フェイエノールトは日曜の午後にコップローパー アヤックスとの差を縮めることに失敗。1週間半で満員のデ・カイプでアムステルダマースとの2回目の対戦は1-1の引き分けに終わった。ロッテルダマースは前半スフェン・ファン・ベークのゴールで相応しい先制も、60分過ぎにアヤクシート デイヴィ・クラーセンによって同点に追いつかれた。この攻撃の初めにはボールがサイドラインを割ったのが主審 ナイハイスによって見逃されており、フェイエノールトにとっては殊更後味の悪い失点になっている。
フェイエノールトは試合開始から10日前のベーカー戦での失敗の雪辱を果たそうとするアヤックスに対して一瞬もそれを許さず圧倒。あらゆるところでファイトし、前半は完全に自分たちのピッチでボスとなっていた。序盤に数回危険なシーンを創ったが、しかし最後のところで正確性に欠けた。
その正確さが出たのはようやく40分弱過ぎ。ヤン・アーリー・ファン・デル・ハイデンに代わってCBのスタメンに入ったエリック・ボテギンから裏に飛び出すディルク・カイトへ高精度のパス。キャプテンは右サイドから視界を保ち、飛び込んでくるファン・ベークにパーフェクトなボールを出すと、このユース代表はアヤックスのGK ヤスパール・シレセンにノーチャンスなシュートを放ち、自らのゴールでデ・カイプを爆発させた。
前半デイリー・シンクフラーフェンに大きなチャンスを許しただけのフェイエノールトは先制以降さらに強さを増し、HT直前にはあわや2点目。しかしマルコ・ヴェイノヴィッチの仕掛けた火薬は間一髪のところでシレセンによって無効化された。
後半に入るとアヤックスが主導権を引き寄せ、60分過ぎにデイヴィ・クラーセンのシュートが角度が変わって同点に。ただこのゴールは攻撃の最初の時点でアヤクシート アミン・ユネスの足元からラインを割っており、認められないべきものだった。しかし主審 ナイハイスと副審はこれに気づかず、フェイエノールトは重大な不利益を被ることに。
ただロッテルダマースは多かれ少なかれ自分たちの問題も考えるべきだろう。前半の説得力のあるプレーの後、後半のホームチームはかなり低調に。それでも残り10分で再び強さを増してリードするオープン・チャンスをもう一度作ったが、エルジェロ・エリアのスルーパスを受けた途中出場 コリン・カジム・リチャーズがシレセンとの1対1を決められず。
フェイエノールトは終盤勝利を目指して戦ったが、結果は得られずに引き分けに甘んじた。
Feyenoord - 020 1-1
Scoreverloop:
38’ Van Beek 1-0
59’ Klaassen 1-1
Scheidsrechter: Bas Nijhuis
Geel: Eljero Elia, Dirk Kuyt, Rick Karsdorp, Karim El Ahmadi (Feyenoord), Jairo Riedewald, Kenny Tete, Joël Veltman, Davy Klaassen, Nemanja Gudelj (ajax)
Opstellingen:
Feyenoord: Kenneth Vermeer; Rick Karsdorp, Sven van Beek, Eric Botteghin, Terence Kongolo; Karim El Ahmadi (79’ Simon Gustafson), Marko Vejinovic, Tonny Trindade de Vilhena; Dirk Kuyt, Michiel Kramer (67’ Colin Kazim-Richards), Eljero Elia
020: Cillessen, Tete, Veltman, Riedewald, Dijks, Bazoer (46. Milik), Gudelj, Sinkgraven, Schone (45. Fischer), Klaassen, Younes (79. Serero).
