フェイエノールトは日曜午後にスパルタ・ロッテルダムとのスタッツダービーに楽々と勝利。ヘット・カステールで監督 ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストのチームは支配、圧倒し、0-7での完勝という結果に。前半の内にトニー・フィレーナ(2)、ディラン・フェンテ、ジェレマイア・シン・ジュステがネットを揺らし、後半もレナート・ターピア、スティーヴン・ベルフハイス、ビラル・バサチコグルが決めて最終スコアに。
ヘット・カステールで夢のスタートを切ったフェイエノールト。このスタディオンではここ4回の試合で勝利が無かったが、この日曜午後は最初の瞬間から試合を支配。15分以内にファン・ブロンクホルストのチームは0-3のリードを得たが、その早々の先制点を決めたのはトニー・フィレーナだった。このMFが開始3分で遠目から強烈なシュートを放つと、手榴弾のようにGK ロイ・コルトスミットを破った。
フィレーナは30分経つ前にスパルタがペナルティエリア外から多く失点しているというデータをもう一度活かし、28分に再びミドルシュートを決める。フェイエノールトがこの時間までに素晴らしいプレーを見せ、さらに非常に効率的でもあったことから、この得点より途中スコアはすでに0-4に。
家庭の事情により欠場のニコライ・ヨルゲンセンの代わりにスタメン出場したディラン・フェンテが8分に0-2のゴール。このスピッツがジャン・パウル・ボエチウスのパスから見事なヘディングでエールディヴィジ初スタメンに花を添え、さらに18歳と222日でトニー・フィレーナの2013年2月10日のAZ戦(18歳と38日)以来のフェイエノールトの最年少得点者となった。
その次にの危険な攻撃でもネットが揺れる。スティーヴン・ベルフハイスのシュートがコルトスミットに弾かれた後に、シン・ジュステがボールをがら空きゴールに蹴り込み、フェイエノールトは15分も経たずに0-3リードと、滅多に無い余裕の展開に。フェイエノールトがエールディヴィジで15分間で異なる3選手がゴールを決めたのは1973年10月7日のデ・フラーフスハップ戦(最終スコア 5-7)以来。
HT明けもフェイエノールトがさらに得点を重ねる楽しい展開。後半開始3分も経たずにベルフハイスのCKからレナート・ターピアが頭で0-5に。フェイエノールトの圧倒ぶりからこの時点ですでにヘット・カステールでザイト相手に勝利を信じていなかっただろうが、これで後半もヴェステが餌食となることが確定。
5得点を決めた後もフェイエノールトは止まること無く、残り20分にボエチウスとフェンテとの素早いカウンターからベルフハイスがワンタッチでゴールを決め、フェンテはさらにアシストを記録。そして最後には途中出場 ビラル・バサチコグルが上手くボールを浮かしてコルトスミットの上を抜き、そこからがら空きのゴールに頭で押し込んで最終スコア。
フェイエノールトは守備面で集中したプレーを続け、スパルタの散発的なシュートにもブラッド・ジョーンスが立ちはだかったことで、チームは失点すること無く試合を終えることができ、さらに良い気分でロッテルダム・ザイトに戻ることができた。フェイエノールトにとっては1976年5月9日にFC デン・ハーグに1-8で勝利して以来のクラブ史上アウエーゲームでの最大点差での勝利。
Sparta - Feyenoord 0-7
4’ Tonny Vilhena 0-1
8’ Dylan Vente 0-2
15’ Jerry St. Juste 0-3
28’ Tonny Vilhena 0-4
48’ Renato Tapia 0-5
71’ Steven Berghuis 0-6
88’ Bilal Basacikoglu 0-7
Scheidsrechter: Serdar Gözübüyük
Gele kaarten: Fischer, Proschwitz, Dougall (Sparta), Van Beek (Feyenoord)
Opstellingen:
Sparta: Roy Kortsmit; Frederik Holst, Michel Breuer, Sander Fischer, Sherel Floranus; Deroy Duarte, Ryan Sanusi (56’ Stijn Spierings), Kenneth Dougall; Craig Goodwin (76’ Nicholas Marfelt), Robert Mühren (56’ Mark Veenhoven), Nick Proschwitz.
