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フィレーナ 「何もかもあっという間だった」

トニー・フィレーナが初めてのフェイエノールトのトップ・セレクションのトレーニングに加わったのは約1年前のマルベラでのトレーニングキャンプだった。あれから1年、18歳のMFはすでにロナルド・クーマンのチームで不動のスタメンに成長している。「1年で何もかもこんなにあっという間に起きるのは予想してなかった」とフィレーナはフェイエノールト・マガジンの新刊で口を開いた。

 

フィレーナはフェイエノールトのユースでは常に年長者のチームに混じってプレーしていた。「だからそうじゃないのには慣れてないんだよ。僕は8歳の頃から自由時間には16歳の選手と一緒にプレーしていた。もちろん自分の居場所を得るのに必死でやらなくちゃいけなかったけど、それが僕をシャープにしたんだ」

 

アパートで両親のもと育ったフィレーナは幼少時代からボールを蹴るのに夢中だった。「友達と一緒にいつも廊下でボールを蹴っていた。彼も年上だったよ。反対側のアパートでは年上の人たちが広場でフットボールをしているのが見えて、仲間に入れてくれないかと言ったら、おまえは若すぎるし小さすぎるといわれた。だから僕は入れて貰えるまで広場をずっと走り回り続けたんだ。怖れ知らずだったし、単純に自分に相応しい場所でやりたかっただけ。あの瞬間から僕はずっと自分の居場所を自分で勝ち取り続けてきた」

 

幼少時代を嬉しそうに振りかえるフィレーナ。特に父親は彼のことを気遣い、若いトニーがフットボールをする時にには父親が送り迎えをしていた。「父は僕にとってとても大きな存在。いつも僕を支えてくれたし、とても厳しくもあった。例えば自分でいい試合をしたと思っても、耳を引っ張られることが時々あったんだ。全然良くなかったと言われてね。そこから二人で長い議論になるんだけど、最後には僕が父親の言うことを聞いて終わった」

 

父親と息子が真っ向から対立することも何度かあった。フィレーナが休みの日に友人たちと遊ぼうとした時、父親は彼をトレーニングのためにビーチへ連れて行った。「嫌だってわめいたよ。今でも正直言って浜辺で向かい風の中必死に走るよりも友達とフットボールをしている方がずっと楽しい」。しかし振り返って父親にはとても感謝している。「フィジカルがとても強くなったし、あのお陰だと今も試合中に感じる事が多いよ」

 

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