EKのオランダ戦後にデンマークとドイツのボンズコーチ モルテン･オルセンもヨアヒム･レーヴも共に同じ事に気づいていた。「彼らは一杯一杯だった」とアヤックスの元監督。「我々は3-1か4-1にできたはず。それくらい彼らは疲労していた」とドイツ人。
ロシア代表のフィジオロギストを務めているオラン人のレイモンド･フェルハイエンも彼らに同意している。「オランダがフィットしていないのは見ていて明らか。試合とも序盤はしっかりフットボールができていたが、試合が進むにつれてレベルが落ちていった」
「組み立てのテンポが遅すぎるのは多くの選手が立ち止まっているから。ボールを失った際もプレッシャーを欠ける力が無かった。可能性は二つ。準備期間のトレーニングがハードすぎてみんな疲れ果ててしまったか、もしくはトレーニングが少なすぎてコンディションを整えられなかったか。私はその場にいなかったから分からないが」
さらにオランイェのフィジカル問題は構造的な問題だとフェルハイエン。「前回のEKでもオランイェはスーパーフィットではなかった。全てが物語っている。デンマーク戦はOGだし、日本戦もスロバキア戦もステケレンブルフが素晴らしかっただけでプレーは非常にスローだった。準々決勝はブラジルの方が遙かに良かった」
「ベースキャンプ地のKrakauから試合開催地のCharkovまで1200kmのフライトも当然オランイェのためにはなっていない。特にフィットしていないチームにとっては長距離移動は疲労になる。私には理解できないよ。ウクライナには良いトレーニングピッチもホテルもないのだろうか。でも私はまだロシアもオランイェも準々決勝へ進めると思っている」