Feyenoord: Brad Jones; Jerry St. Juste, Sven van Beek (58’ Kevin Diks), Renato Tapia, Tyrell Malacia (74’ Sofyan Amrabat); Karim El Ahmadi, Jens Toornstra, Tonny Vilhena; Steven Berghuis (80’ Bilal Basaçikoglu), Dylan Vente, Jean-Paul Boëtius.
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「今日は楽しんだよ。我々はあらゆる面でトップだった。自分たちの強みを見事に発揮してフットボールをしていた。そうなればこういう結果を得られる。我々にはボールをかなりキープできる選手も、動き出す選手もたくさんいる。今日はそれをとても上手く活用できた。スパルタのDF陣はは我々の走り込む選手たちやポジションチェンジにかなり苦しんでいたし、前半上手くチャンスを決めて気分良く試合に入れた」
「HT前最後の5分間はちょっと雑になり、HTにヘラクレス-uitの再現は防がなければならないとメッセージを送ったんだ。ヘラクレス戦の前半もAZ戦もとても良かったと思うが、その2試合ではまだ試合に緊張感を残してしまった。今日はその点で上手くやれ、スパルタを試合に戻させなかったのが違い。HT直後に5点目を決め、その後さらに突き放せた。得失点差は最後に重要な役割を果たすこともあるからね」
「今日はヨルゲンセンが家庭の事情で欠場だった。木曜には戻ってくるだろう。ディランは上手く成長しているし、だから彼の起用を選択した。彼はそれに応えてくれたよ。ディランはファンタスティックなゴールを決め、とても良いプレーをした。フロート・タレントであることを見せてくれた。彼は完璧なスピッツ。良い動き出ができ、ボールに上手く絡み、反応も良い。だから今日はクラーメルを選ばなかった。ミヒルかディランかの選択だったが、今日はディランだったということ。クラーメルとは話をしているし、特に終盤でのピンチヒッターという彼の役割は私の中でも彼の中でもハッキリしている。ラーソンはこの数日足の打撲でトレーニングできなかったため、ジャン・パウルを選んだ。イェンスを選んだのはスパルタが走り込む選手に苦しんでいるため。それは今日も出ていた」
「5点差が付いた後も選手たちはお互いにコーチングを続けて上手く行っていた。それが0-7という結果よりも重要なこと。選手たちが全員で必死にやっていた。ボールを持っている時も、持っていない時もね」
「結局のところ、我々はずっと負けてはいなかったが、時に負けているような気分になっていたのは多くのチャンスを逃したせいで勝っていなかったから。パストールにとってノーチャンスで負けるのは楽しくないだろう。我々もManCity戦でそうだった。しかし私が目を向けているのはフェイエノールトであり、我々は素晴らしいプレーをした」
「ヘット・カステールでのこの結果は近年の我々には起こらなかったことだと思う。それにはとても嬉しいが、3ptsに変わりは無い。それでもとても大きな自信になる勝利だ」
https://www.fr-fans.nl/nieuws/33911/van-bronckhorst-looft-elftal-we-waren-in-alle-opzichten-top
https://www.fr12.nl/nieuws/45373-van-bronckhorst-over-kramer-zijn-rol-is-als-pinchhitter.html
カリム・エル・アマーディ
「序盤にリードを得て、その後も全力でやり続けた。かつてのフェイエノールトみたいだったね。AZ-uitも今日と多少同じ感じだったけど、今日は上手くプレッシャーをかけ続けることができた。ヘラクレス-uiの再現はしたくなかったし、後半も全員で全力でやり続けたよ」
「これが僕らの以前の姿だった。この数試合フレッシュな見た目では無かったけど、今日の僕らはフレッシュで激しさがあった」