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「1ptは失望。しかしチームが勝利を目指して戦った姿には満足できる。12試合を終えて我々のシーズンスタートにも満足しているよ。2週間後のFC トゥエンテ戦でまた糸を繋げてゆく」
「前半の我々はフレアと勇敢さがあっさ。特に組み立てにだ。上手くプレッシャーをかけ、競り合いに勝ち、セカンドボールを常に取っていた。先制点は相応しい結果」
「前半の我々のプレースタイルは多くのパワーを浪費するもの。だからこそ後半もコンパクトなプレーを続けるために、アヤックスにプレッシャーをかけるタイミングをもっと上手く選ばなければいけなかったが、それが上手くいかなかった。アヤックスにプレッシャーをかけられず、彼らにさらにフットボールをさせ始めてしまった。それでもカジムは一度1対1があったし、カイトのヘディングもあったが、それ以外の大チャンスはもう作れなかった」
「説明のつかない判定はいくつかあった。ボールがラインを割っていたかとか2枚目のイエローカードが出るべきだったとか、私はいろいろ言いたくない。判定が正しかったかどうかは君らに任せる。しかし相手をつかめば普通はイエローだし、2回目もあっただろう。そうれすれば相手には10人になっていた…」
http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/dubbel-gevoel-voor-van-bronckhorst
http://www.fr12.nl/nieuws/34350-gio-beslissingen-arbiters-waren-soms-onverkla.html
ディルク・カイト
「負けた気分。この試合は勝ちたかったし、勝てたはずだけど、結果的に不十分だった。僕らの失望の表情は見て分かるだろうし、アヤックスは1-1で良いと思っていた」
「コリンは上手くシュートしたけど、シレセンのセーブがファンタスティックだった」
「僕らは自分たちで勝利を決められたはずだし、チャンスも十分あった。でも運が無かった。僕のヘディングのシーンも掴まれていてボールに力を伝えられなかったけど、激しいバトルの中では起こること」
http://www.fr12.nl/nieuws/34347-kuyt-dit-voelt-als-een-nederlaag.html
スフェン・ファン・ベーク
「もっと良い結果を得られた」
「先制点はとても大きな解放感を感じた瞬間だったよ。先週はかなり落ち込んだし、だからこそこういう形で雪辱できて嬉しい」
「僕らは前半どんどん強くなっていったから、その優勢さをもっとゴールに反映できなかったのが残念。後半は競り合いで弱くなり、終盤に粘りを取り戻せたけどアヤックスに苦しめられた。でも僕らはほとんどチャンスを与えていなかったし、勝つチャンスはあった。だから今日勝てなかったのはとてもガッカリ」
エリック・ボテギン
「空中戦は僕の専門分野。僕の目的はスピッツを排除すること。上手くやれたと思う。この数週間は我慢しなければいけなかったし、常に楽ではなかった。チャンスを待つしか勝ったけど、いつでも準備できているように気をつけていたよ。そのチャンスが今日のデ・クラシケルにちょうど来たのはもちろん素晴らしいこと」
「僕らはほとんど一つのチャンスも与えなかったし、失点は全くの不運。ラインを越えていたのも殊更に悔しい。全体ではベストチャンスは僕らの方にあったし、終盤も決勝点までもう少しだったと感じていた。みんなハードワークしたけど、残念ながら1ptで満足しなければいけない」
http://www.fr12.nl/nieuws/34353-botteghin-tevreden-over-eigen-spel-mijn-speci.html
トニー・フィレーナ
「チームとしてはもっと良い結果を得られたはずだから喜べないだろう。チャンスは多く作ったけど、残念ながらそれが決まらなかった。」
「失点シーンの出所を見れば…ボールがラインを割っていたのは誰もが見ていた。悔しいよ。チームとしては良いものを見せていたからね」
「僕はチームにプラスαの勢いを与えようとしている。それに常にトライしようとしているし、これ以上はできない。今日は上手くやれた。試合を楽しめたし、ボールコンタクトもかなりやり易かった」
「自分の去就については話したくない。いまの集中したいんだ。後で周りを見るよ。僕がプレーするかは監督次第。監督が僕を呼ぶなら僕はプレーする」
リック・カルスドルプ
「勝てたよ。ユネスのボールがラインを割ったシーンは100%出たとはっきり分かったから、すぐに手を挙げた。もちろんプレーを続けるべきだったし、マークしている相手を止めなければいけなかっただろう。すぐに主審のところにいってボールが出ていたと言ったし、試合後にももう一度言うつもりだったけど、それでまたイエローカードを貰ったらね…。だから結局もう彼のところには行かなかったけど、僕が言っていることは彼にも十分はっきりしていると思う」
「今回のの僕らは勇敢にフットボールをしてポジションから飛び出せた。左のテレンスと右の僕ではフットボール面でかなり前に出るバックなのは見ていてわかるだろうし、二人とも前に出ようとトライした。ADOに負けた後で立て直したかったのははっきり見えたと思う。座も残念ながら上手く結果につながらずに1pt止まりになった」
http://www.fr12.nl/nieuws/34356-karsdorp-ik-wist-100-procent-zeker-dat-ie-vol.html
がっかりドロー。今回は前半が良かったものの、後半はさっぱり前にプレッシャーをかけられなくなり、まぁチャンスも決められないので妥当な結果か。それにしてもいくらエネルギーを浪費するスタイルと言っても、昨シーズンはもっとやれてましたし、中二日のチーム相手にこれはちょっとどうかと… とりあえずスフェンのゴール後の喜び方はいつ見ても良いものです。
待望のボテギン登場でCBデュオは劇的に良くなりました。二人とも競り合いに強く、前に出れてボールもそれなりに蹴れるのでかなり良いデュオです。10番に入ったトニーも十分にやれていたので、しばらくスタメンで出れるんじゃないかと。怪我明けのリックも調子が戻って右サイドを制圧し、テレンスは素晴らしい出来でした。オランダ最高の両バックなのは間違いなく、チームのフットボールの大部分がこの二人次第という。
大問題は前線で特にクラーメルは悲劇的な出来。止まってパスを待つだけで再三オフサイドにひっかかり、競り合いの力強さも躍動感も感じさせず、ちょっと勘弁して欲しいレベル。カジムも例のごとく決定機を逃してほんと、そろそろいい加減にアナスを使ってくれませんかと。
今シーズンも勝てる試合で勝てずに終わって12試合を終わってコップローパーと3pts差。チームのプレースタイルはだいぶ固まってきましたがいまだにフットボールのレベルがいまいちというところで再び代表戦休み。まずはスピッツ問題ですね、やはり。