オランダ代表とボンズコーチ デニー・ブリントはギリシアとの練習試合で良いフィーリングを維持したいと願っていたが、その目論見は失敗。すぐに迎えるスウェーデンとの重要なWK予選に向けてのリハーサルは1-2の敗戦に終わった。ジョルジーニョ・ワィナルドゥムが早々に先制ゴールを決めたが、その後 Konstantinos MitroglouとGiannis Gianniotasのゴールによってオランイェは二日酔いでスウェーデンへ旅立つことに。
5年間 アイントホーフェンは再びオランイェを迎え入れるのを待たなければいけなかったが、その始まりとなるエキサイティングな序盤は待っていただけの価値があるものだった。オランダは序盤を勢いよく飛び出し、3分以内にクインシー・プロメスがギリシアのゴールへ最初のシュート。さらにキャプテン ヴェスリー・スナイデルのシュートの後、14分にジョルジーニョ・ワィナルドゥムのシュートがネットを揺らした。
早々に1-0のリードをもたらしたのはフィンチェント・ヤンセンの見事なアクション。スティーヴン・ベルフハイスからボールを受けたFWはゴールラインで相手を華麗にかわし、即座にゴール前へ向けてボールを送ると、ワィナルドゥムはその軌道上で文字通りぶつかるだけで良かった。
それから程なくして、ブリントによってヤスパー・シレセンとマールテン・ステケレンブルフに優先されたイェルーン・ズートがボンズコーチの正しさを証明。猫のような反応でKostas Fortunisのシュートをスマートにバーの上に弾き出した。
オランイェは感じるべきだった警告を感じず、数分後にツケを支払うことに。ジェフリー・ブルマの背後でゴール前完全フリーになったMitroglouが頭であわせて1-1に。オランダ代表は即座に再びリードを得ようとし、ほぼそれに成功しかけたが、スナイデルのシュートは数cmクロスバーから逆方向に。そしてこれがHT前最後のシュートだった。
後半も立ち上がりは即エキサイティングに。ヤンセンが強烈なシュートでギリシア人GKを襲ったが、Orestis Karnezisがバーの上に弾き出した。その後はHT前の展開とほぼ変わらず、オランイェが長時間ボールを持つものの、ギリシアの守備を本当に苦しめることはできず。
60分過ぎに観客の心拍数は再び上昇。ヤンセンが抜け出して2-1にする絶好のチャンスに思われたが、その瞬間に視界の外から現れtらPapadopoulosが足を伸ばしてボールを完璧にクリア。5分後にもヤンセンが再び脅威となり、逆隅を狙ったシュートを放ったが、今回は50cm枠を外れた。
残り15分、ピッチ上の展開とは全く逆にギリシアが1-2のリード。ブルマがミスをし、取り戻そうとするも叶わず、ズートが止めたシュートのリバウンドをGiannis Gianniotasがゴール前至近距離からしっかり決めるのを目の当たりにすることに。
あわや同点という途中出場 デイヴィ・クラーセンのシュートはバーの上に飛び、イェトロ・ヴィレムスに変わってバス・ドスト投入の最後の攻勢もほとんど効果は無く、オランイェは多少の二日酔い状態でWK予選初戦スウェーデン戦へと旅立つことになった。
Statistieken
Nederland - Griekenland 1-2 (1-1).
Scoreverloop:
14. Wijnaldum 1-1, 29. Mitroglou 1-1, 74. Gianniotas 1-2.
Scheidsrechter: Kalkavan (Tur).
Gele kaart: Manolas (Griekenland), Berghuis (Nederland).
Nederland
Zoet, Veltman, Blind, Bruma, Willems (80. Dost), Strootman (65. Hendrix), Wijnaldum (72. Klaassen), Sneijder (65. Pröpper), Berghuis, Janssen, Promes (72. Narsingh).
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/21173/oranje-verliest-van-griekenland
デニー・ブリント
「平手打ちを食らったが、これは親善試合。問題は火曜のスウェーデン戦でどういうプレーをするかだ。この試合では勝っても負けても勝ち点は関係無いが、スウェーデン戦は違う。そこでしっかりやらなければいけない」
「ギリシアの選手たちはほとんどゴール前まで来れていなかった。3回くらいだと思うが、それで2失点。我々にはスナイデルとヤンセンのシュートに運が無く、ギリシアのシュートは綺麗の飛んで彼らを試合に留めていた。だがそれは我々のせいでもある。適切なシャープさが我々には無かった。失点もどちらも大きなミスが重なったもの」
「スウェーデン戦であまり変えたくは無かったが、まずは今日の試合を全て冷静に分析する。もちろんミスもだ。他の選手を使った方が勝つチャンスが多いと思ったら、その時は入れ替えは怠らない」
「選手たちの頭をなるべく早く空にさせないといけない。この結果に拘ることはすべきではない。EK前に我々はアウエー4試合をして1回も負けなかったんだ。そのフィーリングを維持できなかった。それが残念」
ヴェスリー・スナイデル
「もちろんこの結果は厳しい。良いフィーリングでスウェーデンに行きたいからね。大事なのは結果よりも自信になるかどうか。だから試合に負けたのは辛いよ。トレーニングステージからこの試合もスタートは良かったんだ。先制した後そのまま決めてしまわなければいけなかったんのに、試合を手放してしまった。さらにその後もへまをしてしまった。とても残念」
出だしはなかなか良かったものの、20分そこらで低調になって後はよく見たgdgdで、特にびっくりするほどのこともなく普通に弱々しく敗戦。まぁどうするんでしょうねぇ。
4-4-2の相手に対して多分前半は普通に4バックでやってたように思えますが、ヴィレムスがそれなりに上がって左サイドが活性化していた一方でフェルトマンがぴくりとも動かない右サイドはベルフハイスがほとんどボールに触れず、全く試合には入れない悲しい状況に。それでも前半は中盤のダイナミックさが良く出ていてストロートマン、スナイデルを中心に良い形での攻撃が出ていたものの、途中からはボールを持っていない時の前進守備ができないのがバレて後手に回る展開に。正直DF陣は全員悪かったけれど、特にブリントの限界を感じます。失点は中盤でボールを失ったあと、ブリントが前の相手にプレッシャーをかけられずに中途半端にポジションから出てしまい、左サイドでプロメスが放した相手にフリーで上げられたクロスにゴール前の数的不利からフェルトマンが狙われて失点。2失点目は画に描いたようなブルマのミス、と少ないピンチでころころっと失点しましたが、それ以外のシーンでも前に果敢にプレッシャーを掛けられない欠点があからさまに出ていて、さ~すがにこの4バックでは厳しい。