「リーグ戦は1試合1試合やっていくしかない。全ての試合で今日のように激しさを持ってスタートしないといけない」
https://www.fr-fans.nl/nieuws/33906/el-ahmadi-dit-was-een-beetje-het-oude-feyenoord
ディラン・フェンテ
「素晴らしい勝利を収められた。自分が出られると実際聞いたのは今日だけど、昨日のトレーニングから気づいていたよ。素晴らしいチャンス。普通にしっかり眠れたし、試合に向けて普通のアプローチで向かえた。僕はナーヴァスになって苦労した経験が本当に全く無いんだ。自分のプレーができたし、とても上手く行った」
「ゴールシーンはブロイエルの背後から飛び出して、そこにボエチウスがパーフェクトなボールをくれた。後はボールを頭に当てるだけだったよ」
「僕は動き出しで勝負するスピッツで、7人を抜くようなタイプじゃないけど、ボールを持つのも好きだ。よりチームプレイヤー。ベルフハイスのゴールシーンも彼の動きが見えたから、彼にボールを出すのが僕のやるべき事だった」
「この日のことは決して忘れないだろう。エールディヴィジでの僕の初スタメンで初ゴール。素晴らしい瞬間だったし、何があっても忘れないよ」
https://www.fr12.nl/nieuws/45368-vente-geniet-deze-dag-zal-ik-nooit-vergeten.html
タイレル・マラシア
「歴史的大勝だとさっき聞いたよ。序盤ちょっと苦労したけど、そこから上手く行った。ゴールを決め、HTもこのままやり続けようと決めたし、実際にそうした。この試合は間違いなく自信になる」
「デビューからあっという間だったよ。Napoli戦が終わってからようやく実感が出て、その後は左バックとしてしっかりやり続けなければいけなかった。初巻く言っているし、自分の全てを出そうとしている。このレベルでやれているけど、いつだってもっと上手くやれる。僕のクロスはいつも良いんだ。ユースでもそうだった。貢献できているのは嬉しいけど、ボールロストを減らさなければいけない。たくさんプレーすれば自信も増えるし、監督も僕にそう言ってくれているけど、自分で出場時間を維持し続けたい。ウィンターストップの後は自分がハプスと競争できるかどうか、楽しみにしているよ」
トニー・フィレーナ
「僕らは全てを一旦リセットしてフレッシュな頭で試合に臨めたと思う。思った通りの試合の入り方ができたのは良いシグナル」
「シュートはボールを持った時に何も考えずにシュートしたら綺麗に決まった。2点目も試さないと決まらないと思ったからシュートしたから決まった。これで昨年の得点を上回ったといっても何の意味もないよ。僕はいつだって自分に厳しいし、それは普通のこと。自分のベストを尽くしてチームのためにハードワークするだけ」
ヘット・カステールで珍しい快勝を通り越して、まさかの歴史的大勝です。フェイエノールトが良すぎたのかスパルタが酷すぎたのか微妙ですが、多分両方でしょう。このところフットボールが硬直化して上手く行ってませんでしたが、今日は多くの選手がたくさん動いてかなり流動的なフットボールになり、久しぶりに簡単にチャンスが生まれてネットが揺れていく、昨シーズンのような試合に。できればこういう試合をデ・カイプでやって欲しいところ。
AZ-uitに続いてニコライがいない試合でベストゲームになったのは偶然かどうよく分かりませんが、少なくともフェンテはとても良かったです。ニコライが人工芝を苦手なことを考えればシーズン後半も十分選択肢になることを証明したでしょう。事実上の第2スピッツの座をモノにした感。
欲を言えばイェンスにアウエーゴールが欲しかった試合です。絶好のチャンスもありましたし、決まっていれば不調脱出の良い切っ掛けになったかもと思うと・・・それでも今日はトニーと共に良いプレーでした。ボエチウスも良かったですし、左サイドはウィンターストップ以降も良い競争になりそうな雰囲気。
次はいよいよベーカー戦。ベーカーの重要性がかなり高まっているので、ここでもう一度良い試合をしてしっかり勝って年越しをしたいところ。