。コンペティションに導入されていくことになるだろう。
「我々 KNVBはVAR制度のルール導入決定にとても喜んでいる。試合に勝ったような気分だ」とハイス・デ・ヨング。彼は同僚のマイク・ファン・デル・ルーストとレイモンド・ファン・メーネンとの共に『ビデオ審判』をFIFAに認めさせるために尽力してきた。
「我々 KNVBはフットボールに革新を求めており、VAR制度を2011年から議題に入れていたのもそれに合わせての行動だった」と現在KNVBの事務局長を務めるデ・ヨング。近い内にエールディヴィジでのVAR導入について決定が行われるが、それには金銭面で各クラブと合意する必要がある。
トップ・コンペティション
FIFAはトップ・コンペティションでのVAR導入を義務付けている訳では無い。「VAR制度の実施に参加できるのは例えば技術的設備の保証や、審判団へのしっかりしたトレーニング・プログラムなど多くの条件を満たした場合だけ」とデ・ヨング。
「現時点で20以上のコンペティションがこの新システムを使用している。例えばドイツ、イタリア、ポルトガル、オーストラリアだ。イングランド、スペイン、フランス、ベルギー、異本、南コレアも来シーズンからそれに続くだろう。合衆国ではすでに行われているし、シナもこのプロジェクトをスタートさせている」。UEFAはこのシステムをCLに導入することはまだ決めていない。
研究
この数年間でVARが試合に与える影響は広く調査された。世界中の800試合で行われた試合はLeuven大学によって研究され、「そこから遅延は最小限であり、全体の時間的影響の1%だと分かった。例えばFKは試合全体で時間的影響の8%を占めている。判定の正確性は93%から98%に増し、800試合の8%でVARの判断が結果に影響を与えた。この結果に私は喜んでいるが、フェアなフットボールを望む人は誰もが喜べる結果だと思う」とデ・ヨング。